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No.392 平成19年11月
『幸福の豚 クリストファー・ホグウッドの贈り物』 『ちいさなおはなし』
サイ・モンゴメリー/作  バジリコ

 発育不全で処分寸前だった子豚と一緒に暮らし始めた著者。子猫ほどだったクリストファーも看護のおかげですくすくと成長し、やがて300キロを超える巨大豚に。豚の並外れた賢さで納屋からの脱走を繰り返しては近所を歩き回り、地元で有名な豚になったクリストファー。みんなに愛され、人付き合いが苦手だった著者に人とのつながりを運んできてくれたクリストファーへの愛しさが伝わってくる物語です。

 (S・S)
新井素子/著  集英社

 小指さんは、先日、もの凄いショックを受けました。何故かというと、不始末をしたヤクザの人が小指を切り落としていたから。小指さんはどうして持ち主の不始末を自分だけでお詫びをしないといけないのか憤ります。特別扱いされている親指さんに嫉妬し、脳さんや臓器さんの重要性に落ち込みます。
 小指を主人公にするというユニークな発想は著者ならでは。
 他にも、妖精や蟻などを主人公にしたお話もあり。あなたもちょっと違った視点から世界を見てみませんか?

 (Y・K)
『賞味期限がわかる本』 『それでも、ゆとり教育は間違っていない』
徳江千代子/監修  宝島社

 私たちが普段何気なくしている買い物。家庭の財布や台所を預かっている方なら賞味期限を確認して選んでいる方も少なくないと思います。本作はそんな常日頃見慣れている「賞味期限」についての様々な知識をまとめた一冊です。
 賞味期限と消費期限の違いや、加工することで生鮮食品だったものの期限表示を変える事の出来る理由など、身近な疑問に答えたり、日常で良く購入する食品の賞味期限が載っています。大事な食材を有効に使うために、この一冊で無駄のない買い物を目指しませんか?

 (N・Y)
寺脇研/著  扶桑社

 2002年から始まった「ゆとり教育」の顔として、教育改革を推進していた寺脇さん。映画や落語に精通した異色の役人としても有名でした。
 「ゆとり教育」バッシングの中、昨年の11月に文部科学省を退職した著者は、大学生に映画を教えながら今は、民間の立場から教育問題に取り組んでいます。
 今まで注目されていたのは全体の力。これから必要なのは「ゆとり教育」が目指した個の集団のチカラ。成熟社会で光る”個のチカラ”を考えよう。
 元ミスター文部省が現場の声を集め、これからの教育論を展開しています。
 (K・K)
『大好きな本 川上弘美書評集』 『人気爆発 農産物直売所』
川上弘美/著  朝日新聞社

 作家が紹介する大好きな本とはどんなものでしょう。たとえ自分の苦手分野の本であっても読みたくなるものです。
 この本は川上弘美さんの初めての書評集です。十年という時間の中で、ほんとうにいいと思うものについて書かれています。

 (T・M)
田中満/著  ごま書房

 ここ数年、人気を集めている農産物直売所。その人気の理由は、新鮮でおいしい農産物を安く入手できるということ。スーパーなどの一般流通ルートで販売されている農産物との違いを挙げ、いかに直売所のものが素晴らしいかということが詳しく説明されています。
 新鮮、完熟、地元産などのキャッチフレーズを掲げた全国の優れた直売所の紹介もあり、旅の途中にぜひ立ち寄ってみたいと思わせる直売所の魅力にあふれた一冊です。

 (R・K)

 





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