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No.336 平成17年7月


『おとうさんはウルトラマン/おとうさんの育自書』 『すごい会議』
宮西 達也/作・絵 学習研究社

 今でこそお父さんも育児に参加しようということが叫ばれていますが、著者は20年以上も前から積極的に育児に参加してきたお父さん。
 お父さんをウルトラマンに見立てた絵本「おとうさんはウルトラマン」の作者でもあります。"育自書"の文字が表すとおり、子どもを育てることは自分を育てていくことだと言う著者。育児を経験したからこそ描ける父親の姿を、新米お父さんにも分かりやすいよう絵本風に描かれています。
 また、お父さんが主役の絵本やお父さん向けの育児サイトの紹介もされており、お父さんが書いたお父さんのための育自書です。

 (R.K)
大橋 禅太郎/著 大和書房

 外資系企業勤務、海上油田の石油探索の仕事を経て、26歳で東京に会社設立。28歳で渡米し、インターネットのマーケティング会社【GAZOOBA】を起業する。
 そんな経歴の著者が、成功と挫折を繰り返し、やがて出会ったマネージメントコーチによる「すごい会議」の姿を綴っている。
 会議そのものが企業経営の一環であり、会議をする事で成果が出る。さらに個人の思考の向上、結束した組織力が生まれる。それらはまさに「すごい会議」の賜物と言えよう。
 会議という形から会社が短期間で進化していく様を身を以って著者は体験したのである。

 (Y.O)
『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』 『猫神様の散歩道』
鳥居 民/著 草思社

 1945年、ルーズベルトの後トルーマンがアメリカの新大統領となります。あの日、トルーマンはなぜ人口稠密な日本の都市に無警告に2発の原爆投下を命じたのか。なぜそれは、8月6日と8月9日でなければならなかったのか。
 国務長官のバーンズと共に進めていた原爆投下の計画を、著者は膨大な資料から検証しています。
 戦後60年を迎えて、改めて戦争を、原爆を考える材料となる一冊です。

 (K.K)
八岩 まどか/著  青弓社

 商売繁盛を願う招き猫から、身の毛もよだつ化け猫伝説まで、人間と密接に関わりのある猫。昔から猫への信仰も厚く、全国には数多くの地域で猫神様が祀ってあります。
 全国60ヶ所を訪ね歩いた著者が、猫の神秘の力とそれに魅入られた人々の心性を余すところなく描いた作品です。大蛇から主人を守ろうとした猫を祀ったり、主人の恨みを背負い化け猫となった霊を鎮めるためのお堂など、それぞれの寺社や祠に伝わる猫伝説が紹介されています。
 また、猫に関するコラムもあり、猫と人との興味深い関係が見えてきます。

 (S.S)
『ノアの子』 『政治の数学』
エリック=エマニュエル・シュミット/著 高木 雅人/訳 NHK出版

 第二次大戦中、ベルギーに住むユダヤ人の少年ジョゼフは、ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるため、両親と離れ離れになってしまう。彼のような子どもたちを匿ったポンス神父は、ノアの箱舟のような教会で、宗教を超えたさまざまなことをジョゼフにおしえてくれた。
 宗教とは何か、人間の正しい姿とは何か。そして宗教を超えた愛とは何か。フランスで23万部ものベストセラーとなり、世界17か国で翻訳出版された作品です。

 (Y.K)
伊藤 惇夫/著 新潮社

 在フランス大使館が2000年3月の一ヶ月間に、外交機密費から支出した酒代は849万5700円。国会議員にかかる人件費、交通費、秘書給与など、年間一人当たりの維持費約6300万円。2003年11月の総選挙、小選挙区で落選したのに比例代表で当選した議員120人。
 読めば読むほど腹が立つデータを満載した本。自民党、新進党、民主党などの選挙に深く関わった著者が、内側から見たこれでいいのか日本の政治。

 (M.H)








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