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No.356 平成18年5月
『私にできることは、何だろう。』 『四角形の歴史』
地球市民村/編   アスコム

 世界で30分に一人、誰かが地雷を踏んでいます。5人に一人は、小学校に行っていません。虐待によって、3日に一人の、子どもの命が失われています。
 環境・紛争・虐待・教育、私たちが気づかなかったり、気づいていても見過ごしてきた問題に取り組んでいる人々がいます。この本は「愛・地球博」のパビリオン「地球市民村」に参加した約100団体のNPO/NGOへの取材をもとに作られました。
 私たちはまず、この本を読んで知ることから始めましょう。

 (M.H)
赤瀬川原平/著 毎日新聞社

 自然界のものはみんなぐにゃぐにゃしている、木は曲がり、山はでこぼこ、川はくねくね流れる。それなのに、人間はいつ四角形を見つけ出したのだろう。 
 画家であり、作家でもある著者が、風景写真を撮ろうとカメラのファインダーを覗きながら考えたことが、この本の始まりです。  建物の窓から、電車の窓から眺める四角形の風景。あたりまえと思っていることに不思議の種を播いてくれる一冊です。

 (K・K)
『ジェイン・オースティンの読書会』 『ドイツ ワールドカップ体感マガジン』
カレン・ジョイ・ファウラー/著
白水社


 ジェイン・オースティンは、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の元となった『高慢(自負)と偏見』などの著作で有名です。また、夏目漱石が「写実の泰斗」と絶賛した作家でもあります。
 本書は、そんな彼女の作品を読もうと男女6人が読書会を行います。6人はそれぞれ自分だけのオースティンを持ち、オースティンをこよなく愛しています。また、彼女の作品について厳しい眼で批判もしています。年齢も性格も全く違う6人の話は、ユーモアたっぷりで、オースティンの作品の全ては知らずとも興味深く読み進めることができます。
 今、アメリカでブームになっているという読書会の様子を覗いてみませんか。

 (R・K)
安藤正純/監修 日本経済新聞社

 仏大会、日韓共催大会に続き3大会連続出場となるワールドカップは観客数、注目度からいって世界で最も大きなスポーツの祭典であり、回を増すごとに更に盛り上がっています。日本チームの応援は勿論、人によってはお気に入りの他国のチームもいるのではないでしょうか。
 開催地であるドイツについては勿論、参加各国のデータも入っていて、自分の気に入るチームもみつかるかもしれません。
 過去最強と言われる布陣で挑戦するジーコジャパンの活躍を楽しむためにも本書でドイツ大会についてもっと詳しくなりませんか?

 (N・Y)
『愛犬王 平岩米吉伝』 『幸福論』
片野ゆか/著 小学館

 昭和初期、多くの犬たちを心から愛し、多くの犬たちに深く愛された動物研究者がいた。平岩米吉である。彼は、裕福な家庭に生を受けたものの、複雑な家族関係の中で育った。しかし、幼い頃から何事にも秀でた子で、当時聞いた狼の話に魅了され、やがて犬や狼に囲まれた生活を実現する。
 米吉は戦争という過酷な時代でも動物愛護を呼びかけたり、犬や狼の研究を精力的に行った。彼の精神は文学の世界にも大きな功績を残す事となった。
 家族と犬たちへの愛に満ちた米吉の生涯がありありと描かれている。

 (Y.O)
小倉千加子・中村うさぎ/著
岩波書店


 人間にとって、幸福っていったいなんなのか。恋愛や結婚、仕事や家庭の価値なんて、人それぞれ、考え方もそれぞれ。
 そんな「幸福」について、あの二人が対談した。買物依存、美容成形依存でなにかと話題の作家・中村うさぎ氏と、現代の女性の生き方を画期的な視点で論じる小倉千加子氏。
 少子化、高齢化となにかと閉塞状況がおおう現代日本では、幸福探しってかなりムツカシイ問題なのか?!
 あなたにとって「幸福」とはなんですか?

 (Y・M)

 





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