> トップページ > おすすめコンテンツ (おとな向け) > おすすめの本 > No.483 平成23年12月





No.483 平成23年12月
 
  
『チェインギャングは忘れない』 『世界最小最強セッター
    竹下佳江 短所を武器とせよ』
横関 大/著   講談社

 護送車が襲撃され、5人の囚人が脱走した。池袋署の神崎は、その5人の中に大貫修二という名前を見つけて違和感を覚える。以前会った大貫という男と脱走という事件が結びつかなかった神崎は、同じ署の黒木とともに内々に大貫の捜査を始める。
 そんな中、トラック運転手の水沢早苗は、サービスエリアで記憶を亡くしたという男と出会い、どこか懐かしいと思わせるその男を車に乗せていた。その後、男は自分の名前が大貫修二であるらしいと告げる。修二とはいったい何者なのか?脱走までしてやり遂げたかった修二の目的とは?

 (S・S)
吉井 妙子/著   新潮社

 身長が高い方が絶対有利なバレーボール。日本人選手の中にわずか159cmしかないセッターがいます
 彼女は、「世界最小最強セッター」と呼ばれるまでに色々な苦難を乗り越えてきました。チームが負ければ、「身長の低いセッターをコートに入れるからだ」と、非難が彼女に集中します。人間は9割、見た目で判断されるというが、彼女は10割、見た目で判断されてきました。
 「必要のない選手」とレッテルをはられながら、それでも自分を磨くことでその固定観念を、「最強セッター」にはりかえたその苦難の日々を描いた一冊になっています。

 (A・N)
『絵のある自伝』 『100円文具「超」仕事術』 
~デジタル時代こそ、アナログを活かせ!~
安野 光雅/著   文藝春秋

 繊細な筆づかいとやわらかな色調の水彩で挿絵や装丁などを手がけ、文章のない絵本や独創性にとんだ作品を生み出し、幅広い分野で活躍する画家・安野光雅さんの初めての自伝です。
 両親との思い出や戦争体験、少年時代に過ごした町の風景や人々の日常の営みの様子。教員時代のこと。仕事で関わった司馬遼太郎とのエピソードやらの絵本作品について綴られています。
 85年の人生を振り返りながら語られる安野さんの心情に触れ、やさしい気持ちになります。

 (Y・O)
榎本 勝仁/著  東洋経済新報社

 高性能で大容量のパソコンが広く普及した今、私たちの仕事はアナログ方式からデジタル方式にと大きく変革してきました。
 いくらデジタル化されても、その隙間を埋めたり、補ったりするのは、使い慣れた文房具がいちばんです。
 ラインを引く、ふせんを貼る、ノートにまとめるなど、100円の文房具を活用したアナログ仕事術の数々。
 小さな工夫で、大きな効果を生むヒントをもらいませんか?

 (Y・M)
『本へのとびら 岩波少年文庫を語る』 『ドラフト外 這い上がった十一人の栄光』
宮崎 駿/著   岩波書店

 昨年、岩波少年文庫「床下の小人たち」が原作のジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」の公開と岩波少年文庫創刊60周年を記念して、長年、少年文庫に親しんだ宮崎監督が、創刊から現在までの少年文庫出版リストの中から、おすすめの50冊を選びました。
 前半は、おすすめの50冊の紹介。後半には監督の読書体験と本や子どもたちへの熱い思いを語られています。
 「生まれてきてよかったんだと、子どもにエールを送るのが児童文学」と語る監督の創作の原点に触れる1冊です。

 (U・A)
澤宮 優/著   河出書房新社

 今年も様々なニュースや記録を私達にくれたプロ野球。シーズン外での大きな話題と言えば未来の球団を背負う選手の獲得であるドラフト会議があります。今年は佐賀県から2名の指名選手があり、是非頑張って欲しいと思います。
 しかし今回ご紹介するのは、そのドラフトの選出から漏れて、それでも選手として這い上がった人の物語をまとめた一冊です。指名選手と比べて明らかに恵まれない状況から自分を磨き続けた選手達の姿は、スポーツにどんな価値があるのかを教えてくれます。

 (N・Y)

 





- copyright(c) Imari Public Library Al Right Reseaved. -