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No.459 平成22年11月
 
  
『恋する日本史
     ~やまとなでしこ物語~』
『新聞で学力を伸ばす』
山名 美和子/著 新人物往来社

 一過性で終わらず、未だに根強い人気がある歴史。歴史にまつわるたくさんの書籍も出版されていますが取り上げられるのは、どちらかというと男性が多く、男性の目線から語られるものが多いようです。しかし、もっと深く歴史を紐解いていくと、女性が歴史的に重要な鍵をにぎっていたということも少なくありません。
 この本では、今まで男性の影に隠れていた女性たちにスポットをあて、その波乱にみちた生涯をわかりやすく説明しています。歴史を見る目がかわる一冊です。

 (U.A)

斉藤 孝/著  朝日新聞社出版局

 18歳の頃、古本屋で出合った一冊の写真集は星野さんのアラスカへの第一歩でした。荒涼とした場所に人々の生活があり、あらゆる生命に向けられた深く温かい眼差しがありました。アラスカの自然を旅し、様々な人々と出会い、自然と人間の関わりを知りました。
 アラスカに生きる普通の人々を、遠い国の話ではなく、私達と繋がっているという願いがこもった一冊が、今改めて新装版として出版されました。写真家の星野道夫さんが亡くなって14年。思いは確実に伝えられています。

 (T.M)
『宇宙飛行士の育て方』
『農はショーバイ!』
林 公代/著 日本経済新聞出版社

 2009年、約10年ぶりに3人の日本人宇宙飛行士候補が誕生しました。候補者たちはこれから宇宙へ行くための訓練を行い、宇宙飛行の任命を待ちます。極限の環境にある宇宙で任務を成し遂げる宇宙飛行士はどうやって誕生するのでしょうか。
 本書では、2008年から1年弱かけて行われた選抜試験の様子やこれまでに宇宙飛行を経験した宇宙飛行士の過酷な訓練や実際の宇宙飛行の体験談など、著者のこれまでの取材がまとめられています。
死と隣り合わせの閉鎖空間で異文化の人たちとどう対人関係を築いていくのか、宇宙飛行士に求められる資質に迫る一冊です。

 (S.S)
松木 一浩/著   アールズ出版 

 著者は38歳の時、レストランのシェフから農業の世界へと転身しました。自然の中の暮らしへの憧れと、レストランでの食材の扱い方に対する疑問を感じたことをきっかけに、有機農業の道へと進んだのです。
 農業法人の立ち上げ、惣菜店・レストランの経営など10年の就農実体験を紹介するとともに、農業のおもしろさやビジネスとしての可能性を伝えています。

 (Y.O)

『坂の下の湖』 『世界で一番美しい元素図鑑』
石田 衣良/著   NHK出版

 タイトルに違和感を覚えて思わず手にしましたが、「坂の上の雲」のもじりだそうです。天上の雲に手を伸ばす大志ではなく、それぞれの好きな形の湖を坂の下に見ながら、ゆっくり下る坂も悪くないと。石田さんは言う。世界がどんなに暗くても、自分の心まで暗くしてはいけない。自分サイズの幸せをみつけて、無理せず歩いていこう。成熟して停滞している日本の現状に対するエッセイで興味をそそられる。読みやすくて、石田さんの意見に共感できる点も多く大変面白い一冊です。みませんか?

 (M・Y)
セオドア・グレイ/著 武井 摩利/訳  創元社

 みなさんは、化学の基本中の基本である元素についてどのくらい知っていますか?学生時代に化学が苦手だった方は、今でも拒絶反応があるかと思います。
 この本は、元素一つ一つを詳しく紹介してあるだけでなく、各元素を応用した製品などを美しいカラーの写真で掲載してあります。また、元素に関するおもしろいエピソードを紹介してあるため、科学が苦手な方も読みやすくなっています。化学が得意な方にもそうでない方にもオススメできる本です。

 (S・Y)


 





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