『ランナー』 |
|
『学生による教育再生会議』 |
あさのあつこ/著 幻冬舎
十六歳の碧李は将来を期待される長距離走者だが、たった一度のレースに負けた後、退部を決意します。そして、複雑な家庭環境の中で幼い妹を守ること、それだけが自分の役目だと願います。
しかしそれは走ることから逃げた自分への言い訳でした。碧李は再びスタートラインに戻るため、ただ一人走り続けます。
(T・M) |
東京学生教育フォーラム/著
平凡社
昨年の10月に設置された安倍首相率いる「教育再生会議」で検討されている諸問題を、24名の現役大学生たちが集まって、学生の立場から研究し、まとめたものが本書です。
学生たちは大きな変革の時にある教育に危機感を覚え、まさに“ゆとり教育”の中で、一生徒として見てきた教育現場を踏まえた上で、一時のセンセーショナルな世論に動かされない「教育政策論」を展開しています。
(K・K) |
『映画篇』 |
『タイムマシン開発競争に挑んだ物理学者たち』 |
金城一紀/著 集英社
民族学校に通う僕と龍一(リヨンイル)。クラスの輪の中心にいた龍一と人見知りだった僕を繋いだのは、僕がハミングした映画のテーマ曲だった。家に帰りたくなくて、何度も映画の話で夜を明かした僕ら。中学3年間で僕らが見た映画は何本になるだろう…。僕が日本の高校に通い始めてから2人の距離は離れていったけれど、後日、龍一に話した夢を実現した僕の中にはどこかに龍一の存在があった。
友情、正義、ロマンス、復讐など映画を通して綴られる5つの物語です。
(S・S) |
ジェニー・ランドルズ/著
日経BP社
映画やSF小説・ドラえもんなど、様々な話に出てくる夢の機械「タイムマシン」。名前だけなら馴染みの深い物です。
本書ではタイムマシンに関する物理学者達の真面目だったり面白かったりする試みが年代毎に紹介されています。奇想天外な発想と実験を真剣に行い、時間を越えられると信じた物理学者たち。夢の技術について判り易く、楽しく書かれた本書で「タイムマシン」を夢見てみませんか?
(N・Y) |
『瀕死の医療』 |
『ネットで人生、変わりましたか?』 |
大津秀一/著 PHP研究所
日々の生活の中で私たちと関係が深い病院。しかし、その病院という医療現場の実態を果たしてどれくらい知っているのでしょうか。
本書では、医師と患者、患者の家族との関係、勤務医の実態、医局制度の問題など、私たちが通常では知りえない話が書かれています。
病院や医師の数だけそこには各々の方針があります。一つの症状に対する対応も様々です。
病気になったとき患者はどうあるべきか、病院や医師をどう選択すればよいのか、深く考えさせられる一冊です。
(Y・K) |
岡田有花/著
ソフトバンククリエイティブ
この本は、2003年から2007年までの5年間に著者がネットの周りにいるさまざまな人に会い、インタビューしたものがまとめられています。ネットで海外の友達ができたという人やネットで人生が豊かになった人など、ネットが人々の生活にもたらした効果は計り知れません。しかし、ネットがいいことばかりをもたらすわけではないという事実も知っておきたいものです。
「読んでくださるあなたの人生が、ネットを通じて、本書を通じて、少しでも豊かになりますように」という著者の願いがこめられている一冊。
あなたは、ネットで人生変わりましたか?
(R・K) |