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No.452 平成22年7月
 
  
『大往生なんか、せんでもええやん!』
『リング』
桜井 隆/著   講談社

 著者は尼崎市で外来診療と訪問介護を併せたクリニックを開業しています。これまでに250名の方が住み慣れた家で最期まで過ごし、亡くなって行くのをサポートしてきました。だれもが「ピンピンコロリがいい」といいますが、そう思い通りにはなりません。でも死ぬ場所とその環境は自分で決めることができるのです。
 すべての人に必ず訪れる最期の時について、真剣に考えてほしいという思いから、患者さんのエピソード、実用的な知識、そして著者の在宅死についての考えを書いています。

 (A・U)

百田 尚樹/著  PHP研究所

 日本のボクシング史に一際大きくその名を残す世界チャンピオン「ファイティング原田」。今ではボクシング世界戦で解説者としてお馴染みです。
 本作は、当時のボクシング事情を丁寧に書き出す事で、ファイティング原田が主役だった時代のボクシングの盛り上がりと情熱を伝えてくれます。
 世界中のボクシングファンに注目された1960年代の日本を舞台に、2階級制覇という偉業を達成したファイティング原田とそのライバル達の戦いが書かれています。多くの興奮と感動を生んで来たスポーツ「ボクシング」の一時代を読んでみませんか。

 (T・M)
『人生はピンとキリだけ知ればいい
-わが父、森繁久彌』
『わたしはノジュオド、10歳で離婚』
森繁 建、和久 昭子/著  新潮社

 命令や指図はせずとも子どもを見守り、さりげなく気持ちを伝えてくれたという父・森繁久彌。本書では、そんな父との思い出を次男と長女の二人が語っています。幼少の頃、母と二人で1メートルくらいの象のぬいぐるみを作ってくれたり、絵を描いてさりげなく飾ってくれたりと、手先が器用だったという一面もあったそうです。
 国民的スターであった森繁久彌が、子どもたちに見せた父親としての姿とはどんなものだったのでしょうか。時には厳しく時には豪快に子どもに接してきた父への愛情が込められた一冊です。

 (S・S)
ノジュオド・アリ、デルフィヌ・ミヌイ/著 河出書房新社

 早婚の伝統が根強く残る国のひとつ、イエメンで無理矢理結婚させられ、暴力をふるわれていた少女・ノジュオド。彼女は命懸けで裁判所へと向かい、見事離婚を勝ち取ります。
 世界最年少で離婚した少女の勇気ある行動は世界中のメディアを動かし、2008年にはアメリカの女性誌“グラマー”による「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
 力強い女性弁護士に救われて、将来は自分も弁護士になるという夢を見つけたノジュオド。生い立ちから離婚までを綴り、世界中を感動させたベストセラーです。

 (S・I)
『「流れ」の正体 -もっと野球が好きになる-』 『御巣鷹山と生きる』
手束 仁/著  日刊スポーツ出版社

 スポーツの試合においては、必ず「流れ」というものがあります。その「流れ」を支配することで、格下のチームが各上のチームに勝つと言うことはよく聞く話です。では、「流れ」の正体は一体何なのでしょうか?
 著者は「天の時、地の利、人の和」が「流れ」を呼び寄せるという持論を元に、野球を例に上げて様々な視点から考察しています。野球が好きな人も、他のスポーツをしている人もご一読ください。

 (S・Y)
美谷島 邦子/著   新潮社

 航空史上で最悪な事故とも言える日航機墜落事故からこの夏25年目を迎えます。当時9歳だった美谷島健君は、初めての飛行機に乗り、初めての一人旅に出て、520名の人々と共に帰らぬ人となりました。
 愛する小さな命を失い、遺族となった著者が、悲しみと失意に暮れながらも、事故の原因究明や補償問題、「空の安全」を求める活動に取り組んだ日々の歩みを綴っています。

 (Y・O)

 





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