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としょかん通信 平成25年春号




題字は 坂口 日菜子さん (立花小 6年)



・としょかん、これまでのこと
・家読っていいね。図書館家読の集い
・図書館フレンズいまり主催 図書館めばえの日 ぜんざい会
・【シリーズ】 図書館ボランティアの活動を紹介 古伊万里ライオンズクラブ
・歴史的音源を聞いてみませんか
・ほっと花便り
・4月30日は図書館記念日 5月は図書館振興の月
・図書館の利用状況(12月・1月分)
★ 1面
としょかん、これまでのこと

以前の図書館(現生涯学習センター)

以前の図書館(現生涯学習センター)

 私が図書館に勤め始めたのは、昭和57年4月のことです。中央公民館(現生涯学習センター)の2階にある学校の2教室分の小さな部屋で、館員は館長と係長と私、そして時々勤務してもらうパートさんの4人でした。立ち寄るのは学校帰りのバス待ちの小学生、就職試験のため毎日通う社会人の方、本が大好きな年配の方たち。毎月1回開く読書会の方たちとは、牛尾梅林や岸岳城跡へ文学散歩にも行きました。年に数回開いていたお話し会を手伝ってくれた高校生は、今では図書館のベテラン職員としてバリバリ働いています。新しい図書館建設の話がときどき出ては立ち消えになりましたが、新図書館を望む「図書館づくりをすすめる会」(現図書館フレンズいまり)のみなさんが、近隣の図書館を視察したり、隣町のブックモービルを借り受けて展示したりと、熱心に活動を続けておられ、ときどき私も視察に参加させていただきました。
 やがて、平成3年に自動車図書館「ぶっくん」1号が、平成5年には「ぶっくん」2号が巡回を始めました。「ぶっくん」の愛称は南波多町の方が名付け親で、開始から22年過ぎた今ではみんなに親しまれています。一時期図書館界では自動車図書館不要論もありましたが、伊万里の図書館サービスには欠かせない存在で、お話しボランティアの活躍もあり、巡回先にはたくさんの子どもの笑顔が待っています。
 平成4年、待ちに待った図書館準備室の設置、計画や準備のための職員が2名増え、ボランティアの方々も加わり、狭い空間が賑やかになりました。楽しいことも多いけれど、正直辛いこともありました。今までの何十倍もの広さを持ち、新しい機能がたくさん詰まった図書館、市民との協働で創り上げる図書館。選書に配架に書架サインの決定、図面を見ての建築協議、コンピュータシステム、毎日学ぶことばかりで追いつくのに必死。夜遅く家にたどり着き、居間の上がり框でそのまま眠っていた事もあります。しかし新しい図書館のオープンに立ち会えるなんてめったにない幸せなことです。なにせ50年や60年は建て直さないでしょうから。
 そうして平成7年7月7日、図書館の準備に関わった人たちの愛と夢の詰まった市民図書館が開館しました。開館してからも進化を続ける図書館は、本館の運営やぶっくん巡回の他に、学級貸出、ブックスタート、朝の読書、家読(うちどく)、ビジネス支援、心といのちの文庫などますます機能を増やしています。そして、開館準備から関わっていただいた市民の方々を核として、新たにたくさんのボランティアの方が加わって図書館の活動を支え拡げてくださいます。これから電子書籍が自宅で手軽に読め、情報はパソコンで簡単に入手できる時代かもしれません。けれども、伊万里の図書館は人と本が出会う場であると同時に、人と人が出会い繋がる場でもあるのです。この3月に私事で図書館を去りますが、これからも一人でも多くのみなさんが図書館を訪れ、“私のとしょかん”として支援してくださることを願っています。
(市民図書館係長 中川みゆき)


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★ 2面(1)
家読っていいね。 図書館家読の集い 平成25年3月9日

布のタペストリー モチモチの木

■1.オープニング

「てんとう虫の家」が制作した布のタペストリー『モチモチの木』を、伊万里おはなしキャラバンが上演。物語の世界に引き込まれました。


黒川公民館 小島哲郎館長

■2.報告

黒川公民館の小島哲郎館長が黒川町の家読活動を報告しました。
平成19年から家読のモデル地区として取り組んできた経緯やエピソードを詳しく説明されました。

黒川小学校6年 松尾ほのかさん

■3.発表

黒川小学校6年生の松尾ほのかさんが昨年、参議院で開催された子ども国会で家読について発表しました。同じ内容を再度発表してくれました。

中島進先生

■4.基調講演

武雄市の学校で家読を実践されている中島進先生に家読の効果と全国の動きについてお話しいただきました。また新しい取り組みである「リレーうちどく」の話も取り上げられました。現在、講演活動と共に実施している「音楽と絵本で綴る家読の世界」を披露し、音楽に合わせて絵本を朗読されると、みなさんじっくりと聞き入ってました。


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★ 2面(2)
図書館フレンズいまり主催 図書館めばえの日 ぜんざい会

 毎年恒例となっているぜんざい会が今年も2月17日(日)に行われました。「図書館めばえの日」を記念して図書館フレンズいまりからぜんざいがふるまわれました。準備されていた300食のぜんざいは予定の時間よりも早くなくなってしまったそうです。当日はいすの木合唱団によるミニコンサートや古本市も開催されて、多くの方たちで賑わいました。
 ※次回の古本市は5月5日(日・祝)に開催予定です。
  どうぞみなさんお立ち寄りください。

