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平成19年 春号

 
(今月の記事)
◆ 「全詩集」発行記念 犬塚堯の世界
◆ この一年を振り返る
◆ 6万人のブックリレー
◆ 「犬塚堯の世界」展・新川和江さん講演会
◆ 子ども読書週間企画「絵本フェスティバル」開催のお知らせ
◆ 伊万里市外のみなさまへ


★ 1面
「全詩集」発行記念 犬塚堯の世界

 「私には、ふたつのふるさとがある。ひとつは生まれ育った中国であり、もうひとつは小学生時代を過ごした父母の郷里・伊万里である」(犬塚堯〈私の履歴書〉より)
 犬塚堯は、詩の芥川賞といわれるH氏賞を詩集「南極」で、その後、詩集「河畔の書」で現代詩人賞を受けています。詩の世界で2つの賞を受賞することはめったにないことだといわれています。そのような偉大な詩人は、伊万里市民に「伊万里讃歌」というすばらしい作品を残してくれました。
 この3月「犬塚堯全詩集」が思潮社から出版されることになりましたが、遺族や詩の仲間の方から生原稿や詩額、同人誌など貴重な資料を伊万里市民図書館に寄贈していただきました。郷土の先輩の偉業を称え記念の展示会をいたします。また、犬塚堯と親交が深かった詩人・新川和江さんの記念講演会も行います。

展示・犬塚堯の世界展
期日:3月10日から4月15日
場所:伊万里市民図書館企画展示室

記念講演会
講師:詩人・新川和江さん
演題:「詩を書く・ということ」
期日:3月25日午後2時から
場所:伊万里市民図書館ホール
伊万里讃歌合唱  いすの木合唱団


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★ 2・3面(1)
この一年を振り返る     

◆ 4月1日~  
 土曜・日曜の開館時間延長
  土曜・日曜の開館時間が午後6時までと、以前よりも1時間延長しました。

◆6月18日
 「こどもの本 WAVE in 伊万里」開催
  絵本作家の西村繁男さんや飯野和好さん、石津ちひろさん、元福音館書店の編集者・福井恵樹さん、手作りおもちゃ研究家の木村研さん、高木さんごさんを迎え、子どもの本について学び合いました。

◆7月8・9日
 第11回図書館☆(ほし)まつり開催。
  図書館の11歳の誕生日を、市民のみなさんと一緒にお祝いしました。実行委員会の催しとして、初めて「ライブ☆ラリー(図書館探訪ラリー)」を行いました。

◆10月14日~
 新サービス開始
  これまで2台だったパソコンを4台に増やし、ITステーションを増席しました。また、携帯電話(docomo、au、ソフトバンク)で資料の検索や予約などができるようになりました。

◆10月29日
 紫玄ひつじさん講演会開催
  伊万里市出身の児童文学家・紫玄ひつじさんに「本の選びかた」という演題でお話をしていただきました。

◆10月~
 学校図書館支援センター開設
  機能的で利用しやすい学校図書館をつくるために学校図書館支援センターを市民図書館内に設置しました。協力校5校を指定し、支援スタッフ2人、協力員5人で、図書室が多くの生徒が訪れる学びの場になるよう活動していきます。

◆11月~
 6万人のブックリレー開始
  心に残る一冊や他の人にも薦めたいと思う本を紹介していただく企画が、読書週間より始まりました。友人の輪で、次々と伊万里市6万人のブックリレーが広がります。

◆11月6日
 副田ひろみさん講演会開催
  読み聞かせグループに対する指導をされている副田ひろみさんに「心育てる読み語り」という演題で、読み語りのアドバイスをしていただきました。

◆1月
 カルタ展開催
  図書館フレンズいまりが行う恒例のカルタ会にあわせて、「伊万里観光いろはかるた」と「南波多ふるさとかるた」の原画展を行いました。

◆ 1月24日・25日
 宮西達也さん講演会開催
  文部科学省の委嘱事業として、松浦小学校、山代東小学校、青嶺中学校で絵本作家の宮西達也さんに「ティラノサウルスのきみはほんとうにステキだね 絵本もほんとうにステキだね」という話をしていただきました。


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★ 2・3面(2)
6万人のブックリレー   № 5,6/60000


