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平成21年夏号

・読書と野球
・第14回図書館☆まつり 平成21年7月11日・12日
・第10回市民俳句まつり入選作品
・講演会のおしらせ
・8月の第4木曜日は開館します
・寄贈ありがとうございます

★ 1面
読書と野球

 伊万里農林高校野球部が、創部60年目にして始めて甲子園への切符を手にしました。佐賀商業高校との決勝戦、9回までは1対1と互いに譲らず10回表に佐賀商業高校が2点を奪ったときには、もうダメかと思いましたが、その裏の見事な逆転勝ち。図書館のテレビで観戦していた人たちは、一瞬ぼうぜんとし、それからヴォーという歓声が上がりました。試合後のインタビューでも気負うことなく平常心で答えている姿は、実に爽やかでした。     
 あのピンチを切り抜ける精神力、諦めることのない粘り強さと集中力は、日々の練習と監督との人間的絆の賜物でありましょうが、その根源となっているのは一体なんでしょう。
 以前、市民図書館で講演をされた村上淳子さんは「スポーツは集中力と周囲に惑わされずに状況を自分自身で冷静に考え判断する力が大切です」と話されました。著書『本を読んで甲子園へ行こう』(ポプラ社)は、特別にすぐれた能力を持っていたわけではないふつうの高校生が、甲子園への夢を賭けて努力した記録集です。その努力のひとつが読書や読み聞かせであるというのです。
 「読書と野球…?」いったいどんな関係があるのかと首を傾げたくなりますが、戦いが終わり高校を巣立つ時の3年生の言葉が紹介してありました。
 「読書をすることでイメージトレーニングができました」「監督の指示を聞いてから機械的に動いていたレベルから、聞いたことを頭で理解して自然に体が動くようになりました」「冷静さも身についたし精神面が一番強くなったと思います」。
 野球だけではない、全てのスポーツや人生のあらゆる岐路において、集中力や平常心を発揮する一助になり心の中に根を下ろす根源になれば、朝読や読み聞かせにも力が入ります。
 ガンバレ!伊万里農林高校ナイン。


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★ 2面
第14回図書館☆まつり 平成21年7月11日・12日

 ・伊万里中学校ブラスバンド部の演奏が☆(ほし)まつり初日のオープニングを飾ってくれました。
 ・いろいろつくってもらったよ
   バルーンアートは今年も大人気でした。
 ・ライブ☆ラリー
   図書館についてのクイズは、少し難しかったみたい…でも、みんな頑張って
   答えてくれました。


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★ 3面
第10回市民俳句まつり入選作品

★図書館フレンズ賞(選者第一席)
   
   おかあさんかみなりなるとこわいんだ
                   前田 温  山代東小三年
   太陽がスイカ畑のいち面に
                   樋口 瀬衣  大川内小六年
   書き初めや未来の自分を一筆に
                   西山 翔貴  山代中二年
   夕焼けが土谷の棚田を輝かす
                   鴨川 怜奈  伊万里農林一年 
   海胆を捕る海女の磯笛聞くも旅
                   副田 螺山  大川内町

★選者賞(選者第二席)

   かぶとむしとんだよとんだそらたかく
                   福川 桃華  黒川小二年
   教室に心おちつく茶のかおり
                   吉武 彩佳  滝野小五年
   雷の音に妹のへそ隠す
                   古川里穂子  国見中三年
   風鈴の音色を聞いてひと休み
                   永田 桃子  伊万里農林一年
   真ん中にギター陣取るキャンプ村
                   萩原 豊彦  山代町

★特別賞
   
   ゆきだるまきれいにできてうれしいな
                   和田美由紀  山代東小二年
   あったかいひとりひとりのおもいやり
                   山口 梨菜  大坪小六年
   弟のむぎわら帽子すずしそう
                   木寺 良太  国見中三年
   風薫る自転車こいで帰る道 
                   池田  葵   伊万里農林一年
   書を開く窓より初夏の訪れし
                   上園 日儀  有田町

