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No.430 平成21年7月
   
『雪冤』
『のぶカンタービレ!』
大門 剛明/著  角川書店

 死刑囚の息子の無実を信じる父親(主人公)は、冤罪を訴えるビラ配りを続けていました。事件から15年目の時効が近づいた頃、父親に真犯人を名乗る男から電話がありました。「息子さんには申し訳ないことをした。自首するつもりです。」
 ところが、それを待たずして息子の死刑が執行されてしまいます。
 最後の最後のページまで事件の真相が明かされず読み応えのあるミステリー小説です。
 さらに、死刑制度や冤罪についても考えさせられます。 

 (N・K)

辻井 いつ子/著  アスコム

 全盲でありながら、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し、一躍時の人となった辻井伸行さん。彼が17歳でショパン・コンクールに挑戦した頃の様子を、母親のいつ子さんが綴った感動の物語。
 指導を受けた素晴らしいピアニストたち、世界を広げてくれた指揮者佐渡裕さんや、作曲家三枝成彰さん。人との出会いを大切にしながら、超ポジティブ思考で次々と大きな舞台に挑戦していく親子の姿
に、元気がもらえる一冊です。

 (M・H)

『児玉清の「あの作家に会いたい」
  ~人と作品をめぐる25の対話~』
『リバース』
児玉 清/著  PHP研究所

 芸能界きっての読書家・児玉清が、人気作家たちに根掘り葉掘り。作品を読んだだけではわからない、人気作家たちの人柄と作品に対する熱い想い・・・。
 どうしたら作品はうまれるのだろうか?読書という行為は、なぜするのだろうか?
 ユニークで個性的、しかも、頭脳明晰の作家たちとの愉快な対談集です。
 「大人の鼻をあかしたかったら、本を読め!」

 (Y・M)

北國 浩二/著   原書房

 恋人からの一方的な別れを受け入れられない省吾は、ある女性から彼女を「守ってあげて」と告げられます。彼女が新しい恋人である医師によって殺されるというのです。
 信じないで後悔するよりも信じて後悔したほうがいいと、全てを捨ててでも彼女を守ろうと奔走する省吾。彼の気持ちが届き、無事彼女の運命を変えることができるのでしょうか?
 嫉妬や裏切り、周囲からの冷たい目などがありながらも最後まで信じ続けた先には思いがけない真相が待っていました。

 (S・S)
『そいぎんた』 『生姜力』
松尾 れん/著 幻冬舎ルネッサンス

 昭和43年4月、雄吉は武陵高校に入学した。そこで大場実と出会う。二人は趣味が合い映画やエレキギターバンドに熱中する。さらにラグビー部に入り、苦しい練習にも耐え、全国大会の県予選の試合に挑んでいた。しかし、大場は父の転勤で福岡へ行くことになり、2010年の再会を約束し、彼は「そいぎんた」と言って旅立って行った。その後二人は…。
 佐賀を舞台に、高校一年生の気の合う二人が恋に悩み、スポーツに汗を流し、仲間の大切さを知る姿が爽やかに描かれている。著者は1953年生れの佐賀県出身。

 (Y・O)
石原 結實/著  主婦と生活社

 この本は、「生姜ブームの火つけ役は間違いなく私であると確信している」という石原結實さんによる、生姜の“温め効果”決定版です。
 石原さんは、医師になり開業してから独学で漢方医学・漢方薬の勉強をしています。そして勉強を続ける中で、ほとんどの漢方薬に“生姜”が含まれていることに気づいたことが、興味を持つきっかけになったそうです。
 本書は、著者の25年にわたる研究から確立した生姜の活用法や、一週間で効く“イシハラ式生姜健康法”の8つのポイントなど盛りだくさんの内容となっています。
 皆さんも“黒糖入り生姜紅茶”で、生姜の力を試してみませんか?

 (S・I)


 





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