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平成17年秋号
・一生涯ボランティア
・8月6日 片山知事、鳥取県より来たる!
 図書館フレンズいまり 10周年記念 特別講演

・「しあわせに読み合う」
 8月20日 図書館伊万里塾 村中李衣さん講演会

・特別整理休館のお知らせ
・第6回市民俳句まつりを終えて
・寄贈ありがとうございます

★ 1面
一生涯ボランティア

 子どもコーナーの壁面に、大型タペストリーが掲げてあります。アメリカの絵本作家・センダックの代表作『かいじゅうたちのいるところ』のクライマックスの一場面です。目を凝らして見ると、かいじゅうたちのタテガミは毛糸や糸を解し縫い付けてあります。服は全部身体に合わせて作ってあります。それに数十枚に及ぶ木の葉まで1枚1枚手縫いなのです。
 世界中どこを探してもないであろうこのタペストリーは、かつて新図書館の開館を前に、約1年間もの時間をかけて、ボランティアグループ「てんとう虫の家」の方々が作成されたものです。当時、私は時々作成中の現場を訪ねていました。声かけをするだけで何の手伝いも出来ないことを恥じながら…。
 しかし、グループのみなさんは和やかな雰囲気で作業を進めておられ、「楽しいですよ。ひと針縫う度に新しい図書館への想いが高まっていきます」という声さえ上がりました。
 そんな中で黙々と手を動かしている人がいました。前月亡くなられた故高木美須子さんです。享年80歳でした。高木さんは数年前大病を患われましたが、「私の生きがいはボランティア。ずっと続けていくために」と9時間に及ぶ手術を自ら進んで受けられたのです。回復後はまたボランティア活動に復帰され、死の直前まで布の絵本づくりに精を出されました。前面に出ることなく黙々と仕事をする方でしたが、その生き方の美しさを背中で教えていただいたと、多くの人が感謝の言葉をいま口にします。
 開館して10年、図書館は「私たちの図書館だから」という市民の方々の想いに支えられて今日まで歩いてきました。ボランテイア活動も行政がやるべきことをやっているからだという声を聞きます。
 これからも多くの市民の方々の気持ちを大切にして、より一層行き届いたサービスを、と職員一同心を新たにしています。



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★ 2面
8月6日 片山知事、鳥取県より来たる!
 図書館フレンズいまり 10周年記念 特別講演


 「協力と提言」を旗印として、助成金などを受けずに市民図書館を支える「図書館フレンズいまり」は、多くの方々と学びあいたいと中島公江代表らが考え、10周年記念講演に片山善博鳥取県知事をお迎えする夢が実現しました。
 超多忙な知事が伊万里に滞在できるのはわずかに4時間。東京から着かれたばかりにも関わらず市民図書館を見て頂き、引き続き講演。さらに、私たちが抱えている問題にも答えて頂こうと、タイムスケジュールを組みました。
 厳しい財政のため、資料費が2年連続で大幅に削減されるなど、気がかりな状況にある市民図書館。さらに、指定管理者制度により公の施設の管理運営に民間企業などが参入できるようになって、よそでは図書館にもその波が押し寄せてきています。
 こんな今だからこそ、行政改革に優れた手腕を発揮され、とりわけ素晴らしい図書館施策を執られている片山知事のお話を伺って、図書館環境を向上させるなど活動の糧としたいと思います。

図書館フレンズいまり 田内法子



 片山知事は、普段から小気味のよい言動をなさる方だという印象を持っていましたので、今回の講演は楽しみにしておりました。期待にたがわず、その内容はとてもわかりやすく本音を語られていたと思います。
 知事は「図書館が情報公開をになう場であらねばならない」とおっしゃっていました。公平な情報を得られる場は、今はもう日本にはどこにもないような気がしていた私は、なるほど、図書館にその役目ができるのだと思いました。しかしそのためには、私達もちゃんとした自分の意見というものを持たなければならない、きちんと考えて行動できるようにならなければならない、一人一人が勉強していかなければならない、と語られていました。その通りだと思います。
 私達が育てた子ども達が、常識に欠けていると言って笑ったり、ため息をついたりしている場合ではないのだと思います。今からでも共に考え、本を読んでいくことだと、反省しました。心豊かな子ども達を育てていくのは先に生まれた者の責任です。
 佐賀の古川知事も図書館に理解の深い方だときいています。知的教育、そして正しい情報を提供していただける首長を持つ県民、市民は幸せだと思うのです。そして私達もそのための歯車の一片にでもなれるよう、大事に人生を生きていこうと思っています。ありがとうございました。
槇 典子