平成25年4月27日 図書館フレンズいまり 平成25年度総会開催
第2部は富吉賢太郎氏、 中島進氏をお迎えし、家読推進講演会を行います


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★ 3面
【シリーズ】 図書館ボランティアの活動を紹介
古伊万里ライオンズクラブ

いまりっ子文庫贈呈式

いまりっ子文庫 贈呈式

■いまりっ子文庫贈呈式

 古伊万里ライオンズクラブは今年10週年を迎えました。
 平成15年2月に結成され、60歳以上の現役引退者ながらも、まだまだ元気に活動できるので、これまでお世話になった地域のために貢献したいと思う者が集まりました。目的を環境美化や困っている人の手助けをすることなど、身体を使ったボランティア活動に主点を置いたクラブです。定期的に出来ることとして、市民に親しまれ市民の力で素晴らしい展開をしている「伊万里市民図書館」の清掃活動を始めることにしました。

古伊万里ライオンズの皆さん

古伊万里ライオンズの皆さん

 活動を続ける中、会員の中から育てているつつじやさつきの苗の提供と植樹の申し出があり、全会員で図書館の中庭や駐車場の空きスペースに約60本植えたのを足掛かりに、伊万里の市花・つつじの植樹による花いっぱい活動を始めたのです。
 このように、市民図書館とのつながりが深まる中に、10周年記念事業は、私たちの未来を託す子どもたちに広い視野と深い見識を持ってもらうためには読書が大切と、会員の意見が一致。少ない会費ながらも、こつこつと蓄えた資金をもとに『いまりっ子文庫』を寄贈する事になりました。現在の146冊では少ないので、今後継続的に支援をして、さらに充実した文庫に成長・完備させるように努力します。
(会長:松尾 清)

ボランティア活動

ボランティア活動

■ボランティア活動

 私たちの古伊万里ライオンズクラブは、設立の趣旨が金銭的奉仕ではなく労力奉仕を原則として研究実践していくシニア・クラブで、会員は21名です。
 会員の平均年齢は72歳です。会長の提言が「明るい仲間と生きている喜び」とあるように、毎月第2土曜日に行っている伊万里市民図書館及びJR駅前公園の清掃奉仕では、草刈り機を使っての除草や剪定(せんてい)などを行い、大変な時もたまにはありますが、まずは自分の健康第一に、明るく・楽しい和気藹藹(わきあいあい)の一致団結した活動を行っています。

ボランティア活動

 また、未来社会を担う子ども達のため、結成10周年記念事業として、平成19年から実施している中学生野球大会に伊万里市、有田町のほか、福島中学校(長崎県松浦市)も参加した初の広域大会の実施、市民図書館に「いまりっ子文庫」設置、伊万里市の花「つつじ」植栽、そして、元プロ野球パシフィックリーグ審判部長の記念講演会など、いずれも子ども達に夢と感動を与えると共に、会員自身が交流を深めながら、子ども達が心身ともに成長する未来を楽しみに、大きな期待と希望に満ちたボランティア活動を展開しています。これからも、私たちクラブ会員一同は伊万里市民図書館を中心に子ども達のため、地域社会のため“We Serve”(私たちは奉仕する)の精神のもと、活動を続けていきたいと思っています。
(幹事:池田忠夫)


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★ 4面(1)
歴史的音源を聞いてみませんか

 「歴史的音源」とは、明治33年初頭から昭和25年頃までに国内で製造されたSP盤及び金属原盤等に収録された音楽・演説等の音源をいいます。このたび市民図書館では、国立国会図書館の「公立図書館への歴史的音源の配信提供」により、県内で初めて歴史的音源の配信を受けることができるようになりました。音源は落語、長唄、管弦楽、歌劇、清元節(江戸浄瑠璃)、浪花節、歌謡曲、講演、ジャズなど多種多様な内容で、大隈重信の演説や大正時代の流行歌『ゴンドラの唄』も聴くことができます。
 図書館内のITステーション(インターネット端末)で、専用のヘッドフォンを使ってご利用いただけます。中央サービスデスクでお申し出ください。


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★ 4面(2)
ほっと花便り

 「3月7日、梅林を観るために図書館内で道を尋ねたら、現地まで案内してもらい、梅の香以上にその方の優しさに感動しました。」という丁寧なお葉書が佐世保の方から届きました。案内されたのは若い人だったらしく、伊万里の市民にそんな素敵な方がいらっしゃることを知り、花の便りが届いたように嬉しくなりました。


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★ 4面(3)
4月30日は図書館記念日 5月は図書館振興の月

 昭和25年4月30日、画期的な文化立法である図書館法が制定されると、サービスとしての公共図書館の機能が明らかにされ、無料原則がうちたてられ、わが国は、真の意味での近代的な公共図書館の時代をむかえたのです。これを記念して日本図書館協会は、4月30日を「図書館記念日」と制定しました。
 さらに図書館記念日につづく振興の月(5月1日~31日)は、新緑を背景に、図書館員が連帯しながら、社会との結びつきを強め、アイデアを出し合い、図書館振興のプログラムを進めようとするものです。(※日本図書館協会サイトより抜粋)


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★ 4面(4)
図書館の利用状況(12月・1月分)
伊万里市民図書館
利用点数(月別)
平成24年12月
(開館:22日)
平成25年1月
(開館:26日)
市民図書館 27,998点 29,987点
自動車図書館(ぶっくん) 12,983点
(14日稼働)
12,757点
(15日稼働)
全館合計 40,981点 42,744点


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