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No.345 平成17年11月
『人は見た目が9割』 『贅沢なおやつ』
竹内 一郎/著  新潮社 

 人のコミュニケーションの「主役」は言葉だと思われがちだが、実は9割以上が、見た目・仕草・表情などで情報を伝えているという研究結果が発表されている。また、色や匂いから受けるイメージも、人間の心理に大きく作用する。そこで私たちは、もっと「言葉以外の伝達」に目を向ける必要がある、と著者は語っている。
 著者は「さいふうめい」のペンネームで、劇作家、マンガ原作者としても活躍中。

 (M.H)
松任谷 由実 ほか マガジンハウス

 シンプルなシュークリームに、なつかしい味のするバームクーヘン、はたまた、ついつい手がのびるアーモンドのお菓子など、この本では、松任谷由実や本上まなみなど、6人の女性たちが、それぞれとっておきのお菓子を紹介しています。
 お気に入りのお菓子と、丁寧にいれた美味しいお茶をいただく、ゆったりとしたひととき。高価なお菓子、というだけでは味わえない、自分だけの贅沢なおやつを、あなたも探してみませんか。

 (Y.K)
『がん 大橋巨泉の場合』 『話を聞く技術!』
大橋 巨泉/著  講談社

 念のために検査に出された"びらん"から胃癌であることが判明し、著者はある日突然、医者から「リッパな癌です」と告知を受けました。医学の進歩により、癌といえども早期発見で治せるケースも増え、患者への告知ですら「リッパな癌です」と言えてしまえる今日。とはいえ知らない知識が多すぎるのも事実。
 ここではセカンドオピニオンやインフォームド・コンセントなど聞いたことのある言葉が、著者の体験談として書かれています。また、手術への不安や退院後のリハビリの苦しさに加え、定期検診の重要性、告知に関する考えなど、身をもって癌を体験した著者が送る渾身のアドバイスが書かれています。

 (S.S)
永江 朗/著  新潮社

 人に話を聞くということは意外と難しいものです。特に初対面であればなおさらのこと。いかに相手をなごませ、限られた時間内に面白い話を引き出すことができるか、技量が問われるところでもあります。
 この本は、黒柳徹子さんや田原総一朗さんなど、「話を聞く達人」10人に著者がインタビューしたものがまとめられています。
 「相手を徹底的に調べつくす」「リアクションは自然に素直に」「どんな相手にも言葉づかいは丁寧に」など、コミュニケーションを円滑にするための工夫がたくさん詰まった一冊です。

 (R.K)
『肝、焼ける』 『あの日にドライブ』
朝倉 かすみ/著  講談社

 年下の恋人御堂くんの北海道転勤で、遠距離恋愛となった真穂子は、彼を追いかけて稚内へ。
 パワー溢れる地元の人々に会い、「そりゃキモ、やけるわ」と激しいじれったさを表す方言で励まされる表題作の他、北海道を舞台として5つの恋物語が描き出されています。
 「情景描写と会話だけで登場人物の気配や息づかいまでもうまく表現できるのはたいした才能だ」と椎名誠氏が選評し、小説現代新人賞を受賞しています。

 (K.K)
荻原 浩/著  光文社

 かつてエリート銀行員だった主人公、しかし些細なことから上司へ反論したのが原因でリストラされ、今は深夜タクシーの運転手をしている。
 日々積み重なる過酷な労働と、酔っ払った無礼な客、そんなものに振り回される毎日に疲れ果てた彼の心は、自分が歩んだかもしれないもうひとつの人生へ、思いを馳せていく…
 今、最も注目されている作家が描く、ちょっとほろ苦い長編小説です。

 (Y.S)

 






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