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No.346 平成17年12月
『ディープ・スロート
 ~大統領を葬った男』
『氷上のアーティストたち』
ボブ・ウッドワート/著 伏見 威蕃/訳  文藝春秋

 時の権力者であった、米国大統領ニクソンを辞任へと追いやったウォーターゲート事件。その極秘情報をリークした人物は「ディープ・スロート」と呼ばれ、様々な憶測を呼んでいました。
 事件から33年経った今、その謎とされていた人物が名乗りを上げ、世界中で話題となりました。その正体は、事件当時FBI副長官だったマーク・フェルト。彼はなぜ「ディープ・スロート」となったのか?当事者の1人であり、ニクソンの不正を追い続けた記者として、当時の出来事をすべて明かした1冊です。

 (A.I)
八木沼 純子/著 日本経済新聞社

 今、日本のフィギュアスケート界は、ベテランと若手が実力伯仲。オリンピックの出場権をかけて凌ぎを削っている。特に女子は世界で勝てる選手が、続々と誕生。各選手が優秀なコーチや振付師を求めて、早くから海外に渡り、ジャンプ力や柔軟性、表現力など、独自の個性を磨きあげている。
 しかし、地方のスケートリンクが廃業に追い込まれるなど、選手を取り巻く環境は、必ずしも充実していない。この本をきっかけに、日本のフィギュアスケート界が少しでも充実することを、著者は願っている。

 (M.H)
『本屋さんの仕事』 『ほんじょの眼鏡日和。』
江口 宏志(ほか)/著  平凡社

 この本は、池袋コミュニティ・カレッジで行われた「本屋さんの仕事講座」を元に構成されています。講師は、ブックファースト渋谷店や恵文堂一乗寺店など個性的で人気の書店の方々。人気の書店は、どのように誕生し、お客さんの支持を集めているのか。そして、ビジネスを成功させる秘訣とは?独自のノウハウ、哲学が徹底的に語られています。
 この本に登場する誰もが、本屋の仕事の大変さとともに面白さも感じていて、これからもっと面白い書店をつくろうとしていることが伝わってきます。書店や本に関する仕事に携わる人だけでなく、普段、何気なく書店を訪れている人も、今後は違った視点で書店を見ることができるでしょう。

 (R.K)
本上 まなみ/著 マガジンハウス

 眼鏡日和、というのは、著者にとって眼鏡をかけて過ごすふだん着の日常のこと。"文筆家"本上まなみが、そんなゆるゆるとした時間の中、リラックスして綴ったエッセイ集。日々のあれこれ、旅先の動物園での出来事、また小さい頃の祖父との思い出など、気取らない温かな語り口は、読んでいるだけで、なんだかのんびりとした気持ちにさせてくれます。
 鶯まなみの名で詠んだ短歌「じいちゃんは夜はお米はたべません米の汁だけお銚子二本」「だがしやのクロネコへばる ぎらぎらと太陽が照る ねづのへびみち」なども随所に散りばめられられており、それもまた味わい深い一冊です。

 (Y.S)
『インフルエンザ緊急対策
 ~新型インフルエンザへの備え』
『心を満たす食 心を枯らす食』
小林 治/著  法研

 今年の10月に世界保険機関は(毒性の強い)鳥インフルエンザウィルスの流行を予想して世界各国に感染抑制プランを作るように呼びかけました。もう目の前まで忍び寄っているインフルエンザから身を守る生活術を本書では、丁寧に教えています。
 乳幼児・高齢者・リスクのある方はもちろん、一人一人がインフルエンザの知識を持って大流行を防ぐためにも、是非読んでほしい一冊です。

 (K.K)
石原 奈津子/著 経済界

 おなかだけでなく、心も満たす食。それが著者の提案する「食育コミュニケーション」。
 心を育み、満たす食は、食品の安全性や栄養のことだけでなく、誰とどんなふうにして食べるかが重要になってきます。食を通じての出会いを楽しみ、季節を感じ、そして地域とのつながりや助け合いが、子どもにとって重要な成長への手助けになる・・・。
 食育とは難しいことではなく、身近なところから始められることを教えてくれる一冊です。

 (Y.M)







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