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No.355 平成18年4月
『NGO、常在戦場』 『魔将軍』
大西健丞/著   徳間書店

 著者は、NGO「ピースウインズ・ジャパン」を立ち上げ、戦禍のイラク、コソボ、東ティモール、アフガニスタンなどで難民の支援活動をおこなってきた。
  さらに、小規模で財政力のない日本のNGOを「ジャパン・プラットホーム」として組織化し、災害地などへスピーディに緊急支援が出来る仕組みを作り上げた。
 彼が「必要な人に必要な支援を」の志で、支援活動を始めてから10年。精力的な活躍を支えてきた思いの一端に触れる一冊。

 (M.H)
岡田英文/著  双葉社 

 主人公は室町幕府の六代将軍である足利義教。義教はくじ引きで決められた将軍として知られていますが、窮地に陥った室町幕府を力によって改革した人物でもあります。
 本書は、義教の生涯が時代小説として描かれています。強い幕府、強い組織をつくるため次々と改革を断行するその姿は、後世の指導者たちが目指すところとなりました。 著者の岡田秀文は、小説『太閤暗殺』で2002年に日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞している注目の作家です。

 (K・S)
『思索の淵にて 詩と哲学のデュオ』 『プロジェクトX 挑戦者たち 30』
茨木のり子・長谷川宏/著 
近代出版

  本書は、哲学者の長谷川宏さんが、去る二月に亡くなった茨木のり子さんの数ある詩の中から28篇を選び、詩の一篇一篇の世界に浸り、触発される想いを綴っています。
 長谷川さんは以前から茨木さんの詩を読まれていたそうで、茨木さん自身も忘れていたほど古い詩もとりあげられています。  茨木さんの美しい詩の旋律とともに、長谷川さんの哲学用語を使わずに書かれた散文が、素敵なリズムを奏でています。

 (R・K)
NHKプロジェクトX製作班/編 
NHK出版


 NHKのTVドキュメンタリーとして始まった本作は、日本の技術者達を主役とした内容がとても好評でTVだけでなく漫画等にもなり幅広い世代に知られています。 
 30巻に及ぶ話の中で一貫して伝えられているのは困難に立ち向かう技術者達の熱意や執念であり、読んでいて胸が熱くなります。
 どんな仕事であっても意地と誇りを持ってやっていきたい、そう思わせてくれる本作は何度読んでも勇気を与えてくれるでしょう。

 (N・Y)
『アドルフ・ヒトラーの一族』 『イチローの流儀』
ヴォルフガング・シュトラール/著
草思社


 アドルフ・ヒトラーは自分の血族・過去にまつわる多くの事を徹底的に削除したと言われています。自分のことを隠し続け、美化し続けたヒトラーの本当の姿「素のヒトラー」を描き出した初めての本です。
 独裁者「ヒトラー」はどのような家庭環境から生まれたのでしょうか。未公開資料や現在のヒトラー家の証言が満載の一冊です。


 (K.K)
小西慶三/著   新潮社

 日本代表のWBC優勝のニュースはまだ皆さんの記憶にも新しいと思います。そこでも大活躍だったイチロー選手。この本は、そのイチロー選手の10年間を観察してきた著者が綴るルポルタージュです。
 頑なにスタイルを守り続けている彼の本質とは何なのか。オリックス時代の苦悩やメジャーでの活躍の背景、試合中の一瞬のプレーに込められた思いなどから、イチローの本質にせまっています。

 (S・S)

 





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