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おすすめの本


No.490 平成24年4月
 
  
『面白くて眠れなくなる物理』 『かすてぃら』
左巻 健男/著   PHP研究所

 今、世界では光より早いかもしれないと話題のニュートリノ等、科学や物理がとても盛り上がっています。でも、物理なんて学生の時に習って以来全く、という人もいるのではないでしょうか。そんな物理を手軽に感じ取れるのが本作です。
 地球を貫通する穴にボールを落としたらボールは一体どこに向かって落ちていくのか、透明人間になってしまったら体の中身はどうなるのか等、固いイメージの物理を柔らかく紹介してくれます。

(N.Y)
さだ まさし/著   小学館

 病床の父の容態が悪いとう知らせがあり、仕事の合間をぬって幾度となく長崎へ帰郷したさだまさしさん。
 材木商を営み、浮き沈みの激しい日々を送った父だったが、負けず嫌いで、言い出したら聞かない性質、一方で情に厚く、いつも皆を楽しませてくれた。苦境を物ともせず人一倍健康だった父が、今は機器につながれ、病院のベットに横たわっている。やがて、頑張って頑張りぬいた父は帰らぬ人となった。
 そんな父と家族との思い出を回想して、実名での小説を綴った。悲しみの中にも、佐田家に溢れる温かさやユーモアが散りばめられた作品。

 (Y.O)
『晴天の迷いクジラ』 『人を助けるすんごい仕組み』
窪 美澄/著 新潮社

 幼い頃から、家での居場所を見つけられなかった由人は進学のため東京にでてきてから、ミカという恋人もでき、自分なりに充実した毎日を送っていました。しかし、あまりにも仕事が多忙なため、恋人のミカに去られて軽い鬱に陥ってしまいます。
 そんな中、追い討ちをかけるように自転車操業を続けていた由人の職場が倒産。由人は成り行きから社長の野乃花と迷いクジラのいる港へいくことに。
近くに実家があるという野乃花は、実は幼い我が子をすてて東京にでてきた過去を抱えていました。
 そんな2人がクジラを見に行く途中で拾った正子。彼女もまた親の過干渉に苦しんでいました。
 心にキズを持つ3人は、クジラを見にたどりついた場所で何かを見つけることができるでしょうか。

(A.U)
西條 剛央/著   ダイヤモンド社

 震災後、仙台市生まれの著者が車1台で支援物資を届けた南三陸町で見た現状は、報道とは違い明らかに物資が足りていませんでした。そしてその惨状をツイッターで発信し続け、支援プロジェクトが立ち上がります。その後フェイスブック等でどんどん拡大し、日本最大級の支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」となりました。家電や食料品だけでなく、重機免許取得の支援や給食支援など支援内容は様々です。
 ボランティア経験のなかった著者が、どのようにしてプロジェクトを進めてきたのか、震災当日からの体験を綴るほか、多数のプロジェクトを運営していくノウハウや組織づくりの秘訣も語っています。

(S.S)
『僕らはつよくなりたい -東北高校野球部 震災の中のセンバツ-』 『兄よ、蒼き海に眠れ』
戸塚 啓/著  幻冬舎

 大震災から1年が過ぎ、今年も春の選抜高校野球が終了しました。選手宣誓を行った石巻高校のキャプテンの言葉を聴いた人も多いと思います。
 本作は一年前、震災から9日後に行われた選抜大会に挑戦した東北高校の足跡を追った本になります。だれも経験したことのない大災害に翻弄されながらも、沢山の人に支えられ、その恩返しを誓った高校生達の挑戦が、飾られる事無く書かれています。

(N・Y)
佐江 衆一/著  新潮社

 学童集団疎開で仙台に暮らす小学生の昭二は、東京大空襲で両親を亡くします。残されたたった一人の家族である兄に向けて手紙を書きますが、返事が来ないまま終戦を迎えます。そして、兄の死亡通知を受け取りますが、そこには「昭和20年8月15日以降、日時不明、日本近海にて戦死」と書いてありました。兄は人間魚雷「回天」の特攻隊員に志願していたのでした。
 兄は何を思いどのようにして死んでいったのか、8月15日まで綴られた兄の日記が残されていました。

(N.K)

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