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平成19年 秋号

 
(今月の記事)
◆ 使おうビッグライブラリー~県は一つの大きな図書館~
◆ 図書館は持ち寄りと分け合い
◆ 6万人のブックリレー
◆ 特別整理休館日のお知らせ
◆ 図書館第二駐車場完成
◆ 寄贈ありがとうございます


★ 1面
使おうビッグライブラリー ~県は一つの大きな図書館~

 佐賀県では「日本一の図書館先進県づくり」を行っています。
 佐賀県立図書館は、毎日9:00から20:00まで開館しており、休館日も毎月最終水曜日だけで、全国の都道府県立図書館の中で開館時間は日本一だそうです。開館時間の競争は、ゴールがありませんので、あまり加熱しないことを望みますが、サービス内容が充実していくことは歓迎すべきことです。
 また、県では「読書チャレンジ運動」を募集しています。たとえば、「毎週火曜日は我が家の読書DAY」や学校で「めざせ年間100冊!たくさん本を読もう」など、図書館備え付けの応募用紙で申し込み、後日、自己評価を提出することになっています。表彰も行われますので、応募してみてはいかがでしょう。
 「日本一の図書館先進県づくり」では、県内すべての図書館が、一つの図書館としてのサービスを提供する体制を創っています。伊万里市民図書館には約315,000点の資料を所蔵していますが、それでも希望の本が無かった場合もあきらめる事はありません。県立図書館や県内の他の図書館にも問い合わせをして、取り寄せることができます。
 また、昔読んだ本で、「タイトルも忘れてしまったが、もう一度読んでみたい」とか、「○○○のことについて調べたい」というような場合でも、図書館にご相談ください。レファレンス(相談業務)についてもお手伝いできるように体制を整えています。
 他にも、今まで多くの方々から意見が寄せられた、図書館の駐車場が狭いという問題について、19台駐車できる新駐車場を近隣に整備し、問題の解決に努力しています。
 県内個々の図書館サービスを向上させることで、「日本一の図書館先進県づくり」の先頭に立ち、伊万里も貢献していきたいと考えています。



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★ 2面
図書館は持ち寄りと分け合い

 伊万里税務署管内納税貯蓄組合連合会が税の作文を募集し、平成18年度の伊万里市長賞に輝いた井樋有紗さん(当時 伊万里中学校三年)の作品をご紹介します。

「税金について」    井樋有紗  伊万里中学校三年(当時)
 調べ物をする時、本が読みたくなった時、部活が終わった後、時間に余裕がある時、私は真っ先に市民図書館へ足を運びます。
 図書館はとても便利な施設です。調べ物の資料を探す時は、本の専門家である司書の方に相談したり、コンピュータで検索したりできます。読みたいと思った本を借りることができますし、もし、その本が図書館に無い場合は、購入してもらうことができます。一年中、快適な温度に調節されており、本を読むだけでなく、勉強をすることも、音楽や映画を鑑賞することもできます。
 図書館は、父や母や多くの人が働いて納める税金によって運営されています。もし、誰一人として税金を納めないようになってしまったら、私達は図書館の施設やサービスを利用できません。本が読みたくなったら、お金を払って買わなければいけません。学生の私達が気軽に本を読むことはできなくなりますし、所得の低い人が本を読むことも、困難になります。調べ物をする時には資料をたくさん調べ、その中から本当に必要なことだけを抽出していきます。なので、たった数行分しか必要でない本を何冊も買わなくてはならず、調べれば調べる程、お金がかかってしまいます。
 では、自分がお金をたくさん持っていれば図書館は必要ではなく、税金も払う必要はないのでしょうか。私は、そうは思いません。図書館の大切な役割として、「資料を後世まできちんと保存する」というものがあるそうです。どんなに小さな催し物のポスターでも、図書館には「資料」として、司書の方たちの手で、きちんと整理・保存されています。
 もし、税金が納められず図書館が無い世界で、何十年も前の資料が必要になったとします。そんな時、古本屋さんを何軒回ることになるでしょう。東京には古本屋街がありますが、地方に住む人は、古本をどこで探すにも時間がかかります。図書館では、司書の方が一緒に探して下さいます。さらに、昔から今に至るまで、司書の方々が新聞記事を切りぬいて貼ったスクラップ帳まで保管されているのです。
 図書館は、昔から今、未来へと、多くの方の時間と知識が詰まった、大きな宝箱なのだと思います。
 税金によるサービスを受けなくても、自分のお金だけで生活できる、と思っている人も多くいると思います。しかし、図書館のように、たくさんの方が働いて納めた税金で、何十年もかけて整備された図書館のような施設は、一個人が簡単につくれるものではありません。
 なので私も、多くの人が何十年後も便利に使える施設がつくられるよう、きちんと税を納めていきたいと思います。



