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No.412 平成20年9月
   
『こども力がいっぱい』
『夢は枯れ野をかけめぐる』
河合 隼雄/著  光村図書

 あなたが子どもだった頃、何をしていましたか?心理学者で文化庁長官だった河合隼雄さんが、山本容子さん、鶴見俊輔さん、毛利衛さん、安藤忠雄さんなど各界の有名人7人と対談をしています。個性豊かな人たちが、仕事・人生の基礎となる子ども時代を楽しく語っています。
 河合さんが、病床に着かれる直前の取材も含め、「子ども力」を育むたくさんのヒントが収録されています。

 (K・K)
西澤 保彦/著  中央公論社

 羽村祐太、48歳独身。50歳を目前に勤め先を早期退職した彼は、高校の同窓会で30年ぶりに再会した加藤理都子から不可思議なアルバイトを頼まれる。内容もわからないままにとりあえず引き受けてみたものの、理都子の“持ってきたアルバイト”とは…。
 羽村の元にご近所から持ち込まれる「謎」の背景にあるものとは…?!「迷いゴミ」他5篇から成る、羽村を中心とした物語です。

 (K・I)
『「愛」なき国 介護の人材が逃げていく』
『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』
NHKスペシャル取材班・佐々木とく子/著  阪急コミュニケーションズ 

 超高齢化社会に突入し、急速に高齢化が進む中で介護現場は厳しい状況下に置かれています。介護の仕事に生きがいを見出しながらも、上がる見込みの無い賃金に将来の生活設計が立てられず、増加する離職者たち。本書では実例を挙げながら、介護現場の現状を把握し、介護保険制度との係わりや今後の介護の在り方について説いています。
NHKが製作した番組を元に加筆取材を行い、介護現場の深刻な実態を浮き彫りにした一冊です。

 (Y・O)
石川 拓治/著  幻冬社

 2006年12月にNHKの番組「プロフェッ
ショナル仕事の流儀」で放送されたりんご農家・木村秋則さんの番組が、異例の大反響を呼びました。
 木村さんは、無農薬・無肥料でりんごを作っています。挑戦を始めて再び木が花を咲かせるのに、9年の歳月を要しました。
 その間、人に何を言われようとも、どんなに家族に貧しい思いをさせようとも、諦められなかった夢。この本は長く壮絶な戦いの記録であり、また農薬や化学肥料がなければできない現代の農業の在り方にも警告を発しています。

 (S・I)

『最後の旅、きみへの道』 『サポートさん』
C.S.リチャードソン/著  早川書房

 広告代理店勤務のアンブロウズは突然、原因不明の病に見舞われ、余命一ヶ月の宣告を受ける。失意の末、彼は愛する妻と思い出の地をたどる最後の旅に出る決意をする。盲目の老紳士、神秘的な遊牧民の老女などと出会ううちに過去の自分たちとも遭遇する。やがて、旅の果てに、二人に運命の時が…。
 コモンウェルス賞を受賞した感動作。

 (M・T)

日向 蓬/著  集英社

 先輩たちからパシリをさせられる後輩くん、六人の女と付き合うモテ技術卓逸男、商店街の魚屋を盛り立てる元ヤンの嫁など、個性派ぞろいの主人公たちの日常を描いた短編集。
 ぞっとするような結末の話や「明日もがんばろう」とあったかい気持ちになれる話など、読み始めたら止まらなくなる8つの物語が収められている。

 (S・Y)


 





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