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★ 3面(1)
『しあわせに読み合う』 8月20日 図書館伊万里塾
 村中李衣さん講演会


 先生は講演の中でたくさんの絵本を読んでくださいました。長年読み聞かせに携わっている私には、先生が絵本を読んでいらっしゃる声の心地良さに、ふと我が家の子ども達が小さかった時のこと、また保育園などで読み聞かせをしている時、まだあどけない子ども達が真剣な顔で、きらきらと瞳を輝かせながら絵本を見ていた光景が次々と頭の中に浮かんで来て、絵本の持つ不思議な力を再認識しました。そして読んでもらって聞くということの心地良さを実感できました。
 0才児からの絵本の読み聞かせには大きな役割があり、まだ何もできない赤ちゃんの時から歩き出すまでのわずかな時の流れの中で体の成長とともに心も大きく成長させます。
 絵本には子ども達の体も心も健やかに、穏やかに成長させる無限の力と魅力があると強く感じた講演でした。また「読み語り」は素敵な絵本の世界を子ども達と共有し、横並びに読みあう関係が大切だと思いました。
 これからも子ども達のやさしい心が育ち、夢が広がるように、1冊の絵本を「心をこめて」たくさんの子ども達に読み続けていこうと思いました。

川田涼子

図書館伊万里塾 今後の予定
  ☆10月塾 10月15日(土)
  石川慶蔵さん「図書館は宝の山」  川副幸子さん「私と図書館」

  ☆11月塾 11月3日(祝)
   寺田芳朗さん(伊万里市民図書館設計者)
   「としょかんは進歩してきたの?」

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★ 3面(2)
特別整理休館のお知らせ

 9月26日(月)から10月5日(水)まで
 特別整理のため休館いたします

 蔵書点検(資料の状況把握作業)や書架の整理などを上記の期間に行います。これは行方不明の資料を捜索したり、より利用しやすい配架を構成するための作業です。そのため、この期間は資料の貸出・予約や貸出期間の延長、また資料に関するお問い合わせには対応できない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

◆期間中の図書や雑誌の返却は「本のポスト」をご利用ください。駐車場側と子ども玄関横の2ヶ所に設置されています。なお、CDやビデオ・カセットなどの視
聴覚資料は破損するおそれがありますので、特別整理休館後に直接窓口へお持ちください。
◆自動車図書館「ぶっくん」は通常の巡回を行いますので、どうぞご利用ください。

市民のみなさんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

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★ 4面(1)
第6回 市民俳句まつりを終えて

 賞状とは縁のない子が「俳句まつりで賞状をもらった」と喜んでくれたら…、という一人の声から始まった俳句まつりも6回目を迎えました。その俳句まつりを振り返ってみて感じた楽しみを紹介したいと思います。
 まず5月。ポスターを貼る時、今年はどんな句があるかなと胸をふくらませます。6月。選句の時、一覧にした句を回し読みし、「見て見て!」とか「ウフフ」、「かわいかぁー」、いろいろな声が飛び交う楽しい作業です。7月。選ばれた句が美しい墨書きの短冊になり、心のこもった飾りつけで飾られた時の「今年もできたな」という気持ちはなかなかいいものです。
 そして、表彰式は今まで図書館に縁がなかったのに足を運んで下さった方、家族といっしょにうれしそうにはにかみながら出席してくれたたくさんの子ども達、部活との繰り合いをつけてくれた中学生。そんなたくさんの人たちで締めくくられます。
 来年もたくさんの俳句のご応募お待ちしております。
 渡邉きよめ
☆スタッフ募集!
来年の俳句まつりを一緒にやっていく仲間を募集しています。まずは図書館フレンズいまりにご入会ください。図書館の玄関側のフレンズコーナーで受付しています。



























































     






























 


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★ 4面(2)
寄贈 ありがとうございます

(敬称略)
・山下徳夫
・高森 保
・リー真里
・松尾 香
・八田千恵子
・古賀千代二
・森 良平
・山口千明
・高山美夏
・成富真佐子
・原 薫
・北島蓉子
・伊万里市郷土研究会
・片出みのり
・古賀行雄
・山口勝江
・麻生良子
・立石睦夫
・樋渡たみ子
・山口恭広


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