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No.337 平成17年7月


『愉快な日本語講座』 『「ニューヨーク・タイムズ」が見た第二次世界大戦』
添田 建治郎/著  小学館

  著者は山口大学の教授。日本語に関する疑問や意見を学生たちに提出してもらい、みんなで一緒に日本語を考えるという授業を行っている。例えば、山口大学の公文書記号は「口大」だが、なぜ「山大」ではないのか?四十歳が初老なんて?など、1人の学生が抱いた疑問を、他の学生たちと一緒に分析していくのだ。
 この、著者と学生たちとが繰り広げるユーモラスな授業風景がまとめられているのが本書。学生たちのすぐれた着眼やひらめきが、日本語をさらに興味深いものにしている。

 (R.K)
ダグラス・ブリンクリー/編 原書房

 「ニューヨーク・タイムズ」、当時の記者たちは激動の時代をどう描いていたのでしょうか。大戦前から戦争集結まで、アメリカの新聞記事を中心に、その時その時の瞬間をまとめてあります。多くの資料には、人種暴動を描いた黒人の宣誓供述書や神風特攻隊の家族への遺書も含まれています。
 戦争が人々をどう変えていったのか、現代を知るために、改めて今、歴史を知る必要があるのです。

 (T.M)
『そして、遺されたもの
ー哀悼尼崎脱線事故―』
『心と体を美しくする「禅」の暮らし』
「週刊文春」特別取材班/著
文藝春秋


 あまりにも凄惨だった尼崎列車脱線事故。107人にものぼる死者を出す、大惨事となりました。事故は一瞬にして愛する家族を奪い、そして犠牲者の幸せと未来をも、奪い去ってしまいました。
 この本は、14人の遺族が犠牲者のこと、列車事故のこと、そして今の心境を淡々と語っています。未だ癒されない悲しみが、ひしひしと伝わってきます。14人の証言を思い出の写真、遺品で綴る、涙の追悼集です。

 (Y.M)
松原 哲明/監修   主婦の友社

 「禅」というと、堅苦しくて、あまり縁がないものと思いがちです。しかし今、不規則で煩雑な日常から少しだけ離れ、禅に親しむ人が、女性を中心に増えているそうです。
 この本では、禅の教えや考え方を分かりやすく説明しています。そして家でできる坐禅の組み方や、写経の書き方、また精進料理のすすめなど、暮らしに禅を取り入れ、体と心を健やかに保つ方法が紹介されています。また坐禅が組める全国の禅寺リストも収録。
 体のリズムを整え、心を鎮める禅の暮らしを取り入れて見ませんか。

 (Y.K)
『竹中平蔵の特別授業―きょうからあなたは「経済担当補佐官」』 『経皮毒が脳をダメにする』
竹中 平蔵/著   集英社

 インターナショナル小泉内閣にあって、いろいろと話題にのぼる竹中平蔵氏。この本では銀行マンから大学の先生になった経験を活かして、中・高生に経済学の授業を行っている様子を再現しています。
 日本経済再生のために何をすればいいのか?郵政民営化とは?生徒達からの質問にも、わかりやすい言葉で解説し、授業の様子が綴られた文面からは温厚な人柄がにじみ出ています。
 経済学が身近に感じられるようになる一冊です。

 (K.K)
竹内 久米司/著   日東書院

 私たちの体の中に化学物質が入り込むには、経口吸入、吸入、経皮吸入の三つのルートがあります。なかでも経皮(皮膚)からの吸入は防御システムが弱く、さらに合成界面活性剤などの作用で、化学物質はたやすく体内に取り込まれます。このうち毒性のあるものは内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)となります。
 近年、これらの環境ホルモンの脳への影響が懸念され、特に胎児や乳幼児はこの影響を受けやすいと考えられています。私たちが毎日使う日用品、そこに含まれる危険について考えてみませんか。

 (M.H)








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