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No.349 平成18年1月


『操守ある保守政治家三木武夫』 『きょうも幸せです。』
國弘 正雄/著  たちばな出版

 自民党の中にあって、リベラルな思想を貫いた政治家、三木武夫。彼は生涯に渡って、政治の浄化と平和の追求に、力を尽くしました。そして沖縄の「核抜き本土並み返還」「日中国交正常化」などを成功に導いています。徹底的なリベラル主義者の三木氏は、自民党内で恐れられ、また煙たがられてもいました。著者は三木氏の外相政務秘書官を勤めるなど、公私にわたって長く親交がありました。
 著者は、日本が「笑顔のファシズムの時代」に突入していると言われる今、三木氏の志を継ぐ政治家の出現を願っていたと記しています。

 (M.H)
イ・チソン/著  アスペクト

 女子大生チソンを襲った交通事故。顔も体も黒焦げで、全身の55%を火傷するという重傷でした。絶望の淵をさまよった彼女はそれから5年後に自叙伝「チソン・愛しているよ」を記し、日韓でベストセラーになりました。本書はその続編です。
 延べ14回の手術を乗り越え、現在、彼女は新しい夢に向かって一歩一歩近づいています。
 一度は人生をあきらめかけ、言葉では表現できない痛みを経験した彼女だからこそ、生きていることが幸せだという…そんな著者に心打たれる一冊です。

 (R.K)
『新語・流行語1945-2005 ことばの戦後史』 『笑いがお薬 不死身の落語家』
自由国民社

 時代を映すもののひとつ「流行語」。1984年から始まった流行語大賞は、その年の日本を映し出す賞として、年末のニュースには欠かせない話題となりました。
 しかし、そんな流行語も時代が過ぎると忘れられることが少なくありません。この本は、時代を映してきた流行語や、新聞で頻繁に取り上げられた言葉を、年代ごとにまとめています。戦後日本の大衆の歩みがわかる一冊です。

 (A.I)
春風亭 柳桜/作  うなぎ書房

 交感神経を取られ、すい臓とひ臓も取られて、さらには両足を切断。血管が何らかの原因で詰まっていく難病、ビュルガー病を抱えながらも、義足で高座にあがる落語家、春風亭柳桜。
 20代で発病してからの人生、幾度もの入退院を繰り返しながらも真打昇進まで登りつめた著者の、激痛と闘う壮絶な人生模様が綴られています。

 (S.S)
『必笑小咄のテクニック』 『ドバイがクール』
米原 万里/著 集英社

 著者はロシアの言語や文化に精通し、作家・エッセイストとなどで活躍中の米原万里さん。その日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、笑いの構造を解説したのが本書。
 面白いネタをただ暗記するのではなく、その笑いの構造を理解すれば、臨機応変に小咄を創り出せるといいます。秀逸な例文を挙げながら、笑いの構造と本質に迫ります。
 人間関係や日々の生活を、豊かに、そして潤滑にするユーモアの達人になれる1冊です。

 (Y.K)
槇島 公/著  三一書房

 アラブ首長国連邦を構成する7の「首長国」の1つドバイ。この地に今、世界中から熱い視線が注がれています。
 アラビア湾に建設されている楽園リゾート。巨大な人工島「ザ・ワールド」「ザ・パーム」には、ベッカム、トム・クルーズ等のセレブ達が集い、700mを超える世界一高いビル「ドバイタワー」は、七つ星ホテルと呼ばれています。また、"世界初の海中ホテル""世界最大のスポーツ&レジャーテーマパーク"等々世界ナンバーワンずくめのスーパーオアシスの出現です。ただただ驚き、目から鱗の一冊です。

 (K.K)








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