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・「図書館は帆、市民は風」
・原ゆたかさんと描こう「かいけつゾロリ」 ・【黒澤学vol.14 黒澤明と村木与四郎】 ・池田龍雄原画展に想う(お知らせ) ・聖夜の素敵な贈り物 いすの木コンサート ・おはなし広場(お知らせ) ・お手紙☆いろいろ |
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「図書館は帆、市民は風」 明けましておめでとうございます。 市民のみなさまにはご健勝にて、平成14年の新春を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。 市民図書館も、よそおい新たにオープンしてから7回目の春を迎えました。 昨年の図書館は、インターネットで世界中の情報を受信できるようになりました。くわえて情報を発信する場にもなっています。それはネット上での発信だけではありません。例えば第6回図書館☆まつり、伊万里の文学展、島の会読書会、短歌や俳句教室、いすの木コンサート、クリスマスお話し会、お話し広場などたくさんの市民の方が、自分達の情報をここから発信していただきました。 「図書館の学校12月号」でジャーナリストの菅谷明子さんはこんな発言をされています。 「情報は、例えば本だったり、絵だったり、デジタルだったりするんだけど基本的には人です。人が集まって、そこで情報を出し合って新しいものをつくっていく。図書館にはそんな場であって欲しいですね」 幸い私達の伊万里市民図書館には、資料と人、人と人とが出会える場がたくさん用意されています。今年もこの資料と場とを市民のみな様に十分活用していただき、図書館から新しい伊万里のまちづくりの風を送っていただけたら幸いです。 「図書館は帆・市民は風」です。 みな様のご利用を心からお待ち申し上げます 平成14年初春
伊万里市民図書館職員一同
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★2面 |
原ゆたかさんと描こう「かいけつゾロリ」 子どもたちに大人気の「かいけつゾロリ」シリーズ。その作者・原ゆたかさんをお招きして、12月15日(土)、お絵描き講座を行いました。 今回はこれまでの講演会とは違って、2回講座、定員各35名の完全申込制で予約を受け付けたところ、3日で定員オーバーとなり、キャンセル待ちも出るほどで、改めて「ゾロリ」人気を痛感しました。 当日の講座は、原さんと一緒に「ゾロリ」の絵を描いたり、お絵描きセットを参考にへんな顔を描いたりしました。原さんは子どもたち1人1人に「上手だね。」「すごいね。」などと声をかけて、参加した子どもたちも原さんも楽しむことができたようでした。また、「ゾロリ」のポストカードのプレゼントに子どもたちは大喜びでした。 原さんは前の週の土曜日まで原稿を描き、刷り上ったばかりの「ゾロリ」の最新作、『ラーメンたいけつ』を持ってこられました。「まだ、どこにも置いてないよ。日本中で一番早く見たのは君たちだよ。」と言われ、その言葉に子どもたちの目は輝きを増していました。 講座終了後は、原さんからみんなへサインのプレゼント・サイン会が行われました。色紙やストラップ争奪のじゃんけん大会は、子どもたちの真剣な顔とともに大盛り上がりをみせました。その後、原さんは、1人1人に丁寧にサインをされ、見学されていたお母さんたちも一緒に楽しいひとときを過ごされていました。 ▼もどる |
★3面(1) |
【黒澤学vol.10 黒澤明と村木与四郎】 村木与四郎は、「酔どれ天使」で美術助手として黒澤映画に係わって以来、「まあだだよ」まで、美術監督として黒澤作品を支える。 自分の仕事に妥協することがなかった黒澤監督に気に入られ、最後の作品までご指名の掛かった村木与四郎の美術監督としての卓抜さは、その多くの黒沢作品で実証済というところだが、その村木さんが語る黒澤像が忘れられない。 曰く、「普通の監督は、美術のことは美術監督に任せて、大体こんなもんで、あとはそちらで適当に仕上げといてよ、といった案配なのですが、黒澤さんにはそんな適当な指示は絶対ありませんでした。 シナリオをきちんと読んで、このセットでどんなシーンが撮られるのか、そしてどんなアクションが演じられるかを想定して、セットを組まないと雷が落ちたものです。 しかも、黒澤さんは糞リアリズムの人ですから、本物指向が旺盛ですので、安っぽいまがい物でも作ろうものなら、大のおかんむりです。 黒澤さんに言わせれば、手を抜いた安っぽいセットで演技する俳優は、どうせこの位かと、演技も安っぽくなる。本物で固めてこそ、自分たちが演っている登場人物になりきって、本物の演技を見せるんだ、と。 だから黒澤作品はどんな小さなセットでも手抜きは許されなかった。」 私には、この言葉はこんな風に取れる。―村木与四郎という美術監督の上に、黒澤「総」美術監督がいたのだ、と。 これは美術に限らず、他の音楽や撮影など、1本の映画を構成する全ての分野にいえることだが、黒澤さんは1本の作品を完成するに当たって、その全ての分野を総覧しなければ気がすまなかった人のように思える。 黒澤明が完璧主義者と呼ばれ、天皇と呼ばれた所以である。 ▼もどる |
★3面(2) |
