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No.472 平成23年6月
 
  
『東日本大震災 報道写真全記録 2011.3.11-4.11』
『唐津探訪』
朝日新聞社/著  朝日新聞出版

 未曾有の大震災から3ヶ月。余震が続き、避難所での生活を余儀なくされている方もまだまだ多いようですが、被災地の方々は復興への歩みを一歩ずつ進まれています。
 この本では、震災発生からの1カ月間、カメラマンが最前線に出向いて捉えた震災の報道写真をまとめたものです。テレビからではわからない、震災の現実に私たちの目を新たに向けさせてくれます。

 (A・U)
唐津商工会議所

 唐津市は平成17年に8市町村が合併し18年には七山村が加わり、佐賀県全体の20%の面積を占める大きな市となりました。
 この本では唐津市の自然・景観、歴史、産業、文化について満遍なく紹介され、それぞれの項目に「もっと知りたい」時のための資料も記載されています。
難読地名20のページでは「枝去木」「古保志気」「神集島」などについて由来も教えてくれています。
 今年10月2日(日)に実施される唐津検定にむけて出版されました。挑戦してみませんか。

 (N・K)
『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』
『先送りできない日本
-“第二の焼け跡”からの再出発-』
奥泉 光/著  文藝春秋

主人公の桑潟幸一は引き抜きを受けて10年勤めた女子短期大学から「たらちね国際大学」に赴任することになった。廃校が決まり沈み行く船となった元勤務先から間一髪で抜け出した桑潟准教授。
新しい環境で人生何十度目かの生活改善の誓いを建てていたが、給料が以前の半額になっていたりと、その前途はいきなり不安に満ちていた。
そんな、今一パッとしない准教授が出会う三つの事件。所々でクスリと笑ってしまうユーモア・ミステリが収められています。

 (N・Y)
池上 彰/著  角川書店

 ねじれ国会による政治の行き詰まりによって、日本が抱えるさまざな課題が先送りの状態でした。そんな中で、未曾有の大震災に見舞われ、さらなる問題に直面しています。この震災を機に、私たちの暮らしや政治、経済も大きく変わろうとしています。
 そこで、フリージャーナリストで多方面で活躍する著者が、日本のこれからのために今こそ私たち一人ひとりが何ができるのか自ら考え、積極果敢に取り組む必要性を説いています。

 (Y・O)
『OHANA ”奇跡の明日”を信じて』 『その日まで』
塩沢 淳子/著  主婦と生活社

 本書には、脊髄小脳変性症の中の一つの病気である歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症という難病を抱えている夫と娘の二人、そしてそれを支える妻の、家族三人の姿が綴られています。
 この病気は、一般的な脊髄小脳変性症とは違い、痴呆や人格変化ももたらしてしまいます。いつも優しい夫が急にキツイ口調になったり、いつも良い子の娘が手のつけられないほどの我が儘になったりと、身体的にも精神的にも辛い状況が続きますが、夫と娘のかいまみせる笑顔に支えられ、家族三人で難病に立ち向かう、家族の絆が描かれている感動のドキュメンタリー作品です。

 (A.N)
吉永 南央/著  文藝春秋

 お草は70をとうに過ぎても和食器とコーヒー豆を扱う「小蔵屋」を営む元気な老女。お草は、最近新しく近所にできた雑然とした和雑貨店「つづら」の商売方法に頭を悩ませていました。
 また、お草の周りにはなぜか気になることが多く、なぜかお風呂にも入っていないような子供や、お墓で会ったことがある女性の軽いウソなど、日常の中で起こる小さな謎を小粋な老女・お草が解いていきます。
 一つ一つの小さな出来事にちらつく「つづら」の影。「つづら」出店の裏側やどこか寂しげな男の謎など、全てにつながっていた事件の真相が見えてきます。

 (S・S)

 





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