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★ 3面
6万人のブックリレー   № 7,8,9/60000

 心に残る一冊や最近読んで是非他の人にも薦めたいと思う本を紹介していただく企画です。
 友人の輪によって、次々と伊万里市6万人のブックリレーが広がっていきます。

「食卓の情景」     池波正太郎/著    新潮社
 たまには食べ物の本も良いかと、この本を買ったのは、三十年も前のことではなかったか。数ページ読み進むと、単なる食べ物紹介の本ではないことが解った。これは、失われつつある懐かしい「昭和」への挽歌ではなかろうか。以後、この作者の作品を手に取ることになったが、「食卓の情景」は、池波正太郎の原風景であると思われてならない。今までに何度読み返したことだろう。現在家にあるはずの文庫本は、確か二冊目である。
 失われつつある昭和の「食卓」の味と香を御賞味あれ。
                             (東山代町  井崎雅直)


「坂の上の雲」     司馬遼太郎/著    文藝春秋
 NHKで、来年ドラマ化されると聞き、改めて頁を捲る。
 最初に読んだのは三十年程前の事と思う、今は新しい本を読む気分。
 前は文庫本で、今回は、図書館にある全集と云う違いはあるが、内容は、一字一句同じ筈と思うが、此方が年を食っている。新鮮である。
 BS俳句王国で松山を訪ねた時、子規記念館や、丘の上に建つ秋山氏の小さなお墓に参った事等が甦り、本の中の人物との距離が縮まった感じがする。事実に裏打された歴史小説の面白みでもあろう。
 又、俳人子規の横顔が覗け、秋山兄弟との友情の深さを通じ、人間関係の大切さを考えさせられる作品でもあると感じた。     
                       (伊萬里ホトトギス會  田中南嶽)


「鈍感力」     渡辺淳一/著    集英社
 微力ながら青少年の健全育成団体に籍をおいて来たものとして子どもの教育、躾は家庭教育が原点であると捉えその運動をつゞけて参りました。しかし、このような運動は形として現われるものではありません。
 鈍感力を手にし、尚一層その感を新にすることが出来ました。母親の愛、強さ、赤ちゃんを生む苦痛は愛であると或る心理学の先生。乳を与える姿、人前で胸をはたげての授乳の情景は、母親の豊かさと優しさを表すものであり、赤ちゃんに話しかけ母親の胸の鼓動に安心し、すやすやと眠る胸をはたげていることなど恥しいとは思はない。それは母親という自信と自覚が、この愛が母親の鈍感力の最たるものであると・・・・。これこそ家庭教育の原点と感じたものであります。私はこの姿が微笑しく美しいものに見えます。妊婦の方を見るとなんとなく心が和みます。私一人でしょうか。                       
                                 (立花町 永尾勲)

次は立花町の松尾昭良さんです。

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★ 4面(1)
特別整理休館日のおしらせ
10月8日(月)から10月18日(木)まで特別整理のため休館いたします

蔵書点検(資料の状況把握作業)や書架の整理などを上記の期間に行います。これは行方不明の資料を捜索したり、より利用しやすい配架を構成するための作業です。そのために、この期間は資料の貸出・予約や貸出期間の延長、また資料に関するお問い合わせには対応できない場合がございますのでご了承ください。

◆図書や雑誌の返却は「本のポスト」をご利用ください。駐車場側と子ども玄関横
の2ヶ所に設置されています。なお、CDやビデオ・カセットなどの視聴覚資料
は破損するおそれがありますので、特別整理休館後に直接窓口へお持ちください。
◆自動車図書館「ぶっくん」は通常どおり巡回します。

市民のみなさんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。


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★ 4面(2)
図書館第二駐車場完成

 駐車場のスペースが狭く、ご利用の皆様にはこれまでご迷惑をおかけしてまいりましたが、このたび旧検察庁官舎跡に第二駐車場を設置しました。詳しくは、図書館内に地図を掲示しておりますので、ご確認ください。


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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
            (敬称略)
・前田信義
・前田省吾
・福田すみ子
・古川静枝
・南里和子
・長田織香
・山口一生
・有田町歴史民俗資料館
・大洋薬品㈱


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