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No.423 平成21年3月
   
『ぼくたちは大人になる』
『週末ゆる散歩』
佐川 光晴/著  双葉社

 両親の離婚という忌まわしい出来事をきっかけに宮本達大は一日でも早く自立したいと願う。
医大をめざし高校最後の一年に成すべきことを思い描くのだったが、ちょっとした悪戯心で企てた事が、彼の人生を脅かすことになる。
 試練に立ち向かう18歳の少年が、大人の入口へと新たに旅立つ姿と成長を描いた物語です。

 (Y・O)

岸本 葉子/著  東京書籍 

 足の向くまま、気の向くまま、歩いてみよう。いつも通りすぎるだけの場所が違ってみえてきます。
 エッセイストの岸本さんが選んだスポットは、古い日本が感じられるほっとする所でした。 
 ガイドブックでは味わえない、静かな時間が流れる一冊です。

 (T・M)

『命をつなぐ絆の話』
『「裁く」ための練習帳』
鮫島 浩二/著  アスペクト

 「あなたが生まれてくれてよかった。」
初めてわが子の顔を見た時、心の底から思うものです。しかし、正常な妊娠経過、出産だった人ばかりではありません。6年の不妊治療の末に、45歳で子どもを授かった夫婦。わが子の誕生死を乗り越えた夫婦。10代の妊娠・・・・。
 本書では、産婦人科医の著者が、数多くの赤ちゃんたちとの出会いを通じて、すべての赤ちゃんは、生きる意味と使命を持って生まれてくるのだと力強く説いています。

 (K・K)
森 炎・岡部 敬史/著  学習研究社

 5月から裁判員制度が始まります。裁判員に選ばれたら、刑事裁判に参加し、刑の決定を担うことになります。
 本書は、マスコミをにぎわした事件を取り上げ、作家と元裁判官の二人の対談形式で判決の経緯を辿っています。
 市民感覚を持って、裁判の考え方を学ぼうというものです。

 (Y.O)

『100年 ブラジルへ渡った100人の女性の物語』 『かくもみごとな日本人』
サンパウロ新聞社/編  フォイル

 この本は、ブラジル日本移民100周年を機会に、ブラジルで生きてきた女性の証言を残そうと企画され出来たものです。
 夫や家族に連れられて、また花嫁移民として夢を抱いて移住した女性たちが直面した、想像を絶する過酷な現実とは? 家事や育児をこなしながら、朝早くから深夜まで働き続けた女性たち。
 これは、たくましく、強さと明るさで生き抜いてきた100人の女性たちの貴重な記録です。

 (S・I)

林 望/著  光文社

 本書は、江戸から昭和初期に生きた偉人のその人生にスッポトをあて紹介している。山あり谷ありの人生を800字内におさめて書かれた超短文の伝記は、単に解説本にとどまらない魅力がある。
 政治・学問・文化教育など、世の中のあらゆる分野において顕することなく陰徳を積む形でその生涯をまっとうした「みごとな日本人」を知ることができる一冊である。 
私利私欲ばかりが目立つ昨今誇り高き先輩の信念、情熱を学び人生のお手本としたいものです。

 (T・K)


 





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