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No.441 平成22年1月
 
  
『天翔ける龍―坂本龍馬伝』
『セラピードッグの世界』
山村 竜也/著   NHK出版

 激動の幕末日本をかけぬけた、維新の時代を代表するヒーロー坂本龍馬。今年は大河ドラマの主人公にもとりあげられ、またブームが再燃しています。
 しかし、今まで数多くの小説やドラマの主人公に取り上げられた龍馬という人物は、本当にドラマの主人公のような人だったのでしょうか?
 現在放送中のドラマで時代考証をつとめている著者が、真の坂本龍馬像にせまります。

 (A.U)

大木 トオル/著
日本経済新聞出版社


 病気やけが、精神的な治療を要する人の心身を癒し、健康を促進する役目を持った犬たちをセラピードッグと言います。著者はある一匹の捨て犬と出会い、日本で最初のセラピードッグを誕生させました。それが「チロリ」です。
 高度な訓練を受け、丸い瞳と優しい顔で出会う人びとを生きる希望へと導く使命を果たしたチロリを偲びつつ、セラピードッグ(動物介在療法)の実践症例や訓練方法を紹介しています。

 (Y.O)

『自分の頭で考える』
『夜のだれかの玩具箱』
外山 滋比古/著  中央公論新社

 本書は、「思考の整理学」の著者が、「考えること」を日々の生活の中にどう生かせばいいのか、知ること(知識)と考える(思考)の違いを著者自身の経験をふまえて紹介しています。
 例えば忘却の力、井戸端会議のおすすめ、シンポジウムより三人会、便利な候文、予定表づくりなどなど。十五章がそれぞれが独立した形で書かれているので、どこからでも読めます。おもしろい人生の発見のために参考になるエッセイ集。
 知的財産ではなく人間がものを考えることの重要性を、改めて説いている一冊。

 (T.K)
あさの あつこ/著  文藝春秋

 溝口武人は小学校では、みごとな桜の木の下で毎年お花見をしていました。しかし小学6年生のお花見を最後に、大人になった今も、武人はお花見に参加できずにいます。そんな彼が、不意に出てきた今は亡き友人の作文をきっかけに、故郷の村を離れてからずっと口にできずに抱えてきたものを全て話し、思い出の桜の木を見にでかけます…。
 この他、死を前にした父が昔恋した女性に会いにいく家族の物語や、江戸の職人の消えた女房の謎の話など、切なさや妖しさなど様々な顔を見せる6つの物語。

 (S.S)
『イライラ・落ち込みが激しいときの本』 『世界を知る力』
対馬 ルリ子/著  小学館

 イライラや落ち込みがひどくて毎日つらい・・・。
 誰かに相談しても「気の持ちよう」「性格の問題」で片付けられ、むなしい思いをしたという人も少なくないのではないでしょうか。
  ひどいイライラや落ち込みの中には病名が診断されるような原因からのものもあり、適切な治療・投薬をすることでかなりな改善が期待されるそうです。本書では、チェックシートで自己分析をしながら、セルフケアのしかたやかかる病院の選び方のヒントなどを教えてくれます。しごとや育児など、日ごろの生活の中でちょっと心に疲れを感じている人におすすめの一冊です。

 (Y.I)

寺島 実郎/著  PHP研究所

 戦後60年余り日本は良くも悪くも、日米同盟重視の政策を行ってきた。しかし、昨年8月、日本も政権交代と言う大きな転換点を迎えた。
 世界は今「大中華圏」と呼ばれる中国、台湾、香港、シンガポールのグループ。「ユニオンジャックの矢」と呼ばれるイギリス、ドバイ、バンガロール、シンガポール、シドニーのグループ。そしてユダヤネットワークなど、国を越えた大きな枠組みの中で動いている。
 では、今後日本はどのような方向に進んだら良いのか?日本の未来を拓く「全体知」の捉え方を学ぶ1冊です。

 (M.H)


 





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