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No.388 平成19年9月
『ニセモノはなぜ、人を騙すのか?』 『幸せな結婚はパンケーキの匂いがする』
中島誠之助/著  角川書店

 骨董の世界に氾濫するニセモノの数々。なぜ、人はニセモノにだまされるのでしょう?
 「開運!なんでも鑑定団」に登場したニセモノやホンモノの話、骨董商時代に見聞きしたニセモノを巡るすさまじい騙しあいの懐旧談を交えて、目利きになる方法や骨董の楽しみ方を綴ります。
 ニセモノがあるからホンモノが光る!古美術鑑定家のエッセイをご一読ください。

 (Y・M)                    
モラグ・プランティ/著  徳間書店

ニューヨークに住む38歳のフードライターのトレッサ。彼女はアパートの管理人として訪れたダンと突然の結婚をする。かなりのハンサムで過去の恋愛の傷を癒してくれる彼。しかし、彼女は彼のことを愛してはいなかった。
 彼女は結婚生活の中で彼と自分自身の心を冷静な目で見つめています。
 理想の結婚とは何か…。結婚というものを考えさせてくれる一冊です。

 (Y・K)
『そうだ、葉っぱを売ろう!
    過疎の町、どん底からの再生』
『いっぺんさん』
横石知二/著
ソフトバンククリエイティブ 

 人口2000人の小さな町で年収1000万円を稼ぐおばあちゃんがいるのを知っていますか?「つまもの」と呼ばれる葉っぱを売り、この町のビジネスを支えているのは70代80代のおばあちゃんなのです。
座敷の一角にちんまりと座り、パソコンを見ながら明日の出荷量を考えたり、携帯を片手に注文FAXに目を通すおばあちゃん…。
 本書には、よそ者扱いされ町民から大反発を買った著者が、自ら現場に立ち営業に走りまわって町民の信頼を築いていった20余年が綴られています。
 過疎の町をどん底から変えていった命がけの再生ストーリーです。

 (S・S)
朱川湊人/著  実業之日本社

 もし、一生に一度だけ必ず願い事が叶うとしたら、あなたはどんなお願いをしますか。
 小学4年の僕は、友人の”しーちゃん”とおばあちゃんから聞いた遠い村の森にある祠へと向かいます。”いっぺんさん”に、白バイのお巡りさんになりたいというしーちゃんの夢をお願いするために。
 それから数ヵ月後、急病でしーちゃんは亡くなってしまうのですが、その後、僕の危機を”白バイのしーちゃん”が救ってくれるのです。”いっぺんさん”のお蔭なのでしょうか。
 表題作のほか、子どもを主人公にした7篇の短篇集です。
 一頁読み進むほどに不思議な世界へと誘われてしまいます。

 (K・K)
『今から考える終の棲み家』 『いつまでも、いつまでもお元気で 
 特攻隊員たちが遺した最後の言葉』
大沢久子/著  平凡社

 高齢化社会が深刻化している現在、高齢者をとりまく環境はどのようになっているのでしょうか。
 かつて勤務していた企業で高齢者問題と関わるようになり、その後、老人ホームや高齢者の取材を続けている著者が、人生の終盤をよりよく過ごすための「終の棲み家」を考えた一冊です。有料老人ホームで暮らすということや話題のグループホームで暮らすという選択、そして、それにかかる費用のこと。また、最後まで自宅で暮らすための心構えなどが、多くの人の体験談や取材をもとに書かれています。
 自分に最適な「終の棲み家」を求めて読んでみませんか。

 (R・K)
知覧特攻平和会館/編  草思社

 ここには、18歳から29歳まで33名の若者の、最後の手紙が掲載されている。両親へ、兄妹へ、幼い子ども達へ書き残された、真心のこもった手紙。
 この手紙をしたためた後、知覧をはじめ各地の基地から大空に飛び立ち、散っていった若者たち。そこに苦しみや心残りがなかったはずはない。
 多くの未来ある若者の命を奪った戦争、そして彼らが本当に守りたかったものとは何だったのか。真摯に考えてみたい。

 (M・H)

 





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