★特別賞(図書館館長賞)
   
   きれいだなハウステンボスチューリップ
                   谷 響志郎  滝野小一年
   まきしまのよるのほたるにかこまれる
                   木須 捺希  牧島小四年
   夏休み競い合ったよ種飛ばし
                   山口 諒也  伊万里中一年
   あなたへの想いをむねにもみじがり 
                   成瀬  悠   伊万里農林一年
   幼な子の指差す葉裏初蛍
                   前田 和茂  松島町

★特別賞(国際ソロプチミスト伊万里賞)
   ながれぼしねがいをこめて目をとじる
                   塚部穂乃佳  大坪小三年
   はるのかぜやさしくつつむおもいやり
                   小嶋 伊織  大坪小六年
   探そうよ幸せになるクローバー
                   福本みのり  伊万里中二年
   見わたすと辺り一面山笑う
                   九重路彩香  伊万里農林一年
   ぶっくんに春風乗せて本運ぶ
                   武藤  弘   西光苑


■選評   選者・田中南嶽(ホトトギス会)
おかあさんかみなりなるとこわいんだ
 子どもから見ると頼り甲斐の有るお母さんも、雷が怖いと発見した。

太陽がスイカ畑のいち面に
 広大な土地を照らす太陽がスイカ畑に恵をもたらす、明るい絵画のようです。

書き初めや未来の自分を一筆に
 この句は、五八五と字あまりの句になっていますが、「自分を」と「を」を入れたところが成功しています。夢多き句。

夕焼けが土谷の棚田を輝かす
 土谷の棚田に夕日が当たって輝いている。何やら観光パンフレットの写真を見るように美しい句です。

海胆を捕る海女の磯笛聞くも旅
 海女の磯笛とは、海面に浮上した時、深呼吸して息を整える。その息をはく音が笛を吹く音に聞こえることから磯笛と呼ばれる。海胆捕りの海女を詠まれた写生句。



☆投句総数 二千四十七句
・小学校  九二二句
・中学校  一〇十七句
・高校   三七句
・一般   七一句
★学校賞
  滝野小学校
  伊万里中学校
  伊万里農林高校


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★ 4面(1)
講演会のおしらせ

~今森光彦さん・川端誠さん対談~
 ☆平成21年9月12日(土)午前10時~12時
 ☆市民図書館 ホール (入場無料)
世界的に活躍する写真家の今森光彦さんと、彼の大ファンである絵本作家の川端誠さん。過去2回は滋賀県でおこなわれた夢の対談が、今回、なんと伊万里の図書館で実現します。
作品を見るだけでは解らない、撮影や制作の裏話なども聞けるかもしれません。写真と絵画、表現方法の違いで、対象を捉える眼は違うのか?お二人の深く鋭い対話が聞ける、必見の対談です。

~子どもへの語りの文化を学ぶ集い~
 ☆平成21年9月26日(土)
 ☆市民図書館 ホール (入場無料)
   ・オープニングコンサート
   ・櫻井美紀さん講演会
   ・語りのワークショップ
 平成21年度、「子どもゆめ基金」で、「子どもへの語りの文化を学ぶ集い」を行ないます。
 櫻井さんは、毎日放送のアナウンサーとして活躍された後、各地のボランティアの語り手と共に、子どもに話を語るという活動を進め、近年では、世界各地のストーリーテリングコンサートに出演されています。語りを始めたい方、楽しみたい方、是非、ご参加ください


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★ 4面(2)
8月の第4木曜日は開館します
  
 毎月第4木曜日は館内整理のため休館していますが、8月の第4木曜日(27日)は夏休み期間中のため、今年も開館することになりました。みなさまのご利用をお待ちしています。


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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
              (敬称略)
・田中秀雄
・高野公子
・副島能里子
・田中香
・井手洋二
・西エイ子
・坂本妙子
・田代一茂
・中島公江
・山口アキ子
・金崎洋典
・松尾光子
・大川内キヌコ
・朝長弘道
・樋渡たみ子
・副島美一


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