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No.359 平成18年6月
『強運の持ち主』 『死刑囚 島秋人
    -獄窓の歌人の生と死-』
瀬尾まいこ/著   文藝春秋

 3年前、2日間の研修を受けて占い師になり、1年前から独立した元OLの占い師。
 今日占いにやってきたのは小さい男の子で、お父さんかお母さんか、どちらを選べばいいのかを占ってほしいという依頼に、主人公は頭を悩ませます。先輩の占い師や、一緒に住んでいる彼氏にも相談し、最後には探偵じみたことまでやってしまう主人公。
 もはや占いではなく、主人公自身の心で依頼者を導いていく彼女のもとに、今日もまた、一風変わったお客さんがやってきます。

 (S・S)
海原卓/著  日本経済評論社

 昭和の貧しい時代、中村覚少年は数回の罪を犯し、25歳の時、窃盗・強盗殺人の罪で戦後初めての死刑判決を受けました。罰を受け、いつかはこの世を去る日が来ること、被害者への謝罪の念を胸にしながら、恩師へ一通の手紙を書きました。それがきっかけとなり、彼に一筋の光が差し込みました。短歌との出会いです。やがて「島秋人」と名乗り数々の歌を残すこととなりました。 この本は秋人が人生の幕を閉じるまでの足跡を辿り、その中で彼を支えた人々との交流と歌を描くことで「人間 島秋人」を浮き彫りにしています。

 (Y・O)
『迷宮レストラン』 『子どものセンスは夕焼けが作る』
河合真理/著  日本放送出版協会

 「迷宮レストラン」とは、ただ一人のお客さまのために、好みに合わせた料理を用意するところ。そこを訪れるのは、クレオパトラ、コロンブス、樋口一葉などといった歴史上の人物。さらには、空想上の人物など、決してお目にかかれないお客さま。
 かれらはどのような食材をどのような調理法で食べていたのでしょうか。好みや時代背景などを資料からひもとき、かれらをもてなすために河合シェフが用意した料理とは?
 思いもよらないレシピが続々と登場し、料理とともに時空の旅が楽しめる1冊です。

 (R・K)
山本美芽/著   新潮社

 何かに秀でるには、才能と努力が必要なことは誰もが知っています。一流になるには、基礎・基本を徹底的にマスターして・・・その後は各人のセンスの問題となってきます。
 五感の基礎がつくられるのは9~10歳までだそうです。食卓に花を飾る、毎日たくさん歌う、水の音・風の音を聴く、親子でゆっくりと夕焼けを眺める。著者はそれらの何気ない日々の感動が子どものセンスを磨き、親には豊かで楽しい子育てを与えてくれると述べています。
 子どもに夢を託す子育て中の母親だからこそ書けた一冊となっています。

 (K・K)
『息子が憧れる父になる方法』 『身近に亡くなりそうな人がいたら読む本』
ハリー・ハリソン/著
オープンナレッジ


 男の子の父親やいつか父親になる人に呼んで欲しい一冊。305個の父親としての接し方のヒントは、思わず「こんなお父さんならいいな」と思えるものが見つかります。それは、自分の息子にも受け継がれていくのだと思うと、父親としてはとても嬉しいのではないでしょうか。
 この本は「息子をどう教育するか」ではありません。息子に見られている自分を「どれだけ格好いい父親に成長させるか」の本なのです。

 (N・Y)
市川愛ほか/著
主婦の友インフォス情報社 


 身近な人の不幸は突然に訪れ、しかも葬儀などの対応に追われて、哀しみに浸る暇もありません。それに案外トラブルも起こりやすいもの。縁起でもないと言われそうですが、この本を読んでどんなトラブルが起こりやすいのか、少しだけ知っておくのも良いかもしれません。
 葬祭料、戒名、お墓、遺産分割、自治体の補助金など様々なトラブルを回避して、ゆっくりと気持ちの整理がつけられるように、日本初の葬儀相談員の著者が語ります。

 (M・H)

 





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