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No.399 平成20年2月
『チュウガクセイのキモチ』 『そうか、もう君はいないのか』
あさのあつこ/著  小学館

 小説「バッテリー」の作者あさのあつこが、主人公「巧」と同世代の若者たちと語り合った対談集。
 対談相手は、俳優神木隆之介をはじめとする中学生。自分自身のこと、友人関係の悩み、将来の希望などを真摯に受けとめ応えようとしていることが感じられます。
 彼らがこのまま育ってくれれば、日本の将来は大丈夫と思う反面、「まず大人が踏ん張らない、どうする」という作者の言葉が、強く刻まれる本です。

 (M・H)
城山三郎/著 新潮社

 最愛の人、容子さんの死から七年。
 気骨の人と呼ばれた作家は半身を削がれた思いで生きてきました。
 天から妖精が落ちて来た感じという運命の図書館での出会い。それから別離までを綴った遺稿をまとめたものです。
 七年後の同じ季節に逝った城山さんの最期はほっとしたような笑顔だったそうです。最愛の人へのまなざしに何度も胸を打たれます。

 (T・M)
『こころげそう 男女九人お江戸の恋のものがたり』
『介護をはじめるときに読む本』
畠中恵/著  光文社

 下っ引き宇多の元に幽霊騒動が舞い込んだ。調べると、幽霊は宇多が想いを告げられぬまま亡くなった幼馴染の於ふじだった。於ふじは兄の千之助と同じ日に亡くなっており、死の真相が分からずじまいになっていた。ところが幽霊になった於ふじも記憶がなく、宇多が真相を探ることに。
 幼馴染9人の恋や将来への悩みが絡みながら、宇多は真相へと近づいていく。
 江戸を舞台に繰り広げられる、男女9人のせつない恋ものがたりです。

 (S・S)

下正宋/監修 成美堂出版

 人は歳を取ることと弱っていくことを避けることはできず、介護が必用な状態は、徐々にあるいは突然訪れます。多くの人は、その境遇になってはじめて勉強します。
 本書は家族が病気で倒れた場合の対応の仕方から入院中、退院後のケア、介護ポイント、介護保険とその利用の仕方、認知症についてなど、知っておきたい基礎知識を一項目毎に分かりやすく載せています。また、介護する側のケアや家族の事情別介護事例も載っており、現在介護をしている人にも役に立つ知識が満載です。

 (S・I)


『睡眠ホルモン 脳内メラトニン・トレーニング』 『オリンピック全大会‐日と時代と夢の物語』
有田秀穂/著  かんき出版

 本書は東邦大学医学部教授である著者が医学的立場から睡眠について解説しています。
 睡眠にはメラトニンという睡眠ホルモンが関係しており、良質な睡眠にはメラトニンの生成が重要な役割をもちます。
 本書ではメラトニンを生成するための睡眠プログラム、入眠方法、食生活改善についての指導も。
 現代は5人に1人が何かしらの睡眠障害を持っている時代。あなたも睡眠について一度考えてみませんか?

 (Y・K)
武田薫/著  朝日新聞社
               
 近代オリンピックがアテネでスタートしてから112年。今年の夏には、アジアで3度目の開催となる第29回北京オリンピックが予定されています。
  スポーツを観戦する私たちは記録だけではなく、メダルに向かって努力してきた人たちの、ひたむきな姿に心を動かされ、大会を、競技を心待ちにしてしまいます。
 戦争や政治の波に揺れた時代もあったけれど、さまざまなドラマを残してきたオリンピック。
 あなたの心に残る大会が、読み進むうちに甦ってくる一冊です。

 (K・K)

 





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