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No.351 平成18年2月


『おやすみ、こわい夢を見ないように』 『ユーモアで行こう!』
角田 光代/著  新潮社

 誰かが言った「今から人を殺しに行く」という言葉。鏡に映る自分の姿にぞっとする私。学校へ行かない弟。肉食獣になってしまった娘。呪いをかけられた男。親子、夫婦、恋人たち。
 平凡すぎる日常に潜む衝撃的な出来事はいつしか読み手を渦の中へと巻き込んでいきます。憎しみや愛という言葉だけでは語られない何かが残る小説です。

 (T.M)
萩本 欽一/著 KKロングセラーズ

 テレビ番組のタイトルに「爆笑」という言葉が多く使われ、お笑いブームに沸き起こっている今日。そんな中、著者はテレビから「ユーモア」が消えたと言う。著者が考える「お笑い」と「ユーモア」の違いとは?
 芸がなくても自分らしさで無理なく作り出せるユーモア。場面場面で効いてくる、小さな仕掛けで日常の生活にユーモアを!!
 "欽ちゃん"が答えてくれるユーモア実践篇付きです。

 (S.S)
『パズルでめぐる奇妙な数学ワールド』 『危機遺産からのSOS
 -歴史の爪あと、人類の愚かさ-』
イアン・スチュアート/著  早川書房

 オウム貝の殻、パイナップルやまつぼっくりなどの美しい螺旋状に見られる自然界での黄金数1.618034…。「バターを塗ったトーストがテーブルから落ちると、床に着くのはバターを塗った面だ」から考えられるマーフィーの法則など、数字を見るだけで頭が痛くなってしまう人にも、おもしろそうだなと、数学の世界へ誘ってくれる20篇のエッセイ集です。
 数学パズルを作るときの裏話やパズルを解くときのコツ、パソコンでお馴染みの「マインスイパー」と最先端数学理論の関係などなど。この一冊で理系頭の脳内をちょっと覗いてみませんか?

 (K.K)
NHK「世界遺産」プロジェクト/編
NHK出版


 「危機遺産」とは、武力紛争、自然災害、大規模工事、都市・観光開発、商業的密漁などによって、重大な危機にされされている世界遺産のことです。アルカイダによって破壊されたバーミヤンの遺跡や、大地震で崩壊したイランのアルゲ・バムなどは、まだ記憶に新しいのですが、世界中には、今も失われつつある危機遺産が数多く存在します。
 写真から垣間見える、痛々しい爪あと。文化財や自然は、一度失われてしまうと二度とは戻ってきません。この本では、危機遺産の全容と、その保護のために尽くす人々の活動などを紹介しています。

 (Y.K)
『私の仕事 私の働き方 72人の女性の現場報告』  『価格競争なきものづくり』
働く女性のネットワーク「よこの会」/編  講談社

 男女雇用機会均等法ができて20年が経過しましたが、働く女性の現場は以前と変わったのでしょうか。本書は、エリートキャリアウーマンから自営業、フリーターまで、様々な分野、立場で働く女性にインタビューをしたものです。
 それぞれの女性が「仕事と働き方」を探し求め、働くということへの熱い思いや人生への思いが伝わってきます。あなたは、今の仕事と働き方に満足していますか?この本が現在の仕事と働き方を見直すきっかけとなることでしょう。

 (R.K)
多喜 義彦/著  日経BP社

 「ナンバーワンではなくオンリーワン」のものづくりを成功させるには、共通の秘訣があると言う。「執念深く開発する」「客にこびない」「時には力を抜く」の三つだ。
 ここに30の成功例がある。日本酒のオーダーメイドには超音波技術、救急車のストレッチャー用防振台には磁石の反発、携帯電話にはミラーインクが使われている。時間に追われ、競争に疲れ、目先の利益を追うのではない研究開発が、これからの日本を救うパワーになると著者は語っている。

 (M.H)









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