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平成14年秋号
・「キラリと輝く図書館に。」伊万里市長・塚部芳和
・日本文檀との50年 ~サイデンステッカーさん講演会~
・親子版画教室
・布の絵本講座 せかいでひとつのたからもの
・親子パソコン教室
・『片岡繁男の世界』 第3回 伊万里の文学展(お知らせ)
・不滅の人 山口判事 没後55年記念ビジュアル展(お知らせ)
・特別整理のため休館します/文化の日特別開館

★ 1面
「キラリと輝く図書館に」

 よくいろんな人と会ったり、話したりするなかで、伊万里の名物の話題になることがある。代表的な「ベスト3」といえば、皆さん「伊万里焼」、「伊万里梨」、「伊万里牛」を定番としてあげられるが、私はそれに「市民図書館」を加えることにしている。名物と名のつくもの、それは自分たちも満足し、かつ他に誇れるものではなかろうか。
 21世紀の図書館のあり方として、伊万里市民図書館は、今日まで図書館フレンズや図書館を支えるボランティアの人や職員の皆さんによって、まさに「協働の精神」のもとに育てられ、そのことが市内外に伊万里の図書館の存在価値を知らしめているのではなかろうか。まさに"たかが図書館、されど図書館"である。
 私は市長という「公人」となって、多くの人と会ったり、接したりすることが極端に多くなった。当然それが仕事であるけれど、人と会うということは楽しい反面、案外とエネルギーを必要とし、息の休まる暇もなく、疲れるときもある。そういう時、日曜などちょっと時間がとれたら、図書館にふらりと足を運ぶことにしている。図書館をそういう息抜きや、隠れ家的に利用するなど、はなはだ無礼極まるとは思いつつ、そこに一種独特の空間があり、自分だけの世界があり、心地よい至福の時間が過ごせる場所だからである。
 図書館では大声で人に話しかけたり、騒いだりしてはいけないような不文律的なものがあるが、静かに本を読んだり、ビデオを見たり、もの思いにふけったり、人それぞれの利用の仕方があってしかるべきと思う。そういう意味では、もっと多くの市民の皆さんが、しかも子供から高齢者の皆さんまで幅広い世代に利用されるならば、市民図書館は市民共有のすばらしい財産として、なお一層磨きがかかっていくのではなかろうか。
 市民図書館は、単なる本を読む、借りるだけではなく、いろんな付加価値が加味された栄養価の高い図書館であり、いつまでも市民の"心のオアシス"としてキラリと光り輝く存在であることを願ってやまない。 
(伊万里市長・塚部芳和)

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★ 2面
日本文檀との50年 ~サイデンステッカーさん講演会~

 毎週のように利用している図書館で何気なく見た掲示コーナーに、サイデンステッカーさんの「日本文壇との50年」と題した講演案内を見た時に、最初に頭に浮かんだのはあのサイデンステッカーさんの文学講演会が伊万里であるなんて、「え~っ本当かよぅ?」でした。まさかサイデンステッカーさんの講演が伊万里で聞けるなんて。そして「これは何がなんでも講演を聞きに行くぞ!」という喜びと、次に「なんで伊万里で?」という小さな疑問が交差したのです。まぁ理由はなんであろうが、まさに千載一遇のチャンスですから、講演会の日を楽しみに待ちました。サイデンステッカーさんの講演を聞いている時は、ほんとうにこころが豊かさに満ちている時間でした。大袈裟でなく、筆舌に表現できないほどの贅沢なひとときでした。私は興味のある講演会や演劇などのライブは前の方つまり、その人の表情がよく見える位置に座りたいものですから、当日はサイデンステッカーさんの顔がよく見える前の席に座れ、幸運でした。そして、おそらくもう2度とこのような話を聞く機会には恵まれないだろうと思うからこそ、サイデンステッカーさんの語る言葉に集中しようと、彼の登場を待ちました。
 講演は真珠湾事件をきっかけに日本という国に来て、戦後の荒廃とした状況を前にしている日本人(この場合の日本人は佐世保の人たちですが)との出会いで「この国はまだ、ものになる。」という印象から、川端康成と川端文学、谷崎潤一郎と谷崎文学、三島由紀夫と三島文学といった作家と作品の関係や源氏物語などについて語られました。小説を翻訳する為に、小説家の心の奥深いところと接していた翻訳者の目に写った川端、谷崎、三島さんらの人物を語る言葉は、一言一言がまるで真珠のように穏やかな輝きをもっていました。サイデンステッカーさんの語る言葉に輝きを感じたのは、それは彼が単なる翻訳者ではなく、文学研究者という眼と同じ時代を生きる一人の人間としての複眼を通して、その人物を見て語られているからでしょう。興味深いい
くつかの話の中で、予想だにしなかった話がありました。それは「日本語は民主主義的ではないですね。」「アメリカ人の「ハ~イ、ブラザー」という言葉を日本語では「兄弟」と訳していますが、兄弟というのは適当ではないです。」また「日本語は逃げる時に使うのに便利な言葉ですね。」という指摘。日本語が民主主義的ではなく、逃げる時に便利な言葉とは。文学研究者の鋭い指摘に、おもわず己の使う日常の日本語を考えさせられた次第です。
 また、何となくそばに置いてなかった「源氏物語」をサイデンステッカー氏のアドバイスで、さっそく若紫から読んでみる氣にもなりました。大きな財産をもたらしてくれた偉大なるサイデンステッカー氏に感謝すると共に、この素晴らしい機会を作っていただいた関係者の皆様へ心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
(新天町 平松保男さん)