「絵本のある生活―絵本の散歩道4―」  創元社  正置 友子/著
 「じいちゃん、本ばよんで。」
四歳の孫娘との朝のひと時。さっさとごはんをすませて、わたしへのおねだり。
 「幼稚園に遅れるよ。ごはん、はやく食べなさい。」と、せきたてていた関係から「ごはんがすんだら絵本を読もう。」の関係へ。
 このように、孫との「読書タイム」を楽しんでいたおり、この本との出会いがあった。
 多くの絵本の魅力を、きらきらした思いを込めて詰め込んである。その紹介された一冊一冊の絵本を、すぐてにとってみたくなるような思いに駆られる。
 「子どもたちが、すてきな本に出会えるように」「本を読みなさい、と言わないで」等の見出しで、本への誘いや読み聞かせの極意などについても、分かりやすく読者に語りかけてくる。
 この本に紹介されている珠玉の絵本を、これからすこしずつ、孫と一緒に読んでみたい、と心はずんでいる。
                      平山幸彦さん(伊万里市社会教育指導員)

                                   
「東京タワー」  扶桑社  リリー・フランキー/著
 「おかん。」実際に使ってはいないが、この響きにどこか懐かしさや温もりが感じられる。子どもに愛情を注ぎ続ける「おかん」だが、一体何がそうさせたのであろうか。一つに、自分がこれまでに受けてきた家族の温かさがあると思う。日常の生活の中で慈愛に満ちた自分への働きかけを正面から受け止める。そしてそのことを考える。その後ろ姿を見てまた学ぶ。決して特別なことではない。ごく普通の家族としての生き方や関わり方が「おかん」の周りにあったと思う。このことは大事にしたいものである。
 「おかん」の姿が自分の母親の姿と重なり、これまでの想い出が走馬灯のように巡らされ胸を熱くした。
                            山下 司さん(伊万里小学校教頭)

※次回は東山代町の井崎雅直さんにお願いします。


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★ 4面(1)
「犬塚堯の世界」展・新川和江さん講演会

☆「犬塚堯の世界」展
 ・日時 3月10日(土)~4月20日(金)
 ・場所 図書館企画展示室
 ・展示内容 「自筆の詩画の額」「愛用のマンドリン」「生原稿」「同人誌」他

犬塚堯さんプロフィール
 伊万里市出身。詩人。1924年中国長春生まれ。東大法学部卒。元朝日新聞社会部記者。記者として南極観測隊に同行した体験を中心にした第1詩集「南極」で、第19回H氏賞を受賞。「河畔の書」で第2回現代詩人賞を受賞。「暦程」「地球」同人。「伊万里讃歌」作詩者。


☆新川和江さん講演会        
 ・日時 3月25日(日)午後2時から
 ・場所 図書館ホール
 ・演題 「詩を書く・ということ」

新川和江さんプロフィール
 詩人。1929年茨城県生まれ。結城高等女学校卒。詩人西条八十に師事。第1詩集「眠り椅子」。「ひきわり麦抄」で第5回現代詩人賞を受賞。1983年吉原幸子氏とともに女性季刊詩誌「現代詩ラ・メール」を創刊。2000年花神社より「新川和江全詩集」刊行。「地球」同人。


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★ 4面(2)
子ども読書週間企画「絵本フェスティバル」開催のお知らせ
 

 ・日時 4月21日(土)~5月6日(日)
 ・場所 図書館展示コーナー
 ・展示内容
 大人から子どもまで誰もが楽しめる絵本を、いくつかのテーマに分けて展示します。絵本が大好きな人も、見たことがないという人も、お気に入りの1冊を見つけに来てください。また会場には、伊万里養護学校高等部のみなさんの、楽しい絵画も同時に展示します。


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★ 4面(3)
☆伊万里市外のみなさまへ

 市民図書館では、これまで伊万里市外の方々にも資料の貸し出しをしてきましたが、4月1日からは伊万里市民へのサービスを充実させていきたいと考えています。そのため、伊万里市外の方々へのサービスを、次のとおり改めるものとします。
① 市外の方々への貸出しは、市内に通勤・通学している方及び有田町、松浦市福島町にお住まいの方です。
 ②図書館が設置されている地域へは、その自治体の図書館を通じて貸出しします。
 ③すでに登録をしている方々も、通勤、通学者を除いて、平成19年4月1日から、貸出しが出来なくなります。
 ④市内へ通勤・通学されている方は、改めて証明書の提示をお願いします。


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