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平成28年 冬号 (第194号)

・うちどく(家読)で 日本一の まちづくり
・第1回 伊万里市民図書館・学校図書館を使った 調べる学習コンクール
・『コツと裏ワザで、おいしい野菜作りを!』
・図書館で頑張った職場体験

・第3回 本の福袋
・絵本作家 山福朱実さん 木版画絵本 ヤマネコ毛布 原画展
・図書館員おすすめの本
・利用状況(8月・9月分)
★ 1面
うちどく(家読)で 日本一の まちづくり

 9月3日、黒川公民館で、「柳田邦男うちどく講演会」が開催され、講演の前に「日本一のうちどく推進のまち・いまり」宣言を発表しました。

「日本一のうちどく推進のまち・いまり」宣言

 子ども時代の読書は「生涯学習のスタート」と言えるでしょう。読書によって、多くの知恵が養われるとともに、豊かな想像力や感性が育ちます。また、子どもは家庭内に醸成された気風の中で育つものです。家庭の中に、読書を介したコミュニケーションの機会があれば、家族の愛情と心のつながりは、より強いものになります。

 私たち伊万里市民は、このことをめざして「うちどく(家読)」の推進に取り組みます。家族で本を読むことによって得られる優しさと賢さが、やがて、一人ひとりの豊かな自己実現につながるものと確信いたします。


   うちどくで 家族の笑顔 つながるよ
   地域にも ひろげてみんな 楽しいな
   どの本も 家族の思い出 結んでる 
   くらしにも 豊かさ運ぶよ さあ読もう!

 伊万里市では平成21年に『第1回家読サミットin伊万里 共同宣言』を、また平成22年には『こども読書のまち・いまり』宣言を行い、うちどくを中心とした子どもの読書活動の推進に取り組んできました。今後も、「伊万里市子どもの読書活動推進計画」に基づき、うちどくをとおして人と人との絆を結び、誰もがいつでも読書に親しみ、心豊かに暮らすことができる、読書によるまちづくりの実現を願って、

 1.子どもは、好きな本をたくさん読んで、家族や友達に伝えます。
 2.大人は、様々な本を読んで、子どもに文化や情報、知識を教えます。
 3.家族は、みんなで一緒に本を読む場を作ります。
 4.学校は、本を読むことの楽しさを教えます。
 5.地域は、世代を越えてうちどくをつないでいきます。
 6.図書館は、各地区や町へ広くうちどくの素晴らしさを啓発していきます。
 7.伊万里市は、うちどくを通じて市民の絆を深め、心を豊かにしていきます。

そして、今ここに「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言します。

平成28年9月3日  伊万里市

 宣言文を読み上げたのは黒川町在住の子どもや大人です。最後の一文を塚部市長が読み上げて、締めくくりました。



★序文:子ども時代の読書の効能を紹介して、家庭での読書の重要性を述べています。

★アクロス:う・ち・ど・くの文字から始まる標語は、うちどくの様子を表しています。うちどくは家庭だけにとどまらず、地域などにも広がっています。

★本文:これまで伊万里市が取り組んだことに触れ、今後も読書によるまちづくりに向けて、7つの目標を設定しています。


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★ 2面
★第1回 伊万里市民図書館・学校図書館を使った
     調べる学習コンクール

 11月5日、『伊万里市民図書館・学校図書館を使った調べる学習コンクール』の表彰式が開催されました。調べる学習を通じて、図書館の資料や検索方法、レファレンス(相談)を知り、より一層図書館を活用してもらえるように実施されたこのコンクール。伊万里市での地域コンクールは初の開催となり、身近な疑問などを様々なアプローチで調べた作品が揃いました。
 最優秀賞の2作品は、公益財団法人 図書館振興財団が主催する『図書館を使った調べる学習コンクール』(全国コンクール)に推薦します。


小学校低学年の部
最優秀賞 『ふしぎなイソギンチャク』
   山代西小学校2年 光武 ありさ
佳作  『いろいろなサメずかん』
山代西小学校2年 西山 葵(あおい)
『いろいろあるよマツボックリ
いろんなくにの鳥のす』
山代西小学校2年 松永 蒼空(そら)
『キュートでかわいい犬・ねこ』
山代西小学校2年 松本 琉花(るうか)
特別賞  『ぼくのいえのまわりの虫しらべ』
大坪小学校  1年 長野 智喜(ともき)
小学校中学年の部
最優秀賞 『美しい鳥「クジャク」について』
伊万里小学校3年 一番ケ瀬 祥子(しょうこ)
優秀賞  『洗剤とぼく』
    伊万里小学校3年 一番ケ瀬 堯(あきら)
 『おかしの王様森永太一郎さん』
   大坪小学校4年 横尾 和葉(かずは)
佳作   『だれもが関わり合えるように』
滝野小学校4年 加賀良 和子(わこ)
桑原 星空(せいら)
幸松 千春(ちはる)
『伊万里の偉人森永太一郎』
大坪小学校 4年 鎌田 優梨(ゆうり)
小学校高学年の部
優秀賞     『飛ぶ鳥 飛ばない鳥』
   東山代小学校6年 多久島 滉希(こうき)
『虹のひみつ』
大坪小学校 5年 諸石 はる
松尾 莉茉(りま)


●審査を終えて●
 第1回のコンクールには、44点の作品が集まり、どの作品からも、自分の課題と真剣に向き合ったことが伝わってきました。入賞した作品は調べるきっかけ、方法、わかったこと、感想など構成を工夫し、本に書いてあったことばかりでなく、自分の考えもしっかりと表現されていました。
 来年もさらに素晴らしい作品が集まることを期待しています。

