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平成18年 春号

(今月の記事)
◆ 「すべての人に図書を すべての図書に読者を」
◆ 祝☆図書館10周年 この一年を振り返る
◆ これまでの10年、これからの10年
◆ 開館時間を延長します
◆ 寄贈ありがとうございます

★ 1面
「すべての人に図書を すべての図書に読者を」

 東京の繁華街銀座通りをブラブラ歩くことを銀ブラといいます。私は上京する機会が年に2、3回あります。いつもとんぼ返りですが、ある時、銀座をそぞろ歩きしたことがありました。ワゴンセールでブランド物のシャツを見つけ得意になったことを懐かしく思い出します。銀座は歩くだけでも、なんだかハイカラな匂いのする不思議な空間です。
 銀座と比べるのはどうかと思いますが、図書館も不思議な空間です。書架の間をブラブラ歩いていると、知の世界への入口に立っているような気持になりますし、思いがけない発見があります。そうです、本を介して昔の人や遠い外国の人たちとも語り合うことが出来るのです。数日前、私は子どもコーナーの書架を歩いている時、ケストナーの「点子ちゃんとアンドン」に出会い、幼い頃学んだ教室の色や匂いまで懐かしく甦りました。まして、自分が生まれていなかった頃の過去との接続が、本によってたちまちにできるその喜びと興奮は他に比べるものがないほどです。

 ところで、今から10年前、私たちは「伊万里市民図書館」を持ちました。それは図書館という建物を持ったのではなく、図書館サービスが始まったということを意味するのです。この10年間で貸出された資料は約560万点、市民一人当り93点の資料を利用していただいております。反面、10年間に一回も利用されていない市民の方もあります。利用出来ない訳は何でしょうか。図書館から遠い?図書館に行っても本が無さそうだ?便がない?図書館は勉強する所だから?等々。どうぞ利用出来ない理由をお聞かせください。市民の方にとって利用しやすい図書館へと創意工夫をしていくのが運営を任されている行政の役割です。
 図書館は、今年開館10周年を迎え「図書館伊万里塾」を開催してきました。これから先の10年へ向けてのあり方を、市民の方と共に学習しながら考えていこうというものです。内容は次ページに紹介しておりますのでご覧ください。3月18日には市民懇談会も予定しています。また、4月からは土、日曜日をそれぞれ1時間延長して午後6時まで開館し利便性を図ることにしています。
 インドの図書館学者ランガナータンは、図書館学の五法則でこう言っています。「①図書は利用するためにある②すべての人に、図書を③すべての図書に、読者を④利用者の時間を大切に⑤図書館は成長する有機体である」
 図書館の資料すべては市民のみなさんに利用していただくためにあります。これまで図書館に来たことがない方は、ぜひご来館ください。度々ご利用いただいている方はもっと頻繁にお出かけください。春風も吹き始めました。


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★ 2面・3面(1)
祝☆図書館10周年 この一年を振り返る

―――― 平成17年 ――――

◆4月23日
子ども読書の日に「おはなしいっぱい」(おはなしかい拡大版)を実施。

◆4月30日
図書館記念日。伊万里保育園の園児を一日図書館員に任命しました。

◆5月28日
横尾龍彦さん(画家)の講演会と屋外でのパフォーマンス(作画実践)。
※作品展示(25日~28日)

◆7月3日
図書館10周年記念として企画された図書館伊万里塾の第1回を開催。
7月塾の講師は古川康佐賀県知事。
演題:「図書館は未来をひらく」

◆7月9日・10日
第10回図書館☆(ほし)まつり。
市民と一緒に図書館の誕生日をお祝いしました。

◆8月6日
図書館フレンズいまり主催の10周年記念特別講演会。
講師は片山善博鳥取県知事。
演題:「知の地域づくりと図書館の役割」

◆8月20日
図書館伊万里塾の第2回を開催。
8月塾の講師は村中李衣さん(梅光学園大学助教授)
演題:「しあわせに本を読み合う」

◆9月11日
「伊万里の昔ばなし」を聞こう会を開催。本を制作したボランティアグループ「三○会」が主催。

◆9月17日
図書館伊万里塾の第3回を開催。
9月塾の講師は植松貞夫さん(筑波大学教授・同大学図書館長)
演題:「図書館のまち伊万里を永遠に」

◆10月15日
図書館伊万里塾の第4回を開催。
10月塾の講師は2人。石川慶蔵さん(佐賀ダンボール商会副社長)には「図書館は宝の山」、川副幸子さん(ボランティア連合協議会副会長)には「私と図書館」の演題で、それぞれ語っていただきました。

◆11月3日
図書館伊万里塾の第5回を開催。
11月塾の講師は寺田芳朗さん(伊万里市民図書館設計者)。
演題:「としょかんは進歩してきたの?」

◆11月12日
佐賀県立図書館主催の郷土研究講座「葉隠聞書の世界」を実施。岩松要輔さんによる「葉隠にみる殉死考」の講演会を行う。
※特別展示(12日~27日)

◆11月13日
工藤直子さん(詩人)の講演会を実施。
演題:「ことばがうたいだすとき」

◆12月3日
図書館伊万里塾の第6回を開催。
講師は暉峻淑子さん(社会生活学者)。
演題:「本当の豊かさを求めて」

◆12月10日
クリスマスおはなし会。(おはなしキャラバン主催)

―――― 平成18年 ――――

◆1月22日
大塚笑子さん(朝の読書推進協議会理事長)の講演会を実施。

◆2月26日
図書館めばえの日。図書館フレンズいまりがぜんざい会を行い、約300杯を市民に振る舞いました。

◆3月18日
図書館伊万里塾の総括、懇話会開催。




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★ 2・3面(2)
これまでの10年、これからの10年

 これからも20才に向けて図書館のパートナーとして協力と提言を行っていきたいと考えています。
 良い図書館と言われているけれど、常に成長していくにはさらなる図書資料の充実が必要だと思います。


図書館フレンズいまり 代表 國武みどりさん


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★ 4面(1)
開館時間を延長します


平成18年4月1日から 開館時間を延長します
 「開館時間を延長してほしい」という要望が市民のみなさんからずっと寄せられていましたので、開館して10年を過ぎ、この要望に少しでもお応えするべく、この度、開館時間の延長を行うことにいたしました。今後も市民サービスを向上させていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



 今回の開館時間延長に伴い、以下のサービスは伊万里市に居住している方に限定させていただきます。

◆伊万里市民図書館に所蔵していない図書資料のリクエスト(お取り寄せ)サービス※予約(所蔵している資料の取り置き)はこれまで同様利用できます

 これは周辺の市町村合併を受けて行うもので、伊万里市民へ手厚くサービスを行うためです。どうぞご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

→伊万里市外<有田町・西有田町(新・有田町)、福島町(新・松浦市福島町)など>にお住まいの方は、居住している自治体の図書館にお申し出ください。





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★ 4面(2)
寄贈 ありがとうございます
            (敬称略)
・石橋弘泰
・森田一雄
・川村郁夫
・泉 弥敏
・原 正子
・大久保加代子
・渡辺博規
・梶山妙子
・金崎洋典
・髙取正浩
・藤原純子
・井手淑子
・川久保寛
・樋渡たみ子



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