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No.467 平成23年3月
 
  
『33人 チリ落盤事故の奇跡と真実』
『花桃実桃』 
マヌエル・ピノ・トロ/著  主婦の社友

 昨年、世界中を駆け巡ったチリの落盤事故のニュースと、そこからの奇跡の救出劇。救出の様子は全世界へ発信され、世界中の人々に感動を与えました。
 救出の希望はわずかと言われていた33人は、いかにしてその危機を乗り切ったのでしょうか?
 この本は、チリ落盤事故の発生から救出までを追った迫真のドキュメントです。

 (A・U)

中島 京子/著  中央公論社

 無常な肩たたきにあい、独り身の花村茜は、父が遺してくれたアパート「花桃館」の住み込み管理人となることを決意した。築二十年を過ぎ、立地条件もいまひとつで、全9戸のうち4戸も空き室という状態のアパートには、個性あふれる人々が住んでいる。そんな中で茜は、今ある幸せを味わいながらも、これからの自身の行く末を案ずる日々を送る。
 色々な事情を抱えた人との関わりによって自分の生き方を見出していく女性の心情を描いた物語。

 (Y・O)
『子子家庭の身代金』
『ボクは吃音ドクターです。』
赤川 次郎/著   新潮社

 父は罪を犯して逃亡、母は浮気相手と駆け落ちと両親の家出が全く同じ日に起こってしまった。残された小学生の姉と弟は、二人で強く生きていこうとするが、保護者もなければお金もない。
 晩御飯のおかずの用意すらままならない困窮状態の中、弟が誘拐事件にあってしまう。誘拐現場に残されたスケッチだけを頼りに探す姉は、意外な事情と向き合う事に。
 大人の勝手な思惑に巻き込まれながらも、子供だからこその真っ直ぐな心で事件を解決していく姉弟が描かれた連作短編集です。

 (N・Y)

菊池 良和/著   毎日新聞社

 幼い頃から言葉がつっかえていた著者は、周囲の反応から吃音が悪いことだと感じてしまいます。それからは言葉を言い換えたりして吃音を隠す日々が続きました。
 病院に行きたくても親に理由を言う勇気がなく、中学1年のときに自分の吃音のことを知るために、医師になることを決意します。
 自ら吃音と向き合いながら医師としてその研究を続ける著者。本書では、幼い頃から学校生活や友人関係など様々な場面で悩んできた自分の体験を綴ることで、吃音が悪いことではないということを繰り返し語っています。

 (S・S)
『紛争、貧困、環境破壊をなくすために世界の子どもたちが語る20のヒント』 『鎌田實の「あなたがいたから」』
小野寺 愛・高橋 真樹/著
合同出版

 わずか10歳でマシンガンを持たされ戦地に赴く少年、両親や保護者にも頼らず自分の力だけで生き抜こうとする子どもなど、世界には貧困や紛争によって極貧の生活を送る子供たちが数多くいます。しかもそれは発展途上国だけでなく、先進国でも同じように大人に依存できずに貧しい生活をしている子どもが暮らしているのです。
 本書では、そんな困難から抜け出そうとする子ども達の前向きな姿とそれを支援する動き、そしてその活動に対して私たちが手伝えることが明記してあります。私たち日本人では考えられない環境の中でも希望を見つけて生きようとする子ども達に胸を打たれることでしょう。

 (S.Y)
NHK「こころの遺伝子」制作班/著 
主婦と生活社

   2010年春にNHKで放映された「こころの遺伝子~あなたがいたから~」は、様々な分野で活躍する著名人の“運命の人”を探り出し、光を与えた言葉や価値観を解き明かした番組です。その中から選りすぐった6つの出会いの物語が本になりました。
 本書はその6冊のうちの1冊です。長野県諏訪中
央病院の名誉院長で、著書「がんばらない」などが
ベストセラーである鎌田實医師は、地元の祭りで偶
然出会った一江おばあちゃんから、後に医師としての本来の在り方に目を向けさせる大きなきっかけをもらいます。
 鎌田医師が受け取った「こころの遺伝子」とは?
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 (S・I)

 





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