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No.489 平成24年3月
 
  
『聞く力 心をひらく35のヒント』 『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』
阿川 佐和子/著  文藝春秋

 「話し上手は聞き上手」という諺のとおり、会話が上手な人は聞き上手だと言われています。
 著者は、週刊誌で話題の人にインタビューをするという仕事を、二十年も続けています。様々な年代の人が、なぜ著者には本音を語ってしまうのでしょうか?
 インタビューが苦手だった著者が、自らの失敗談も入れながら、今までの経験で培ったコミュニケーション術を披露しています。改めて、自分の聞く態度を考え直させてくれる一冊です。

(A.U)

高橋 恵/著  PHP研究所

 自分ではよかれと思ってやっていることや、喜ばれると思ってやっていることが、相手にとっては、おせっかい以外の何物でもないことがあります。
 今の時代「こんなことは迷惑じゃないか」と必要以上に人と距離を置いたり、人と深く関わらないようにしている人が増えていますが、「小さな親切、大きなお世話」ではなく「小さなお世話、大きな親切」ととらえてみませんか?
 家庭や仕事で役立つ「おせっかい」を10のルールとしてまとめられています。

(A.N)
『だけど、くじけない~
       子どもたちからの元気便』
『PK』 
長倉洋海と東北の子どもたち/著
NHK出版


 東北大震災から一年。被災地の子どもたちのもとに、国内外の人たちが、支援と励ましを続けています。その気持ちに対する子どもたちの声を届けたいという想いから、一つの企画が始まりました。
 この本は、東北の子どもたちが綴った言葉と、長倉洋海さんの写真で構成されています。長倉さんは世界の紛争地で、純粋な子どもたちを長い期間、取材を続けている写真家です。
 あの日から、一歩一歩を重ねているまっすぐな瞳の子どもたち。長倉さんの写真と子どもたちの言葉から、今、そしてこれから、元気に前を向いて生きていくということの大切さを感じてください。

(T.M)
伊坂 幸太郎/著  講談社

 ワールドカップ出場がかかった試合で、いつもの調子を出せない小津に、ロスタイムでPKのチャンスがめぐってきました。PKを蹴る直前、宇野が近づいて会話をすると、小津は顔をほころばせ、それまでの不調が嘘のようにPKを成功させます。二人の間でどんなやりとりがあったのか。そんな10年前の出来事を今になって調査しようと現役の大臣。過去の出来事がつなげた彼らの接点とは何なのか。
 表題作を含めた3篇からなる本書。読み進めるうちに3作品が少しずつリンクしていき、巧みに連鎖していく、著者ならではの世界にひきこまれていきます。

(S.S)
『医師のミッション~非戦に生きる』 『長崎出島四大事件』
日野原 重明、小池 政行/著
藤原書店


 100歳を越え、いまだ医師として現役の日野原重明さん。そこには、強い信念をもった生き方がありました。
 与えられた医師としてのミッション、そして命を大切にすること、非戦への想い、世界平和のために、今の日本がなにをすべきか語りつくしています。
 元外交官で、日野原さんとは公私共に深い関わりを持つ小池氏との対談の中に、日野原さんの信念と使命感がひしひしと伝わってきます。

(Y.M)
志岐 隆重/著  長崎新聞社

 徳川幕府によって日本人の海外渡航を禁じ、外交・貿易が統制されていた江戸時代。そんな閉鎖的な状況下で、唯一西洋との窓口として開かれていたのが長崎・出島です。
 ロシアの特使・レザノフの来航、オランダ船と偽り入港したイギリス軍艦のフェートン号、国外不出の地図などの持ち出しが発覚し、追い詰められたオランダ商館医のシーボルトなど、これら出島を舞台に起きた四つの事件を物語風に紐解いています。

(Y.O)

 





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