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平成27年春号(第184号)

・読書の習慣から文化の創造へ
・家読推進講演会
・うちどく川柳入賞作品
・気軽に 楽しく のびのびと
・「図書館めばえの日」ぜんざい会
・たくさん読んでね!「いまりっ子文庫」
・伊商ソフト部ボランティア大作戦
・4月23日は子ども読書の日
・4月30日は図書館記念日
・利用状況(10・11月分)

★ 1面
読書の習慣から文化の創造へ

 2月14日に「家読推進講演会」が開催され、三郷市の星健次郎さんの講演を聞くとができた。
 「日本一の読書のまち三郷」をめざして、家庭・地域・学校・図書館がそれぞれに役割を果たすことはもちろん、お互いが連携した取組みが広がっており、読書が習慣に留まらず文化の創造へと発展する勢いを感じた。 特に興味深かったのは、読書を表現活動と結びつけられている「家読ゆうびん」の取組である。家族や親類に宛て、お勧めの本について郵便を書くというもので、はがき大の中に、読んだ本への想いや家族への愛情がぎっしりと詰め込まれていて、書いた子どもと受け取った人の笑顔を想像することができた。昨今、おとなも子どもも忙しい日々を送っている。たった1枚のはがきで人と人の心が結びつき、毎日の生活の中でお金では手に入らない宝物を手に入れることができるのでは?と興味が湧いた。郵便を書く子どもはしっかり本を読み、内容を理解するだけではなく、読み取ったことを相手に短い言葉で伝えなくてはならない。相手に分かって、喜んでもらえるよう、思いを巡らすことから始まり、どんな言葉を選び、どう挿絵を入れるか、様々な知恵を働かせることになる。まさにこの1枚を完成させるためには、内容を理解する力、言語能力、構成力、色彩感覚、そういった能力を総動員させなくてはならないのである。きっと枚数を重ねるごとにその能力と感性は磨かれていくに違いない。そして、やり取りをする中で一層相手への想いは深まっていくであろう。私も小学校で担任をしていた頃、学級内や全校で「読書郵便」の取組をしたことがあるが、本を紹介する域でしかなかったことを反省した。
 この他にも学校で様々な教科において学校図書館を活用した授業づくりに取り組まれていることや読書環境整備(物的環境・人的環境)、学校・家庭・地域の連携協働など大変興味深い内容が紹介された。伊万里市の家読が次にめざすものは何か?一つのヒントを得たような気がする。本に親しませることだけではなく、表現活動につなげ、人と人との結びつきに高める。そんな仕掛けが必要で
はないかと気付かされた。
 メールやラインなどのやり取りで過ごす時間が、下校後の子どもの生活時間の大半を占め問題となっている。それがもとで交友関係に悩み苦しんだり、トラブルや事件に巻き込まれたりということも身近で起きている。機械を通してではない、人対人の心の通ったコミュニケーションを取り戻すためにも、読書活動を通して心を育てること、家読によって人と人の絆を深めることが求められているのではないだろうか。家読の果たす大きな役割を再認識した講演会であった。

(立花小学校校長 杉原あけみ)

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★ 2面(1)
家読推進講演会

 2月14日(土)、図書館ホールにおいて、市制60周年記念事業「家読推進講演会」を開催しました。伊万里少年少女合唱団による家読テーマソング『こころつないで-read and talk-』の明るい歌声で幕を開け、続いて大坪小学校ボランティア「おはなしや」による布タペストリー絵本『三びきのこぶた』の読み語りに、会場中が聞き入っていました。
 次に「うちどく川柳コンテスト」の表彰式が行われました。小中学生から一般まで1783句の応募があった川柳の中から優秀な6句をえらび、入賞者には塚部芳和市長か
ら表彰状と記念品が贈られました。最後に、基調講演として「三郷市における家読の推進と広がりについて」と題し、埼玉県三郷市の教育委員会学校教育部 部長 星 健次郎氏から、三郷市の先進的な家読の取り組みについてお話をうかがいました。

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★ 2面(2)
うちどく川柳入賞作品(敬称略)

★最優秀賞
   わくわくと昨日の続き読む親子
                  岩永 憲一良  立花町

★優秀賞
   うちどくはわが家にとって一つの輪
                  中島 瑠奈  二里小四年

   よんだあとママとおはなしうれしいな
                  橋本 琥太郎  山代西小一年

   ねる前に親子でめくるものがたり
                  東島 希和  伊万里小四年

   あめふりもうちどくすればきぶんはれ
                  芳野 賢太郎  大坪小二年

   家読で家族の心混ざり合う
                  出雲 智大  滝野中三年



■入賞者のひとこと■

☆家読の楽しさ、家族の温かい心の交流の様子を絵のように表現できたらいいなと思いましたが、十七文字で表すことは難しいものでした。いくつか作った中から、家読が続けられている様子を描きたいと、この句を応募しました。
 (最優秀賞 岩永憲一良さん)

