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No.372 平成19年1月
『長い散歩』 『生き物屋図鑑』
安藤和津/著  学習研究社

 第30回モントリオール世界映画祭のグランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞の三冠を受賞した奥田瑛二監督の映画『長い散歩』が小説になりました。
 著者はエッセイスト、コメンテーターとしても活躍中の監督の妻、安藤和津。
 家庭の和をうまく築くことができず、厳格すぎるほどの性分をもつ男性を中心にストーリーは展開していきます。
 映画と小説の2つの作品を通して、夫婦それぞれのメッセージが伝わってくる作品です。

 (R・K)
盛口満/著  木魂社

 生き物の不思議な魅力に取りつかれ、一線を越えてしまった人々の、楽しくも怪しい生態をつづる抱腹エッセイ。
 生き物の骨ならなんでも標本にしたがる骨屋。なめくじやヒルなどが大好きなヌメヌメ屋。虫という虫を食べてみる虫食い屋。 
 好きだからこそ、青春を費やし、情熱を傾け、そして新種さえも発見してしまう彼ら。その知識の深さは、博物館並みです。
 生き物って、よくよく観察すれば不思議で謎が多い!けれど、そこには無限に広がるロマンがあるのです。

 (Y・M)
『硫黄島戦記』 『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』
川相昌一/著  光人社

 映画「硫黄島からの手紙」で一気に注目を浴び始めた硫黄島。司令官であった栗林中将の本などが沢山出始めています。そんな中、本著は実際に硫黄島へ兵士として赴き生還した一人の人間の手記です。
 淡々とした書き方ではありますが、精神と物資の両面で追い詰められていく硫黄島の兵士達の様子が克明に記録されている文章に映画よりも強く迫ってくる危機感を感じることが出来ます。映画を見た人、まだの人もこの1冊で硫黄島をもっと知ってみてはいかがでしょう。

 (N・Y)
香山リカ/著  幻冬舎

 若い人たちの間で、前世や生まれ変わりを信じる人が驚くほど多いと言う。また、かつては「霊、魂、前世、死後の世界」などといえば、オカルト的、暗く怪しいイメージと思われたが、最近はオーラやスピリチュアルといったが言葉が日常語として使われ、現世利益追求と結びつき、前向きな言葉として受け止められている。
 ではスピリチュアルとはいったい何なのか。ブームの陰に人々のどのような心理が隠されているのかを、精神科医の著者が読み解く。

 (M・H)
『天国は待ってくれる』 『やわらか脳~「クオリア日記」』
岡田惠和/著  幻冬舎

 小学校時代、男の子二人と女の子一人の幼なじみは、いつも一緒だった。三人の友情は永遠に続くものだと思っていた。しかし、年月が経ち大人に近づくにつれ三人の間には、男と女の感情と友情が複雑に絡み合ってしまう。そして、新しい道が開けたかと思われたとき、事故が起きてしまう・・・・・。
 「ちゅらさん」「いま、会いにゆきます」の脚本家 岡田惠和氏がはじめて小説に挑戦した切なくも美しい作品。

 (K・K)
茂木健一郎/著  徳間書店

 今、話題の脳科学者茂木健一郎のウェブ日記である「クオリア日記」をまとめたものです。まさに人生は一回性の連続。出会った人、感動、憤り、考えたこと。著者の脳を通り過ぎ、心の写真として残ったものたち。
 脳科学者が感じる世界は身近なものだったり少しずつ納得したり。自分の日常が一番大切なものということを実感させられる一冊です。

 (T・M)

 





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