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No.414 平成20年10月
   
『虎屋ブランド物語 和の世界を発信しつづける老舗の「変わらない心、あたらしい心」』
『親の家を片づけながら ふたりが遺したラブレター』
川島 蓉子/著  東洋経済新報社

 「ビームス戦略」「伊勢丹な人々」「資生堂ブランド」「フランフランの法則」などの本を著し、綿密な取材と深い洞察力で、人とブランドにおけるパワーを解き明かしてきた著者が、和菓子の老舗としてトップブランドの地位を維持してきた虎屋の秘密と魅力を探ります。
 創業480年、この店の暖簾はなぜ強いのか。わかりやすい経営理念や若手社員の育て方など、その答えが凝縮されています。

 (S・I)
リディア・フレム/著
友重 山桃/訳
ヴィレッジブックス


 両親の死を受け入れられず、やりきれない気持ちで遺品整理をすると、750通近い手紙が見つかる。それは、両親が送り合ったラブレターだった。手紙を読み終えた著者は、両親の辛い過去や重篤だった母の病状を知り、そして何より強い絆で結ばれていた二人の存在を感じることができた。
 手紙と向き合った二年の歳月によって著者の心は少しずつ癒されていくのであった。

 (Y・O)

『大丈夫だよ、がんばろう!
     私も、乳がんと闘っています』
『夫婦の格式』
山田 邦子/著  主婦と生活社

 10月は「ピンクリボンキャンペーン月間」。乳がんの早期発見、診断、治療を啓蒙・推進する活動の月です。
 タレントの山田邦子さんも、昨年乳がんの手術を受け現在術後の治療をされています。彼女の場合は発見が早くごく初期のがんでしたが、それでも治療には大きな不安やストレスがあったようです。そんな時、同じ体験をした方々からの、励ましの言葉、具体的なアドバイス、そして同じ思いを共有する人たちがいるという安心感が、心の支えとなったといいます。その感謝の気持ちを今度は自分が「大丈夫だよ、がんばろう!」と伝えたい、そんな思いが込められた本です。

 (M・H)

橋田 壽賀子/著  集英社

 「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などで、長く活躍している脚本家の橋田さん。
 今は亡きテレビプロデューサーの夫との結婚は、40才を過ぎてからの姉さん女房でした。
 83才となった今、その結婚生活を思い出しながら、自己主張を強める妻と、その妻を御せない夫が築く未熟な家族が多い現在にあって、「内助の功」「三従の教え」などの言葉で、家庭の再生はまず、夫婦の再生からと語っています。
 夫婦仲良く・心地よく暮らして行くためのルールを作り、実行するための知恵と心得が満載の一冊です。

 (K・K)

『幕末裏返史』 『帰省 未刊行エッセイ集』
清水 義範/著  集英社

 時は幕末、開国前夜。激動の時代を迎えていた日本に、オランダ人と偽りやってきた大の日本贔屓のフランス人、アナトール・シオン。愛する日本のため、不平等条約を結ぶところだった幕府を救ったり、内乱が起こらないよう国内を奔走したりと大活躍。その働きが、幕末の日本を揺るがす人々や事件に不思議に作用していき、ついに歴史が「ひっくり返る」瞬間が…!

 (K・I)

藤沢 周平/著  文藝春秋

 作家の藤沢周平さんが亡くなって11年、年を追うごとに人気は高まるばかりです。
 たわいもない日常茶飯のこと、たとえば炉辺のむだ話のような文章まで世に出すのはどうだろう、きまりの悪さを感じ、エッセイは殆ど書き捨てのようでした。
 今回、サラリーマン時代の思い出や毎日の過ごし方、作品の主人公や創作について等、未発表のエッセイ集が出版されました。周平さんの声がたくさん詰まった一冊です。

 (T・M)


 





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