☆小さい頃、毎晩寝る前に読み聞かせをしてもらっていた時のことを思い出して、川柳を考えました。   
 (優良賞 東島希和さん)


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★ 3面
気軽に・楽しく・のびのびと

 2月12日(木)、NHKアナウンサーで「ラジオ深夜便」などの番組を担当されている高橋淳之さんによる読み語りの講習会がありました。演題は「絵本の読み語りのいろはを学ぶ」というものでした。
 高橋さんは、「読み語りは聴く人があって初めて成立します。話す時に相手の表情を見て考え、文字をよむことだけにとらわれず、相手に自分の息をとどけるようなつもりで話してみましょう」と言われました。また、音の高低(アクセント)とイントネーションの
違いについて例を挙げて紹介。日頃は気が付かずに話しているが、聴く時も自分が話す時も、関心を持つことが大事だと話され、読み語りのポイントは≪①気軽に②楽しく③のびのびと≫とまとめられました。
 100人を超える参加者たちは、話しのプロの凄さを感じつつ、楽しく学んでいました。



 「図書館めばえの日」ぜんざい会

 「図書館めばえの日」の始まりは21年前の起工式に遡ります。建設を心待ちにしていた市民と関係者とが一緒に集い、手作りのぜんざいでお祝いしました。この気持ちをいつまでも忘れないようにと、この時期に図書館フレンズいまりが毎年温かいぜんざいをふるまっています。
 今年の「めばえの日」は2月22日(日)に開催。あいにくの天気にもかかわらず、300名もの市民で会場は賑わいました。また「いすの木合唱団」によるコーラスでは、おはなしキャラバンとのコラボによる「うれしいひなまつり」も披露され、春の香りに満ちた歌の数々が響きました。4月から小学校に入学予定の女の子も飛び入りで参加してくれ、かわいい歌声を聞かせてくれました。



 たくさん読んでね!「いまりっ子文庫」

 今年も古伊万里ライオンズクラブより『いまりっ子文庫』に絵本を寄贈していただきました。
 平成15年2月、地域のために貢献したいと結成された古伊万里ライオンズクラブ。結成10周年を記念して、平成24年度に図書館へ書棚と絵本146冊を寄贈され、『いまりっ子文庫』が開設。それ以来、毎年、絵本をいただいています。今年は、47冊(6万円相当)をいただき、すでに書棚に並べています。さらに充実した『いまりっ子文庫』、ぜひご利用ください。

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★ 4面(1)
伊商ソフト部 ボランティア大作戦

 
2月19日(木)、伊万里商業高等学校ソフトボール部員13名の皆さんが市民図書館でボランティア活動をしてくれました。
 数日後に控えた「図書館めばえの日」に向けて、会場の設営や使用する机・椅子の清掃などに汗を流してもらいました。日頃から体を動かしているせいか、テキパキと作業をしてくれました。
 毎日、遅くまで練習に汗を流しているため、通常、図書館へ来る時間はほぼとれないと言います。この機会に、図書館のことを知ってもらおうと、最後にお話の部屋を見てもらいました。新年度の大会へ向け忙しいとは思いますが、たまには図書館へ足を
運んでほしいものです。本当にありがとうございました。

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★ 4面(2)
4月23日は子ども読書の日

 「こどもの読書週間」は2000年の「子ども読書年」を機に、現在の4月23日~5月
12日の約3週間に期間が延長されました。
 4月から5月にかけては、「国際子どもの本の日(4月2日)」「サン・ジョルディの日(4月23日)」などの記念日・関連イベントが各地で多数、計画されています。



4月30日は図書館記念日

 図書館法が公布された4月30日は「図書館記念日」です。今年も一日図書館員として保育園児を お迎えする予定です。どうぞお楽しみに!

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★ 4面(3)
利用状況(平成27年1月・2月)

伊万里市民図書館
利用点数(月別)
1月
(開館:23日)
 2月
(開館:23日)
市民図書館(公民館含む) 27,178点 27,118点
自動車図書館(ぶっくん) 11,922点 12,331点
全館合計 39,100点 39,449点

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