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No.473 平成23年6月
 
  
『作家の遊び方』
『田部井淳子の人生は8合目からがおもしろい』
伊集院 静/著  双葉社

 一人の作家を思う時、その作品や人となり、また誰でも勝手に考えるイメージがあるでしょう。伊集院静という作家については、文章とは別に、お酒、ギャンブル、ゴルフ等、次々に遊びが浮かんできます。周りには常に人が集まっています。
 この本は、粋な遊びを愛する作家の日常と、今に至るまでの人との出会い、思いを描いてあります。作家になるきっかけ、身近な人の死、大切な人との出会い、何気ない日常のことなどがあります。
 なぜこの作家に魅かれるのか。違う面が窺える一冊です。

 (M・T)
田部井 淳子/著  主婦と生活社

 女性ではエベレストに世界初登頂し、さらに初の七大陸最高峰登頂を果たした著者。本書ではそんな著者が山登りで得た生きる知恵や人づきあいのコツなどが紹介されています。
 また、52歳で耳にピアスをあけたり、68歳でエステの講習を受けたりと、山以外でも多くの挑戦をしている著者の様々な体験の様子からは、年を経てからの人生をいかに楽しんでいるかが伝わってきます。
 2011年のお正月も山で迎え、歩けるうちは山歩き人生を続けていきたいという著者の人生の楽しみ方とは?

 (S・S)
『幸福な生活』
『江戸の卵は1個400円!』
百田 尚樹/著  祥伝社

 誰しも、家族と今の自分との平和で幸せな生活を一生涯おくりたいものです。
 だけど、家族があなたに重大な隠し事をしていたとしたら、あなたにその生活を続ける自身がありますか?
 今まで隠れていた家族の秘密を知ってしまった人たちがたどり着く先とは?
最後の1行に意外な結末がかくれている、18の作品があつまった短編集です。

 (U・A)
丸田 勲/著  光文社

 時代小説の人気は根強く、江戸を舞台としたテレビドラマや映画作品も多々見受けられます。その中では、人びとの暮らしぶりがよく描かれていますが、実際の生活にかかる費用はどんなものだったのでしょうか。
 本書では物の値段をテーマに、文化・文政期の江戸庶民のリアルな暮らしを紹介しています。長屋の家賃や食べ物の相場、無役の旗本から江戸奉行となった大岡越前守忠相の年収や徳川幕府の将軍家の維持費など。「円」に換算された江戸期の物価を知ることで、当時の実情を身近に感じることができ、ドラマや小説をより楽しむことができます。

 (Y・O)
『ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか』 『モギケンの音楽を聴くように英語を楽しもう!』
井出洋一郎/著  中経出版

 ルーヴル美術館に収められている展示品は多種多様なもので、数も膨大なものです。全てを紹介するには紙面が足りませんので、著者の井出さんは「文庫本サイズで、ルーヴルの展示順序にできるだけ沿い、カラー写真ですぐに作品がわかり、必要な解説が現地でも読めるようなガイドブックを目指し」て、この本を作られました。みなさんもおなじみの『ミロのヴィーナス』や『モナ・リザ』、フェルメールの『レースを編む女』などを取り上げて、解説を加えながら紹介しています。
 また、作品の合間にあるコラムでは、ルーヴルという名前の由来や、予算の話まで登場して、美術館に行けない方にも十分に楽しめる1冊となっています。

 (S.K)
茂木健一郎/著  朝日出版社

 脳科学者・茂木健一郎さんが、雑誌連載に加筆修正を加え、英語に関する本を出しました。
 本書では「なぜ日本人は英語が苦手なのか」を探りながら、脳科学にもとづいた、いわば「脳の仕組みを活かした英語学習法」について述べられています。そして自身の経験から、好きな本の原書を辞書を引かずに読む、You Tubeなどからリスニング素材を探す、英語でツィッターのすすめ、など、独自の実践法が紹介されています。
 英語は学問ではなく単なる言葉であり、目的の為の道具や手段にすぎないという著者。英語を学ぶのに遅いということはなく、バイリンガルの人の脳は認知症の発症が約4年も遅いという分析結果もあるのだとか。英語に少しでも興味のある方は、一度この本を手に取ってみては?

 (S・I)

 





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