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No.400 平成20年3月
『探す!わがまちの魅力
~若手職員によるとしま区のススメ~』
『恋のかたち、愛のいろ』
豊島区未来戦略推進プランプロジェクトチーム/著  ぎょうせい

 池袋副都心を有する巨大なまち、豊島区。財政難を乗り越え、ようやく一筋の光が見えてきました。これは、豊島区が取り組んだ改革と、これからの道筋をまとめたものです。
 これからのまちに求められるのは、住民の主体的な活動が、地域で活発に行なわれること。参加と協働なしでは未来は語れません。豊島区の未来のために、立ち上がった職員と住民との様々な活動が、地域を支えています。
 これは、豊島区の若手職員が、まちを愛する情熱をこめて書き上げた「豊島のガイドブック」です。

 (Y・M)

  
唯川 恵/著 徳間書店

 商社に勤務し14年、那美はボストン支社に異動の内示を受けます。女性としてはめずらしく、仕事ぶりを買われての栄転でした。
 しかし、那美が仕事に生きていくなど入社した頃は誰も想像せず、那美自身も全く予想しない生き方でした。ある不運が起こるまでは…。
 順調に交際をしていた同期の那美と辰也でしたが、ある時那美は妙な噂を耳にします。その事をきっかけに別々の予期しない人生を歩んでいく2人。
 せつなく、そしてほろ苦い物語です。
他に、朝倉かすみ、角田光代など人気女性作家7人が送る恋愛短編集です。

 (Y・K)

『フラミンゴの家』
『サクラと星条旗』
伊藤 たかみ/著  文藝春秋

 母親の手術のため、しばらくの間離婚した父親の家に預けられることになった晶。6年ぶりに再会した父親をパパとは呼べず、父親も思春期の娘を前に戸惑っていた。
 そんな中、母親の容態が悪化していることを知った晶は自分のこれからについて考えることに…。父親も、父親の恋人も、口は悪いけど自分に「おいでよ」と言ってくれる。
 12歳で自分の行き先を必死に探そうとする晶と、娘と正面から向かい合おうとする父親。そして2人を支える人々の暖かかさが伝わってくる作品です。

 (S・S)


ロバート・ホワイティング/著 早川書房

 ここ数年、メジャーリーガーになり活躍する日本人が続々と増えています。野球好きの方も日本のペナントレースばかりではなく、海外の日本人選手を応援することが増えているのではないでしょうか。
 本著では、私たち日本人も目にする機会が増えたメジャーリーガー達の思わず笑ったり、苦々しく思う様々な話が書かれています。
 日本人選手についてもたくさん語られているので、海外の選手をあまり知らない方でも思わず読み進めてしまうエッセイ集です。

 
(N・Y)

『田村はまだか』 『ミラノ朝のバールで』
朝倉 かすみ/著  光文社

 「田村はまだか!」28年ぶりに再会する小学校のクラス会。
 三次会の席で、雪のため到着が遅れている友人を待ちながら、40才の男女5人は小学校時代のおもいでに浸っていた。次々に浮かび上がってくるのは、印象深い人物たち。
 人生にあきらめを覚え始めた人たちが、「田村」の衝撃的な事件をきっかけに、又、変わり始める。
 軽快な文体が心地よい一冊です。

 (K・K)

宮本 映子/著  文藝春秋

 著者が愛してやまない国、イタリアとの運命の出会いは十歳の時。誕生日に姉から贈られた一冊の写真集に魅せられた著者は、その写真家と文通を始めます。そして大学中退後偶然雑誌で見かけた“イタリアにてウエイトレス募集”をきっかけに渡伊し、その店の青年と出会って一年あまりで結婚します。
 現在は二児の母でもある著者がイタリアで出会った様々な色彩やかたち、音、匂い、味、そしてそれらを生み出す人々との出来事…
 読んだらきっとイタリアを訪れてみたくなるような一冊です。

 (S・I) 


 





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