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No.440 平成22年1月
 
  
『山崎豊子自作を語る 1~3』
『にんげん万歳! 愛と哀の人形世界』
山崎 豊子/著  新潮社

 山崎豊子の作品を読んでない方でも『白い巨塔』や『華麗なる一族』をテレビドラマで見た方は多いと思います。他にも戦争三部作といわれている『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』、今年映画化された『沈まぬ太陽』そして最新作『運命の人』と50年に渡って話題作を生み出してきました。
 本書にはそうした作品の執筆裏話や、取材の苦労話が収められています。
 昔から調査癖があり、わからないことや気になることがあると、納得の行くまで調べないと気のすまない性格だそうです。
 戦後の時代に女一人でのロシア、中国での調査旅行の記述にはただただ敬服するばかりです。

 (N.K)

高橋 まゆみ/著  清流出版

 美しい田園地帯に暮らす人形作家の著者。本書では、雑誌「清流」に二年間連載された作品が紹介されており、一体一体に込めた想いが綴られています。
 嫁として、母としても生きる日々の生活の中で、追い詰められたような精神状態が続いた時に作った一体のおばあちゃん人形。その人形に癒され、助けられたことから、創りたいテーマが見えてきたそうです。
 本書には、「八重子のハミング」の著者である陽信孝さんとその妻八重子さんをモデルにした作品も収録されています。
 まるで生きているかのようなおじいちゃやおばあちゃんの表情や仕草に、胸が熱くなるような一冊です。

 (S・I)

『わが夫坂本龍馬 おりょう聞書き』
『お箸の秘密』
一坂 太郎/著  朝日新聞出版

 日本開国に全力を注ぎ、今も大きな人気を持つ坂本龍馬。今年は大河ドラマの主役としても登場し、益々注目されるようです。
 本著は、そんな龍馬の妻として生きた「おりょう」の回顧録等から当時の龍馬の姿を読み取ろうとしており、歴史的人物としてだけではなく、幕末を楽しんで生きていた人間としての龍馬の魅力も妻によって書き記されています。
 大河ドラマをより深く楽しむために是非どうぞ。

 (N・Y)


三田村 有純/著  小学館
 
 私たちの食生活にかかすことができないお箸は、美しく、且つ機能的に作られた日本の伝統文化の一つと言えます。
 最近では、環境破壊に配慮し、割り箸を使わず「マイ箸」を持ち歩いたり、和食ブームで、外国人も箸を使っている風景を目にします。しかし、世に出まわっているお箸は本当に安全なのか?と著者は懸念しています。
 日本と世界のお箸の歴史や作法、お箸に係る問題などを紹介しながら、もっとお箸について考え、後世に伝えていこうと説いています。 

 (Y・O)
『1年で駅弁売上を5000万アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス』 『乱神』
三浦 由紀江/著  ダイヤモンド社

 44歳でパートデビュー、52歳で正社員、53歳で営業所長、駅弁販売を大幅アップさせたカリスマが明かす、サービスの秘訣とは何か。
 仕事は楽しんでやる、自分の得意なことを活かす、思い立ったらすぐ行動に移す、仕事を一人で抱え込まない。その根底にあるのは、何といっても人とのコミュニケーションの大切さ。カリスマだって悩んだり、上手くいかない時も。けれど発想の転換が素晴らしい。とにかく読むと元気をもらえる、そんな本です。

 (M.H)

高嶋 哲夫/著  幻冬舎

 時は鎌倉時代。「文永の役」から2年経った日本へ一隻の船が漂着します。たどり着いたのは漂流していた「キリスト軍隊」のエドワードたちでした。
 異国者として捕らえられたエドワードたちは、博多へ向かう途中で元の偵察兵から安達盛宗の命を救い、鎌倉へ着いた後も北条時宗から寛大な計らいを受けて鎌倉に住むことになります。
 後に時宗の命をも救ったエドワードたちは、次第に信頼を得て、元からの再襲撃に備えて異国の戦い方を教えることに。
 日本の民を守ろうと、共に戦うエドワードたち。壮大なスケールで描く歴史物語です。

 (S・S)

 





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