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★3面(1)
親子版画教室

 浮世絵に代表される多色刷版画の実演はめったに目にすることはできませんが、このほど版画家山口徹三さんと福田一裕さんの協力で実現することができました。参加した大人も子どもも目をキラキラ輝かせて初体験をしました。 
 山口さんは伊万里市の出身です。  
 おぼえていますか?今から約40年前、伊万里中学校で木下順二作「夕鶴」が上演された時のことを。中学生とは思えないような見事な演技だったと当時を知る人は誰もが口にします。その時の〈よひょう〉役が山口徹三さんです。
 山口さんは現在東京湯島で「工房ゆう」を福田一裕さんと共に主宰し活躍中です。今回はサイデンステッカーさんの介添え役をボランティアで引き受けていただいた影の立役者であります。
 質の高い文化の築き上げは、このような人と人との文化縁で支えられていることにあらためて感謝いたします。

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★ 3面(2)
布の絵本講座 せかいでひとつのたからもの

 図書館ボランティア「てんとう虫の家」の方々と一緒に、今年はランチョンマット作りにチャレンジ!さて、"世界で1つのたからもの"を作っての感想は…
☆ 難しかったけど、上手に最後までできてよかったです。
(大坪小2年 幸松佳菜子ちゃん)


★ 難しかったけどがんばって作りました。初めて針を使ったのが、とっても楽しかったです。また、やってみたいです。
(大坪小1年 神崎香穂ちゃん)


☆ 昨年も来ましたが昨年より楽しくて、たくさんの人が来て、みんなと作れてよかったです。心に残りました。
(黒川小4年 佐々木まなみちゃん)

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★ 3面(3)
親子パソコン教室

 夏休み期間中、インターネットの使い方やホームページの利用の仕方などを知ってもらおうと、親子パソコン教室を行いました。

★図書館の本が予約できることや新しい本が見られることが分かりました。リンクからいろんな所にいくことができることも分かりました。
(伊万里小 片山栞ちゃん)


☆シフトやダブルクリック、電源の入切の基本が分かりました。
(大坪小 山下真美ちゃん)


★インターネットでいろんな情報が見られて楽しく過ごせました。気軽に利用できることも分かりました。
(大坪町 武富美穂子さん)


☆子どもと一緒にできて、子どもがどの位使えるのかが分かってよかったです。
(新天町 寺尾恵理子さん)

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★ 4面(1)
『片岡繁男の世界』 第3回 伊万里の文学展

 伊万里をこよなく愛し、ふるさとへの思いを美しい歌にして多くの優れた作品を今に伝える詩人であり、伊万里市歌『交響詩伊万里』をはじめ、市内小・中・高の校歌も手がけた片岡繁男氏のこころと言葉に触れてみませんか。
1部 片岡繁男の近況(ビデオ)
2部 座談会「片岡繁男を語る」
3部 合唱「交声曲伊万里」他

▼日時 10月26日(土) 13:30~
▼会場 図書館ホール

《資料展示》
 10月26日(土) ~ 11月9日(日) 図書館企画展示室にて

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★4面(2)
不滅の人 山口判事 没後55年記念ビジュアル展
取材資料と資料50点
10月8日(火)~13日(日)
市民図書館展示コーナー

★講演 『知っていますか?実証 山口判事の生と死』
★日時 10月12日(土)午後1時30分
★会場 市民図書館ホール

★講師 山形道文 (弁護士・函館市文化賞受賞
                 函館漢詩文化会主宰)
      著書『われ判事の職にあり』

山口 忠良(やまぐち ただよし)東京地裁十三部判事
 佐賀県杵島郡白石町出身。戦後食糧難の時代"われ判事の職にあり 飢えてもヤミ米をくわず"と断固として食管法を守り、ヤミ米を拒否。1947年栄養失調により死去。最期まで判事の職に誇りを持ちつづけた。
※参考文献『佐賀県大百科事典』

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★4面(3)
特別整理のため休館します

9月15日(日)~9月27日(金)
図書の返却はブックポスト(駐車場側・子ども玄関側)にお願いします。


文化の日特別開館

11月3日(日)は開館します。
午前10時~午後5時まで

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