池田龍雄原画展に想う 池田さんは二里町出身の画家で、戦後まもなく起こった岡本太郎や花田清輝らのアヴァンギャルド芸術運動に参加され、同時代の多くの文学や映画などに深く交わりながら、現在まで一貫して美術の前衛として活躍されています。 本業の絵画のほか著作活動の方も活発で、現代絵画論から回想録、交遊録など、幅広く著されておられます。 このほど市民図書館に児童書と挿絵の原画を多数寄贈していただきましたので、その公開と記念の講演会を開催することになりました。 アヴァンギャルド芸術家と児童画の組合せは、ちょっと奇異な感じを受けますが、池田さんは前衛絵画だけでは生計が立たず、生活の糧にと児童書に挿絵を描くことになったそうです。 挿絵は、掲載された児童書の本文に添わないと話になりませんので、その分の寄り添いと、池田さんの芸術家としての表現との間で、当然葛藤があったと思うのですが 、出来上がった作品を目の当たりに見ると、これはこれで素晴らしい芸術品だと思います。 前衛画家としての池田龍雄さんを知ることは、画集や展覧会などで見ることが出来るので、そんな困難なことではないでしょうが、挿絵画家としての池田龍雄さんを知ることは、今回のような企画がないと難しいと思います。 前衛絵画と児童書の挿絵。この乖離を埋めるものが講演会で聞けたらと思います。 講演会並びに原画展は以下のとおりです。 ☆講演会 ・日時 1月27日(日) 13時30分~15時30分 ・場所 図書館ホール ・テーマ 『児童書と挿絵』 ☆原画展 ・期間 1月27日(日)~2月3日(日) ・場所 図書館企画展示室 ▼もどる |
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聖夜の素敵な贈り物 いすの木コンサート 12月25日の聖夜、図書館には素敵な歌の贈り物が届きました。 図書館フレンズ伊万里による『いすの木コンサート~冬の夜ばなし~』が、子ども開架室で開催されました。キャンドルに火がともされ、ライトアップされた会場には図書館で芽生えた〈いすの木合唱団〉の皆さんが艶やかな笑顔で勢揃い。そして清らかな歌声で「女の愛と生涯」を綴った5曲を披露されました。 第2部として、佐賀大学教授で佐賀県を代表するソプラノ歌手の小林なほみ先生をゲストに迎えました。「荒城の月」ではじまった先生の独唱に会場は静まりかえり、透き通るような凛とした歌声に誰もが心あらわれるようでした。 第3部では、詩の朗読やピアノの連弾などをおりこみ、幼い頃耳にした子守歌を、小林先生を交えて〈いすの木合唱団〉で歌われました。また、ラストの曲「冬の夜」は、会場を埋めた方々も参加しての大合唱となりました。手作りのプログラムの冊子、趣向を凝らした演出など細部にわたるまで、フレンズの方々のあたたかな心使いが伝わってきました。 外は悪天候にもかかわらず、市内外から約100名の方がおいでになっていましたが、1時間半に及ぶ贅沢な時間に皆さん満足気な様子でした。会場の傍らにあるいすの木も、どこかしら楽しげで、歌にのって静かに揺れているように感じました。 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 小林なほみ先生より~ いすの木合唱団のコンサートに参加させていただき、ありがとうございました。いつもはステージで歌っておりますが、今回のように客席と一体化したスタイルで歌うのは初めてのことで、緊張して歌詞も忘れそうでした。 初めてこの図書館を訪れましたが、とてもあたたかみのある雰囲気が漂っていました。これはいすの木合唱団をはじめ、図書館にかかわるみなさんの熱い思いが伝わっているからこそでしょう。 ▼もどる |
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おはなし広場 伊万里・有田地区の母と子の読書会。各グループのみなさんが年に一度集まり、おはなし広場を開きます。毎年恒例のおはなし広場は、楽しいおはなしがもりだくさん。みなさん、この日のために一生懸命練習をされています。ご家族と一緒に、また、お友だちを誘って、ぜひ起こしください。みんなで楽しい時間を過ごしましょう。 ★にちじ 2がつ17にち(にちようび) ☆ばしょ としょかんホール ★おはなし ・朗読劇 ・かげ絵 ・詩の朗読 ほか ▽入場無料 ▽主催 伊万里・有田地区 母と子の読書会協会 ▼もどる |
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お手紙☆いろいろ 9月から12月までの2学期の間、修学旅行で図書館を訪れる小学生の姿がたびたび見受けられました。。また、学校の読書週間の行事の1つとしてご招待頂くこともありました。小学生や先生からお手紙をいただきましたのでご紹介します。 ☆ビデオを見せてくれてありがとうございました。登り窯の部屋でのおはなしは楽しかったです。また、お休みの日に来ます ★2階に行ったことは初めてでした。登り窯の部屋の星座がおもしろかったです。本を読むのがおもしろかったです。 ☆エプロンシアターを初めて見せてもらいました。とってもうれしかったです。 ★先日のお話会の折には、学校へ来て頂き、ありがとうございました。楽しいお話にひきこまれていく子ども達の姿を見て、私達も満足感を得たり、感謝の気持ちを持ったりしました。 ▼もどる |