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平成17年春号

・貸出500万冊達成 平成17年2月1日
・「読み語り」がこころをつなぐ
 ~啓成中・ふじみ学級の実践~

・お便り紹介
・郷土研究講座 田中道雄氏講演会
 主催:佐賀県立図書館

・寄贈 ありがとうございます
・お知らせ(メールアドレス変更)

★ 1面
貸出500万冊達成 平成17年2月1日

 市民図書館の貸出冊数が2月1日、500万冊に達しました。500万冊目となった人は大坪町の吉田亮輔さんでした。吉田さんは「自分が500万冊目だったとはびっくりしました。週に1、2度は図書館に来ています。本以外にも新聞、雑誌、ビデオ等も揃っていて利用しやすい」と話していました。前後賞は大川町の音成若菜ちゃんと、大坪町の弘川智子さん。お2人とも図書館の良い利用者です。図書館からは記念証と図書券を、図書館フレンズいまりからはバッグを贈りました。

 さて、この500万冊を市民ひとり当たりに割り戻すと84冊になります。言い換えれば開館以来10年間で図書館の資料をひとり84冊もご利用いただいたことになります。新図書館開館前と比べると格段の差です。本は読者によって読み方・受取り方がそれぞれ違いますが、500万冊の本には500万回の感動や学びがあったことでしょう。そしてそれは、各々の中で大きい芽、小さい芽となって育ちつつあるだろうと想像します。

 詩人の長田弘さんは「読書からはじまる」(NHK出版)の中でこう言っています。「すべて読書からはじまる。本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です」
 いま、私たちを取巻く社会は大きく揺れ動いています。無視して通り過ごすにはあまりに忍びないことも多くあります。そんな時こそ、多くの本に学び、自分の中に「在り所」を持ち、正しい判断をしたいものです。

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★ 2面
「読み語り」がこころをつなぐ
 ~啓成中・ふじみ学級の実践~


 啓成中学校のふじみ学級の生徒と前山ノブさんは「読み語り」を通して出会いました。

 前山さんは「先輩の働いている保育園を訪問したい」という生徒たちの願いを受けて下さって、一緒に布タペストリー『木の祭り』を制作することになりました。夏休みの1週間を毎日2時間の予定で実施。前山さんに依存するところが多かったのですが、ゆったりした時間での制作活動は、お互いに楽しみの時間となりました。
 その後は、市民図書館の「おはなし広場」の発表に合わせ、物語のあらすじ、言葉や場面の説明をし、読みは一人ひとりの生徒の希望と雰囲気に合うような場面で分担をしました。あとは気持ちを込めることを大切にし、生徒の持ち味を生かすことで、味のある雰囲気が出せたのではと思います。この事は、「読み語り」の持つ味わいのよさで、見る人に感動を伝えられたようで良かったと思います。
 そして、念願の先輩の働くみなみ保育園を始め、本校3年生・2年生・1年生集会、木須町老人クラブ、と出番を作ってもらい感謝しています。4名の生徒は学校生活の延長として、地域でもこれだけの事を成し遂げ、貴重な経験が出来ました。一生懸命になる事が「人に感動を与えることが出来る」事を実感したと思います。知的に障害があろうと、夢や願いは同じで「ぼくたちもいろんなことをしたい」と思っています。私は「支援が十分に行き届けば、社会的不利益は解消されて、どの子もそれなりに主体的に生活して、豊かに生活が出来る。」と考え、この時期の教育支援は「より質の高い学校生活の充実」をめざしています。それを支持してくれる風土作りが、本校に育っている事も嬉しいと思っています。

 その後も、前山さんとは継続して交流があり、将来も地域で支えていただくつながりが出来た事も収穫でした。仲良し4人組が『木の祭り』の蝶や蛍のような優しさを失わないで、成長して欲しいと願っています。

(啓成中学校・ふじみ学級担任 古賀良子)

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★ 3面
お便り紹介

 拝啓、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、私は現在神奈川県に住んでいますが、先日まで出産のために故郷伊万里に里帰りしていました。その際に伊万里市民図書館にたいへんお世話になりましたので、感謝の気持ちをお伝えしたく、ペンをとった次第です。 
 私自身、子供時代を伊万里で過ごし、小学校の図書館では物足りなく感じて旧伊万里図書館に通った記憶がございます。今回わが子の誕生にあたり、絵本の読み聞かせが良いという話を聞きましたので、まだ言葉も分からない赤ん坊に本など読んで意味があるのだろうか、と半信半疑ながら御館から『いいおかお』(童心社刊)など数冊絵本をお借りし、毎日読みきかせていました。伊万里を離れた後も同じ本を入手し、読み聞かせを続けていましたら、最初はあまり反応がなかったのが、時々じっと絵を見るようになり、本をさわるようになり、今では本の一節を私が口ずさんだだけで表情がいきいきとし、私の声にあわせて、まるで歌うかのように大きな声を出して喜んでいます。娘は現在生後3ヶ月ですが、これから育ち、生きていく中で、たくさんの本を読み、消化し、自分のものにしていってもらいたいと願っています。本との初めての出会いを素敵なものにしていただいたことを、心より感謝しています。
 残念ながら私は参加する機会がありませんでしたが、伊万里市ではブックスタート活動が行われていると聞きました。また、佐世保在住の私の友人も、伊万里市民図書館の近くに住んでいるとは羨ましい、と何度も言っておりました。
 私は現在伊万里を離れていますが、ふるさとの町に充実した図書館があり、市民の方々がそれをいかしていることを大変うれしく、また誇らしく思っております。今後一層の充実を図られることを期待しています。           敬具

2005年1月
伊万里市民図書館御中
神奈川県横浜市 秋本なかば

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★ 4面(1)
郷土研究講座 田中道雄氏講演会
 主催:佐賀県立図書館



 佐賀県立図書館では、郷土の歴史や文化を理解する一助として、昭和38年(1963)6月から郷土研究講座を開催しています。年4回の開催のうち本年度第3回(通算221回)は、伊万里市教育委員会との共催で、1月22日、伊万里市民図書館で開催しました。講師は、佐賀大学名誉教授の田中道雄先生で、「伊万里の江戸文芸」という題で御講演いただきました。当日は大寒の候にもかかわらず、伊万里市をはじめ近隣の市町村、さらには県外からも出席していただき、図書館のホールがいっぱいに埋まるほどの盛況ぶりでした。このように盛会裏に終えることができましたのは、伊万里市民図書館長はじめ職員の皆様方の、日頃の利用のお客様に対する行き届いたサービスによる絆があったからではないかと思います。
 田中先生には、大庄屋前田家及び一番ヶ瀬家の果たした役割や、当代最高の漢詩人として全国に知られた大潮元皓が伊万里出身であったことをお話しいただきました。会場にお越しいただいた皆様には、郷土伊万里に対する誇りをもたれ、また、古文書に対する認識をさらに深めていただく契機となったのではないでしょうか。講座の概要は「図書館だより(佐賀県立図書館)」3月号に掲載していますので、御覧いただければ幸いです。
(佐賀県立図書館 石橋道秀)

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★ 4面(2)
寄贈 ありがとうございました
(敬称略)


・横尾龍彦
・山下徳夫
・門司岩男
・犬山光春
・森戸吉昭
・三○会
・松尾 香
・前山 博
・最首哲也
・樋渡たみ子
・有浦定幸
・梶山妙子
・副島富雄
・副島恵美子
・池田京子
・高田文利

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★ 4面(3)
お知らせ

★図書館のメールアドレスが4月1日から変わります
(旧)info@library.city.imari.saga.jp
       ↓     ↓
(新)library@city.imari.lg.jp

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