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No.444 平成22年3月
 
  
『池上彰の親子で新聞を読む!』
『戦友の恋』
池上 彰/著  毎日新聞社

 池上彰は「世界一受けたい授業」などテレビ番組に登場し、時事問題をわかりわすく教えてくれています。
 この本では、「民主党政権の誕生」「地球温暖化問題」など具体的なテーマを、一般の新聞記事と子ども向けの解説記事を読み比べながら、解りやすい言葉で解説しています。
 子どもに向かって「新聞を読め」といっても、難しい記事ばかりで長続きしません。先ずは、大人が読んで面白がったり感心したりしていれば、子どもは自然と興味を持ち読むようになると教えてくれています。

 (N.K)

大島 真寿美/著  角川書店

 彼女は生前、私のことを友達じゃないと言った。ただの友達じゃない、共に戦ってきたあたし達。編集者の玖美子との関係は、漫画家を目指す私への一本の電話が始まりだった。仕事、飲み歩き、そして恋、忠告してくれるのはいつも玖美子だった。そんな彼女が、私の忠告を聞かずに死んでしまった。残された私は長い長い喪中にいた。
 毎日を大切に重ねることの意味を気づかせてくれる、みずみずしい文章で綴られた一冊です。

 (T.M)

『総理の娘-知られざる権力者の素顔-』
『ぼくはこう生きている 君はどうか』
岩見 隆夫/著  原書房

 戦後総理の職に就いた政治家は、現在の鳩山由紀夫氏で31人。そのうち11人の総理の娘のインタビューが載せられています。
 「昭和の妖怪」岸信介の長女安倍洋子、竹下登の長女で金丸信の義娘金丸一子、村山富一の二女中原由利など。
 総理としての表の顔とは別に家族、特に娘に見せる個人としての父の姿。父と娘の関わり方には各人の個性があり、そこはかとなく感じられる愛情が、総理の別の一面を見せてくれます。 

 (M.H)

鶴見 俊輔・重松 清/共著  潮出版

 哲学者の鶴見俊輔と作家の重松清が膝をつき合わせ、教育や家庭、友情、老いについて、自らの体験やエピソードを交えて語り合っています。表題となっている「ぼくはこう生きている 君はどうか」が自分にとっての哲学だと言う鶴見。「自分はこう生きている」と言える人は、相手の生き方を認められる人であり、お互いにそう思いあえる仲こそが、本当の友だちと語る重松。
 理想ではなく、現実を直視し、未来を見据えた二人のまなざしに触れてみてください。

 (Y.O)

『がんの正体-2人に1人ががんになる!-』 『せんせい、あのね 
-ダックス先生のあのねちょう教育-』
中川 恵一/著   PHP研究所

 現在、がんは日本人の死因の第1位で、統計上ではほぼ2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっているそうです。しかしそれ程の病気でありながら、がんについて私達は詳しく知らないのではないでしょうか。
 本書では、がんの基礎知識やがんにならない生活、そしてがんになった場合などについて述べており、またアメリカに比べて20年以上遅れているという日本のがん治療の問題点についても触れています。
 がんを知るためには「死」について考えなければならず、そしてそれは私達が「どう生きたいか」を考えることにつながる、と著者は訴えています。

 (S.I)

鹿島 和夫/著  ミネルヴァ書房

 小学校教諭時代、子どもたちが「あのねちょう」に書いてくる、その日感じたことや考えたことに、毎日返事を書くことで子ども一人ひとりと対話をしてきた著者。
本書では、毎日書くということを続けるために、小さなタネを見つける目を育てることや、そのために五感を働かせて考えさせることなど、どのようにして子どもに素直な気持ちを書かせる雰囲気を作ってきたのか、「あのねちょう教育」の実践の記録がつづられています。
大人や教師の対応でどう子どもたちが反応し、変わってくるのか、子どもとの向き合い方について改めて考えさせられる一冊です。

 (S.S)


 





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