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No.389 平成19年9月
『人妻魂』 『インシテミル』
嵐山光三郎/著  マガジンハウス

 良妻、悪妻、賢夫人、猛妻・・・。      
 歴史上の人物と称される男性の陰には、独特の生活パターンを持つ彼らを支えた妻の存在が大きく感じられます。
 美しい作品とは裏腹の奔放な人生を許すことができる女性。夫の創作意欲に欠かすことが出来ないほどの影響を及ぼした女性。またそれらとは逆に、夫に絶縁状を叩きつけた女性など。
 53組それぞれの男と女。それぞれの人間模様が描かれた一冊です。
 (K・K)                    
米澤穂信/著  文藝春秋

 車が欲しかった結城理久彦は、誤植としか思えない金額に怪しみながらも、時給1120百万円という実験モニターに応募した。「暗鬼館」と名づけられた地下施設に集まったモニター応募者は全部で12人。7日間全ての時間を監視され、12人が2人になった時点で実験は終了する。この事が意味することとは?また各部屋に置いてあった凶器の意味とは?
 そして1人が死体となって発見され、究極の殺人ゲームが始まった…。

 (S・S)
『米原万里の「愛の法則」』 『ペーパードライバーの君へ』
米原万里/著  集英社 

 世の中には男と女の二つの性別が存在する。
 メスは優秀なオスを選ぼうと質を追求し、オスは次の世代に向け量を担おうとする。その例として、たくさんの若者から一人の男性を選ぶ竹取物語をあげている。
 著者は「女は本流、男はサンプル」というユニークな論説を展開している。男女間の話をちょっと変わった視点から見ているのは著者ならでは。
 「女は本流、男はサンプル」という説をあなたはどう思いますか?

 (Y・K)
江郷平八郎/著  文芸社

 長年、教習所で指導員として多くのドライバーを育ててきた著者が、ペーパードライバーになってしまった人たちへ宛てた手紙です。
 運転の前にしておかなければならないことや進路変更の際の大切な手順、また、その時々の状況判断がいかに重要なものなのかということなどが分かりやすく書かれています。
 せっかくの運転免許を活かしてドライブを楽しんでほしいという著者の願いが込められた愛情あふれる手紙で、もう一度運転のコツを学んでみませんか。

 (R・K)
『明治時代の人生相談』 『兄いもうと』
山田邦紀/編著  日本文芸社

 老若男女を問わず人は大なり小なりの悩みを抱えています。さて、それをどうやって解決するか…。身近な存在の人に相談して解決するものもあれば、相談相手がいなかったり、その問題だけは誰にも相談できないという場合もあります。     
 そんな時、新聞や雑誌の投稿欄を利用する人もいるでしょう。
 実は、その新聞・雑誌などのメディアへの相談は明治39年の『都新聞』で始まったそうです。今から100年前の明治の世の人も現代の私たちと同じように、人間関係や家庭の問題、将来について悩んでいました。この本では当時の悩める人々の生活や世相が伝わってきます。また、回答者である新聞記者のやんわりとなだめるような回答や、辛口のコメントなど珍回も楽しめます。

 (Y・O)
鳥越碧/著  講談社

 病に体を蝕まれながらも文学改新に命を燃やす俳人正岡子規と、その妹・律。
 幼い頃からの兄への強い思慕に戸惑いつつも献身的に尽くすが、兄の病魔との闘いは壮絶を極める。
 しかし、苦しんでもなお明日が続くことを願い、文学の道を拓くことで自らの命を生き抜こうとする兄の姿に、「生きるとは、今日を諦めないこと」だと悟り、自分自身の生き方をも見つめていく。
 律という一人の女性の姿が「人のために生きる」こと、「己を生きる」とは何かを問いかけてきます。

 (T・Y)

 





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