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No.348 平成18年1月


『古田のブログ』 『ブックカフェものがたり』
古田 敦也/著  アスキー

 日本球界を代表する捕手として、大活躍の古田敦也選手。このほど日本球界では29年ぶりとなる、選手兼任監督に就任しました。選手として、そして監督として、日本のプロ野球を見つめている熱い眼差しは、多くのファンの支持を得ています。
 これは、本人の公式ブログを一冊の本にまとめたものです。毎日のちょっとしたこと、2000安打を達成したことなどがつづられています。古田選手の素顔にぐ~んと近づけますよ!

 (Y.M)
矢部 智子・今井 京介ほか/著
幻戯書房


 読書を愛する誰もがあったらいいなぁと願う、素敵な本と美味しいコーヒーのある場所。それがブックカフェです。
 本屋さんとも、喫茶店とも違う、ブックカフェという新しいかたち。この本では、個性的なブックカフェを経営する人々の、それぞれのものがたりを集めました。
 ブックカフェを始めたきっかけや思い、そして経営していくうえでの苦労や楽しみなどに迫ります。

 (Y.K)
『能 Noh』 『「千里眼事件」科学とオカルトの明治日本』
高橋 睦郎/文  ピエ・ブックス

 日本の伝統的芸術のひとつである「能」。「能」と聞いただけで身構えてしまう人も少なくないでしょう。
 この本は、「能」に強く惹かれながらも入口で立ち止まっている人のために書かれた入門書です。
 多くの能面や実際に演じられている時の様子などを写真とともに、分かりやすい言葉で説明してあり、さらには英訳も載せられています。日本人には「能」のおもしろさを再発見できる1冊に、外国の人には「能」を通して日本を理解してもらえる1冊になっています。

 (R.K)
長山 靖生/著  平凡社

 今から100年以上前の明治43年、透視や念写ができる女性「御船千鶴子」が現れた。その能力を証明しようと当時最高の学者たちが集まり、公開実験が行われた。そして、その報道によって世の中に超能力の騒動が広がっていったのが「千里眼事件」だ。
 科学的に実在が証明されていない「非合理」なものに対する人間の認識の仕方。これは、100年が過ぎ、科学が進歩した今も、追求され続けている。本書では、「知ること」と「信じること」の本質を問いかけている。

 (K.K)
『ふくもの-幸せお届けします-』 『時代小説盛衰史』
上大岡トメ+ふくもの堂/著 小学館

 招き猫やだるま、七福神など日本には昔から福を呼び込むと考えられているものがあります。それぞれに言い伝えがあり、ものに魂を込めて、大切な人へ福を送り幸せを願うのです。そこに日本人の古いものや人を大切に思う気持ちが表れていて、この本を眺めているだけでも、福が訪れるように思える本です。
 「日本のかわいいおまもり」(日本授与品研究会/編 白夜書房発行)も併せてご覧ください。

 (M.H)
大村 彦次郎/著  筑摩書房

 藤沢周平・司馬遼太郎・池波正太郎など、今改めて時代小説が人気です。池波氏は生前、時代小説は早晩亡びるだろうと、よく口にしました。しかし時代小説は読みつがれ、新しい書き手が増えています。
 多くの作家を経て、今日の大衆時代小説に到達、その歩みをまとめたものが本書です。中山介山から司馬遼太郎の登場まで、作品や作家の様々な話が魅力的な一冊です。

 (T.M)








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