図書館長 杉原あけみ


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★ 3面
『コツと裏ワザで、おいしい野菜づくりを!』

 8月23日(火)、雑誌『現代農業』や農業と食文化の本を出版している一般社団法人農山漁村文化協会より、講師の佐藤圭さんをお招きして、『野菜づくりのコツと裏技』の講座を開催しました。
 冒頭では図書館の本の中から、『そだててあそぼう』絵本シリーズを、「子どもの本ですが大人が読んでも役立つ内容です」と紹介されました。
 その後、野菜づくりのDVDを視聴しながら、手間がかからず実践しやすい野菜づくのコツを学びました。講座の中で野菜の害虫を防ぐ簡単な方法として「黄色い魔法のバケツ」が紹介されました。これは害虫の習性を利用した方法で、害虫が好む黄色のバケツに、乳酸飲料と水、洗剤を入れるだけでバケツに入った害虫を一網打尽にするというものです。他にも病気を防ぐ裏技などの説明がありました。
 最後に参加された方々から野菜作りで困ったことについて多くの質問があり、佐藤さんは図書館で利用できる農業用データベースの『ルーラル電子図書館』を使ってアドバイスをされました。
 野菜作りに役立つ裏技を楽しく紹介され、参加された方は、熱心にメモを取られていました。講習会の終了後も多くの方が質問をされたり、野菜作りの本やDVDを借りられたりと、最後まで楽しみながら参加いただきました。

※参加者のアンケートから抜粋
・実践に裏打ちされた話で興味深く聞けました。
・参考になる点があり、ぜひ実施してみたい。野菜作りに図書館の本を活用したい。



図書館で頑張った職場体験

 9月28日~9月30日の3日間、中学2年生の城島実彩乃(みさの)さんと井本早耶(さや)さんの2名が市民図書館での職場体験をしました
 館長から図書館の説明を受けた後、各サービスデスクでの応対やテーマ展示の準備等を体験しますが、なかでも一番大変な仕事は毎週木曜日11時から行っている、乳幼児向け「おはなし012」に読み手として参加することです。おはなし会では図書館にある絵本や紙芝居から1つ読む物語を選ぶのですが、井本さんは小学生の時に作成した紙芝居「いろいろちゃんのなんになろう?!」で出演しました。2人ともおはなし012では、練習の成果を発揮しておはなし会を楽しめたようです。
 3日間の体験を終了して、「初めて経験したことが多く自分に合っている作業等を発見することができました。」(井本さん)
 「おはなし012は練習では緊張しましたが、本番はリラックスして楽しくできました。」(城島さん)2人とも「この経験を今後の学校生活に活かして、これからも頑張って行きたい」と話していました。
 市民図書館では毎年、職場体験(中学生対象)、インターンシップ(高校生対象)の受け入れを行っており、平成28年度では職場体験5校から10名、インターンシップ4校から7名を受け入れました。
 来年対象となる生徒の皆さん、図書館の仕事に興味がある人はぜひ希望してください。



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★ 4面(1)
第3回 本の福袋

 新しい年!新しい本との出会いを福袋ではじめてみませんか。好評につき3回目となりました「本の福袋」を貸出します。
 今回は一般向け・児童向け各50セットと、新たにCDの福袋を視聴覚コーナーに10セット用意いたします。色々なテーマでの福袋を用意しますので、ぜひお試しください。

12月16日(金)午前10時から <無くなり次第終了>
 ※1人1セットのみ借りられます。




 絵本作家 山福朱実さん
木版画絵本 ヤマネコ毛布 原画展 <入場無料>

期間:2017年1月5日(木)~20日(金)
会場:展示コーナー
※最終日は午前中ノミ・月曜日は休館日です

・・旅に出ることを決めたヤマネコに森の仲間たちが贈った毛布には
それぞれのヤマネコとの思い出が縫い込んでありました・・・
木版画の絵本『ヤマネコ毛布』の、ぬくもりあふれる原画を展示します。

山福朱実(やまふくあけみ)】1963年、北九州若松区生まれ。挿絵などイラストレーション等の仕事を経て、2004年に木版画の制作を開始。木版画絵本に『ヤマネコ毛布』(復刊ドットコム)。『ぐるうんぐるん』(農文協)他


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★ 4面(2)
図書館員おすすめの本

『熊本城を救った男  谷 干城(たに たてき)』
嶋岡 晨/著  河出書房新社

 熊本地震により大きな被害を受けた熊本城を、かつて戦火から守りきった人物
がいたことをご存じでしょうか。
 熊本鎮台司令長官だった谷干城は、西南戦争の折、50日以上籠城して西郷軍の城内侵入を防ぎました。食糧が枯渇し、自身も喉に銃弾を受けながらも城を守りきったのです。
 戦後は軍人から政治家に転身し、健全財政のため日露戦争開戦にも反対していました。その一方で、坂本竜馬を尊敬し、非常に情に厚く、恐妻家であり愛妻家という人間味溢れる一面もありました。
 熊本城と日本の歴史にその名を刻む男の生涯に触れてみてください。(S.S)


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★ 4面(3)
利用状況(平成28年8月・9月)
伊万里市民図書館利用点数
(月別)
8月
(開館:25日)
9月
(開館:25日)
市民図書館(公民館含む) 27,968点 28,809点
自動車図書館(ぶっくん) 5,330点 13,489点
全館合計 33,298点 42,298点

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