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No.455 平成22年8月
 
  
『日本の幸福度 格差・労働・家族』
『ゲームの父・横井軍平伝』
大竹 文雄 ほか/編著 
日本評論社

 本書は日本人がどのような形の幸福を求めているかということを、労働と家庭の2つに焦点を絞り、経済学的観点からアプローチした本です。日本人の「幸福度」を、アンケート調査などで集めたデータから経済学の手法で分析することで追求していきます。本格的な学術書ですが、「幸福」についてもう1度考えさせてくれる本に仕上がっています。経済学を学んでいる方にもおすすめです。

 (S.Y)
牧野 武文/著  角川書店

 家庭用ゲーム機で大人気のWiiやニンテンドーDSで有名な任天堂。元は花札等のカードゲームを作る小さな会社でした。そこに入社してきた横井氏は、発明と人を驚かせるのが好きだという性格から、ウルトラハンド等の子どもの想像力をかき立てる玩具を開発していきます。
 横井氏が「遊びの本質」とする子どもが集まり想像力を膨らませるために造られた玩具は世界中で遊ばれています。昔持っていた玩具を思い出しながら読んでみて下さい。   

 (N・Y)
『教師を信じろ!-藤原和博と学校改革に挑んだ12人の怒れる教師たち-』
『乙女の密告』
藤原 和博/編著  ぎょうせい

 2003年に東京都で初の民間出身の校長が誕生した杉並区立和田中学校では、土曜寺子屋や学校支援地域本部など、数多くの提案が実行されました。
 本書では、外部サポーターとして音楽講師でテニス部コーチを務める深田氏をインタビュアーに迎え、民間出身の校長を迎え入れた教務主任や教頭、改革が始まった後に赴任した教師など、様々な立場で学校改革に挑んだ教師たちが当時の様子を語っています。
 改革への大きな不安や戸惑いなどがありながらも子どもたちのために繰り広げられた、改革当時の現場の声を聞くことができる一冊です。

 (S・S)
赤染 晶子/著   角川書店

 みか子をはじめとする京都の外国語大学で語学を学ぶ乙女たち。彼女たちは日本式の努力を愛するバッハマン教授のもと、「アンネの日記」を教材とし ドイツ語を学んでいました。そんな乙女たち最大の難関ともいえるのが、スピーチ・コンテスト。乙女たちは今回の課題であるアンネの日記の「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいました。ところがそんな乙女たちに、みか子が尊敬する先輩と教授との間に黒い噂が流れ…。
 第143回芥川賞受賞作です。 

 (A・U)
『寂聴辻説法』 『ノーブルとの約束
   ~介助犬を夢見た700日~』
瀬戸内 寂聴/著
集英社インターナショナル

 作家であり、僧侶でもある著者は、ユーモアを交えながら時には優しく、時には歯に絹着せぬ鋭い言葉で法話などを精力的に行い、幅広い年齢層の支持を得ています。
 そんな著者が、2008年から携帯サイト『寂聴の人生相談室』を開設しています。そこに寄せられた数々の相談から72例を本書に掲載。
 仕事や恋愛の悩み、家庭や社会でのトラブル、心の問題などに、仏教の教えと著者の実体験をもとにズバリ答えています。

 (Y・O)
桜井 昭生/著   主婦と生活社

 身体障害者や高齢者で介護が必要な方の自立を助ける為に特別訓練された犬を介助犬といいます。盲導犬は日本中で知られていると思いますが、2002年に施行された『身体障害者補助犬法』という法律の施行で盲導犬の他に、介助犬・聴導犬が人の手助けをする補助犬として定められました。九州で介助犬第1号!を合い言葉に、介助犬の育成と制度の理解・普及に力を入れている著者と介助犬第1号となった一頭のラブラドールとの愛情たっぷりの実話を描いた一冊です。テレビ『NNNドキュメント』でも放送され“号泣”の声殺到!!ぜひ読んでみて下さい。

 (M・O)

 





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