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・記憶に残る本 ・Library of the year2016 『ライブラリアンシップ賞』受賞 ・伊万里市民図書館・学校図書館を使った調べる学習コンクール 教員・学校司書向け講習会として地域学習会を実施 ・ぶっくん2号23年間ありがとう ・本の福袋 大盛況 ・平成28年度 うちどく推進講演会 ・図書館員のつぶやき ・図書館員おすすめの本 ・利用状況(10月・11月分) |
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記憶に残る本 教育部長 緒方 俊夫 秋になると、私が勤務する市役所のなかで、リクルートスーツに身を固めた若者たちに出会うことがあります。ああ、今年も職員採用試験の時期が来たのだなと思い、心の中で「頑張れよ」と応援しています。そんな時に思い出すのが、自分が受けた面接試験での出来事です。 どなただったかは覚えていませんが、面接官の一人から、「君がこれまで読んだ本の中で、一番記憶に残っている本は何という本ですか。それから、その本を読んで得た感想はどういったものですか。」という質問を受けました。 その時に答えたのが、採用試験の少し前に読んだ『油断!』という本についての内容でした。 堺屋太一さんが、通商産業省(現:経済産業省)在職中に書かれた小説で、あらすじは“中東で戦争が勃発し、中東からの石油の輸入が滞るようになり、石油を中東に頼る日本は、経済システムが麻痺し混乱が広がっていく”といった本です。 堺屋さんは、『油断!』でデビューされた後、流行語ともなり、今や第一次ベビーブーム世代を位置づける言葉となった『団塊の世代』をはじめ、大河ドラマの原作となった『峠の群像』など歴史小説も数多く書かれています。 また、通商産業省での経験を生かされて、公共政策に関する書籍も多く、私は仕事の関係から堺屋さんの本を、これまで何冊も読ませていただきました。 さて、『油断!』についてですが、私が小学生のころ第一次オイルショックを経験したことから、本の内容が実社会と重なり、一気に読み終えた記憶があります。 面接の中で、私の感想を聞かれて、本の内容について面接官の方と少しやり取りがあり、「いい本を読んでいるね」と言葉をかけていただきました。それまで、緊張でガチガチだった自分がリラックスできて、そのあとの質問にもうまく答えることができたという、いい思い出になっています。 「油断」について、意味を辞書で引くと、「たかをくくって、気をゆるすこと。不注意。」とあります。本の中では、読んで字のごとく「油が断たれる」ことの恐ろしさと、備えることの大事さを説いており、私は今でもこの本を忘れずに油断しないようにしようと心がけています。 こう言いながらも、私の体型といえば、いつの間にか油断して体に脂を蓄えすぎており、生活面では日々、脂を絶つ、酒を断つ努力をしなければという想いでおります。 最後に、現在就活中の皆さん、すでに社会人となっている若い皆さん、社会人になったことで満足することなく「油断」せずに、本を読んで常に自分を高めてもらいたいと願っています。 『最後に、現在就活中の皆さん、すでに社会人となっている若い皆さん、社会人に なったことで満足することなく「油断」せずに、本を読んで常に自分を高めてもら いたいと願っています。 ▼もどる |
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Library of the year 2016 『ライブラリアンシップ賞』受賞 伊万里市民図書館と「図書館フレンズいまり」は、第18回図書館総合展(11月9日 於:パシフィコ横浜)において『ライブラリアンシップ賞』(今年度創設された特別賞。鳥取県立図書館と本館が受賞)を受賞しました。これは、「良い図書館を良いと言う」を理念とするNPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が、これからの日本の図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、大賞を選出し、毎年授与しているものです。20年間にわたり、市民と共に優れた図書館運営とサービスを提供し続けてきた点が評価されての特別賞受賞でした。伊万里市民図書館の誕生からこの20年間の成長に力を尽くしてくださった全ての方々に心から感謝しますとともに、さらに市民の皆様に愛される図書館を目指していきたいと思いを新たにしました。 (館長) 10年近い市民活動があってステキな図書館を手に入れました。喜びを共に味わい、これからも市民図書館を支え育てていこうと“協力と提言”をかかげ「図書館フレンズいまり」が発足しました。主催の行事としてみんなで作る楽しいイベント、俳句まつり(☆まつり)、かるた会、めばえの日ぜんざい会、講演会などを行っています。 フレンズ内には5つのグループ活動があり、①インフォメーション(館内案内)②フレンズコーナー案内窓口③美化・花の植え替え④宣伝広報⑤古本市などのイベントなど図書館内の様々な場所で活躍しています。 得意分野で活動を共にしてくださる方、会費で支えてくださる方、知恵をくださる方、市民図書館を愛する人はどなたでも会員になれます。あなたの参加が会を元気にし、伊万里市民図書館を守ります。 (図書館フレンズいまり) これからも市民が自慢できる図書館づくりに力を合わせていきたいです。 (フレンズ代表 井樋有希) ★「図書館フレンズいまり」会員募集中! 図書館を愛する方ならどなたでも会員になれます。 フレンズコーナーまでおたずねください。 年会費:1000円 ★図書館フレンズいまり主催 図書館めばえの日 ぜんざい会 <会場:ホール> 2月26日(日)11:00~13:00 ぜんざい会 10:00~14:00 古本市 平成6年2月26日、図書館の起工式が行われました。図書館の完成を心待ちにしていた市民と関係者が集まり、建設予定地を歩いてまわり、その後に手作りのぜんざいでお祝いをしたのが、「図書館めばえの日」の始まりです。 今年も図書館フレンズいまりから、来館者にぜんざいがふるまわれます。(予定300食)。合わせて、いすの木合唱団のコンサートも開催されます。 寒い日が続く時期ですので、図書館で心も体もぽかぽかにしませんか。 ▼もどる |
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■伊万里市民図書館・学校図書館を使った調べる学習コンクール■ 教員・学校司書向け講習会として地域学習会を実施 12月9日(金)に学校の教員や学校司書を対象とした地域学習会を開催して、30名の参加者が学びました。この学習会は、今年度から始まった「伊万里市民図書館・ 学校図書館を使った調べる学習コンクール」に向けて、児童・生徒が作品づくりをする際に指導を行う教員の研修として開催しました。講師には、千葉県袖ケ浦市で現 役の校長を務める鴇田道雄(ときた みちお)先生を招いて、実践している学校の取り組みや学校図書館の様子を紹介してもらいました。 <参加者の感想から>…全国コンクール優秀作品のすごさに興味を持ち研修会に参加、袖ケ浦市の取り組みを聞いて納得しました。「読書教育の推進」を市の教育重点施策にし、「学校図書館利用指導表」「学び方ガイド」「司書教諭による授業」「親も参加の調べる学習相談会」等、市全体の長年の取り組みが現在の成果となっていました。伊万里市では今年度からですが、今後継続し、数年後、思考力・判断力・表現力を育てる「調べる学習」の成果が出ることを期待します。 ●ぶっくん2号 23年間ありがとう● 平成5年より、市内を巡回し多くの皆さんに親しまれていた、ぶっくん2号が、新車両と交代することになりました。 23年という長い間お疲れ様でした。 ・子どもたちの興味に合った本を、たくさん持ってきてもらいました。 ・担当の方からアドバイスをもらって、楽しく本を選べました。 ・ぶっくんが来ると子どもたちは大喜びします。 2月3日(金)に出発式を行います。 ●本の福袋 大盛況● どんな本が入っているか開けるまで分からない。表示されたテーマを頼りに借りたいものを選ぶ「本の福袋」を12月から貸し出し、大盛況のうちに終了しました。今回新たな試みとして、CDの福袋も用意しました。 全部で110セットを用意していましたが、開始から3日間で83セットが借りられてし まい、緊急に福袋を追加するほど盛況でした。 借りられた方からは「前回の福袋には面白い本が入っていた、今回も楽しみです。」「自分で本を選ぶ事があまり得意ではないので、これは良いと思います。」等の声をいただきました。 また実施したいと考えておりますので、要望等お寄せください。 ▼もどる |
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平成28年度 うちどく推進講演会 日本一のうちどく推進のまち・いまり 日時:2月5日(日) 13:30~15:30 会場:市民図書館 ホール 入場無料 プログラム 1.オープニング 家読テーマソング「こころつないで」 合唱:伊万里少年少女合唱団 2.視察報告 「埼玉県三郷市の家読について」 発表者:松尾裕美先生(大坪小学校) 3.基調講演 講師:佐賀大学准教授 竜田徹(たった とおる) 氏 演題:「ともだちや家族とひらく読書会」 ■学生や地域住民と読書会を開催している竜田氏。専門は国語科。 苦手な方にも分かりやすく読書の効能や楽しさを紹介してくれます。 図書館員のつぶやき 最近、図書館の駐輪場などにタバコの吸い殻がよく落ちています。 ゴミも図書館の周りに無造作に捨てられて、毎朝掃除をします。 公共のマナーが守られていないようで、悲しい思いをしています。 図書館は伊万里市民なら誰もが使える公共施設です。 ルールやマナーを守って、お互いに気持ちよく使ってほしいですね。 ▼もどる |
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図書館員おすすめの本 『晴れたら空に骨まいて』 川内 有緒/著 (ポプラ社) 親しい家族や友人を失い、見送った五組の人々。その共通点は「散骨」。 「生」の果てには「死」がある。分かりきったこととは言え、「死」の事などできれば考えたくないもの。 しかし、この本は悲壮感に満ちたものではなく、読後、穏やかなすがすがしい気持ちにすらなるのです。 故人をただ思い、見送り、今を生きていく残された人々。決して「散骨」を勧めるということではなく、「生」と「死」のつながりを自然に受け入れられる、そんな一冊です。 (T.I) ▼もどる |
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利用状況(平成28年10月・11月)
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