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No.481 平成23年11月
 
  
『For Everest ちょっと世界のてっぺんまで』 『ハロワ!』
石川直樹 リトルモア

 写真家であり、冒険家として七大陸最高峰登頂も成し遂げている著者。本作は著者にとって二度目のエベレストへの挑戦の様子を日記のように日を追って読む事が出来ます。
 ページを捲ると、写真家らしく険しくて美しい峰の様子や旅先の一枚がカラーとモノクロで掲載されています。登山に必要だったものやルートも掲載されていて、準備から自分が参加している気分も味わえる作品になっています。

 (N・Y)
久保寺 健彦/著  集英社

 沢田信は自分が職を求めて訪れたハローワークでスカウトされ、嘱託で就職相談員の仕事に就きました。事務職を希望する元配管工や理屈ばかり言う元エリート銀行員など、一癖も二癖もある面々との対応に追われる日々を過ごします。
 同僚への恋心にゆれながら、就職の理想と現実との狭間で、求職者たちのためにひたむきに取り組む青年の姿が描かれています。

 (Y・O)
『獅子頭(シーズトゥ)』 『カヨ子ばあちゃん73の言葉
賢い子に育つ!0歳からのらくらく子育て』
楊逸/著 朝日新聞出版

 中国の貧しい農家に生まれた主人公アーシュンは料理人になれば食べたいものを自分で作って食べられるだろうと思い、17歳で料理の修業を始め、高級ホテルに就職します。
 アーシュンの料理が日本人の目に留まり、妻と娘を置いて、単身で日本に渡り、中華料理店で働くことになりました。言葉の壁と情報不足から誤解を招き、想像もしていなかった人生を歩むことになります。
 日本語を母国語としない作家として初めて芥川賞を受けた中国人・楊逸(ヤンイー)の小説です。

 (N・K)
久保田 カヨ子/著 ダイヤモンド社

 今の子育てに危機感を持っている著者が、昔ながらの五感を使った育児法を伝授する本書。どんな状況であっても生き抜く子どもたちを育てるためには、0歳からの働きかけが重要だと語ります。
 意識して赤ちゃんに声をかけ、子どもと同じ目線で喜んで、らくする所はらくをする。「抱っこ」よりも「おんぶ」がいい理由、「歩く」より「止まれ!」を覚えさせよ、夜9時前に寝かせなくてもよろしい、などといった、マニュアルにとらわれない、カヨ子ばあちゃんならではの子育てのツボが満載の一冊です。

 (S・S)
『心のスイッチ ジャック・マイヨールを超えた唯一の日本人』 『はげまして はげまされて
93歳正造じいちゃん、56年間のまんが絵日記』
篠宮 龍二/著  竹書房

 国内唯一のプロフリーダイバーである著者。人類史上5人しか達成していない水深115メートルからの生還を成し遂げた。
 その中で著者は、ザトウクジラの親子と出会い、本物の強さを見たという。その強さとは、やり返さない強さ。なにをされても相手に復讐をしない。なぜなら、自分が相手より強いことを知っているからだと著者は語っている。
 心を動かすきっかけとなった4つのスイッチ、「動機」「挑戦」「克服」「夢」にまつわる実体験に基づいた物語になっている。

 (A・N)
竹浪 正造/著(廣済堂出版)

 一番下の息子のわんぱくぶりを残そうと書き始めたまんが絵日記。
 93歳の現在まで56年間、今も書き続けている絵日記の中には、子どもの成長の様子や、巣立ち。そして妻の入院やお別れの日など、さまざまな出来事が書かれています。
 昭和から平成まで一般家庭の当時の様子もわかり記録としてみても、とても面白い一冊に仕上がっています。

 (U・A)

 





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