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No.401 平成20年3月
   
『なぜ辞書を引かせると子どもはのびるのか』 『世界中を旅して見つけたお得でVIPなとっておきホテル40』
深谷 圭助/著  宝島社

 「右」と「左」あなたはこの言葉をきちんと説明できますか?
 小学校教員時代に著者が実践した「辞書引き学習法」は、子どもたち自らの「学ぶ意欲」を引き出し、育てる画期的な指導法として一躍教育界の注目を集めました。
 著者は小学校一年生の時から辞書を引くことを勧めています。本書の表紙にも載っている子どもが実際に使った辞書は、調べてつけた付箋で分厚くなっています。学ぶとは、勉強とは何かを社会人である私達にも教えてくれます。まだ親でない方も子どもの教育の心構えとして読んでおくと後に役に立つと思います。

 (S・I)
美野 香/著 実業之日本社

 素晴らしいホテルとは高い金額を払って泊まるもの、そう思っていませんか?
本書は、世界中を旅して取材をした著者が、安い金額で泊まれる選りすぐりのホテルを紹介しています。ブッフェ式朝食がおいしいホテル、客室が素敵なホテル、充実したサービスを受けることができるホテル。また、ハリーポッターの魔法学校の気分にひたれるホテルや、インテリアなどいたるところに星の王子様を描いた夢のあるホテルなど、泊まってみたくなるものばかりです。
節約しながら贅沢な気分にひたれるなんて最高ですね。あなたはどのホテルがお好みですか?

 (Y・K)
『こうふく みどりの』
『群青に沈め・僕たちの特攻』
西 加奈子/著  小学館

 辰巳緑、14歳。緑の家にはいろいろな女の人が秘密や悩みや愚痴などを話しにやってきて、それをおばあちゃんが聞いてくれる。お母さんは働かず、緑の父親から送られてくるお金で生活し、ご飯を作るのはいとこの藍ちゃん。藍ちゃんには言葉を発さない4歳の桃ちゃんという娘がいる…。ちょっと変わった家なのに誰もが好きになる、緑の家。緑を中心に過ぎていく「今」と、そこに見え隠れするみんなの「過去」。大阪を舞台にした女の強さや親子の繋がりを感じさせる物語です。

 (S・S)


熊谷 達也/著   角川書店

 終戦間際、16才で予科練に志願した浅沼遼は、空を飛ぶ事もできず穴掘り作業の日々を過ごしていた。そんなある日、浅沼は突然呼び出され「海軍伏龍特攻隊」の訓練が始まる。 
 今日から僕らが「人間兵器」となるのだ。
国のため、天皇陛下のため、いや、母や父や弟妹のために命を捧げるのだと思いながらも、躊躇してしまう浅沼。本当に日本は、戦争に勝てるのだろうか。友人の死。時代に翻弄され、ひたむきにあらがう少年達の姿を描き出した戦争青春小説です。

 (K・K)


『国畜』 『手をつないで見上げた空は
  ~認知症の母からの贈り物~』
佐高 信/著  KKベストセラーズ

 国に従順で、国という柵の中で生きることに疑いを持たず、国家に飼いならされた人間を国畜という。
 現在の日本は国畜が政治を牛耳り、国民も国畜化への道を辿ろうとしていると著者は懸念している。では、脱・国畜の策とは…。
 少子化問題、憲法改正、年金問題、教育問題など閉塞状況の日本に喝を入れるべく、辛口で鋭い評論家としても知られる著者が日本の国家の裏側を暴いている。

 (Y・O)

藤川 幸之助/著  ポプラ社

 60歳で認知症になった作者の母。大変な日々が始まります。変わり行く母への戸惑い。母を自分のもとに引き取れぬ事や母を介護する病身の父へのすまなさ、後ろめたさ。作者自らも離婚や妻の死と次々に苦難にみまわれます。そんな中、母とのふれあいに安らぎの感情を抱く作者。
「母を支えているつもりが、実は母に支えられ育てられていた」ことに気づく素直な気持ち、母への愛情あふれる視線で綴られた詩とエッセイです。

 (T・Y)


 





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