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おすすめの本


No.491 平成24年4月
 
  
『今日のごちそう』 『池上彰の
「ニュース、そこからですか!?」』
橋本 紡/著   講談社

 毎日の日々のなかで、ごく普通に食べているご飯。これからの展開に期待を膨らませながら食べたり、過去を振り返りながら食べたり、誰かのことを思い出したり…。何気ない食事にもいろいろな感情が入り混じり、普通のご飯がその人のごちそうになります。
 隣に住む男性との距離が縮まるきっかけになる、手作りの伊達巻や、一緒に暮らしはじめた、まだぎこちない二人が作るお好み焼き、元夫から送られてきた素麺など、ごく普通の日に食べる料理にまつわる短いお話がたくさん詰まった一冊です。

(S.S)
池上 彰/著   文春新書出版

 ニュースや新聞で話題となった、アラブの春はどうして北アフリカから始まったのか。
ギリシャの財政赤字がなぜEU全体の金融危機まで大きくなったのか。
 国外から国内の政治経済・エネルギー問題等、ニュースや新聞で取り扱われた事を「池上彰の学べるニュース」でおなじみの著者が分かりやすく解説した一冊です。
 これを読めばあの時世界で何が起こり、各国がどんな思惑で行動していたか分かるかもしれません。

 (Y.E)
『はなちゃんのみそ汁』 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
安武信吾・千恵・はな/著 文藝春秋

 はなちゃんが5歳の時に、お母さんの千恵さんは、33歳の若さで亡くなりました。結婚する前に乳癌を患い、不安な気持ちと葛藤してきた千恵さんは、はなちゃんを授かりました。しかし幸せな毎日の中で、癌は再発してしまったのです。
 愛娘との時間が限られていると知った時、母は娘に、命のみそ汁を教えました。生きることは食べること。まだ5歳の娘が包丁を握ることさえ恐がるはずなのに、娘はしっかり母の気持ちを受け継ぎました。
 小学生になったはなちゃんが、毎朝みそ汁を作ります。勉強は二の次でもいい、健康で生きる力が身についてほしい。千恵さんが遺した娘は、母の気持ちと一緒に、しっかり元気に生きています。

(T.M)
東野 圭吾/著   角川書店

 罪を犯して逃走中の3人の男たち。逃走用の車が故障し、かねてより下見をしていた一件の空き家に逃げ込みます。そこは「ナミヤ雑貨店」。昔、あらゆる悩みに答えてくれる店主がいる雑貨店でしたが、店主の死後は空き家となっていました。
 ところが、誰もこないはずの家になげこまれた手紙。それは時空をこえた相談の手紙だったのです。しかし、それは不思議な出来事の始まりにすぎませんでした。
ナミヤ雑貨店に相談をもちかけた人々が、時空をこえてつながりあう時間がくれた奇跡の物語です。

(A.U)
『孔子-漂泊の哲人-』 『公立博物館をNPOに任せたら』
竹川 弘太郎/著  海竜社

 紀元前5世紀、中国の周王朝の魯国に下級武人の子として生まれた孔丘。三歳の時父が亡くなり、妾の子であったため、父の顔も知らず、母と二人僅かな畑を耕しながら細々と暮らしていた。八歳の時に出会った竹径という老人の影響で、学問に興味を持ち、さらに政治への情熱が高まっていった。やがて孔丘のまわりに向学心のある若者が集うようになり、いつしか孔子と呼ばれるようになった。
 愛と人への思いやりを説きつづけた儒学の創始者、“恕の人”孔子の生涯を描いた物語。

(Y.O)
金山 喜昭/著  同成社

 千葉県にある野田市郷土博物館は、地域のNPO法人によって運営されています。自治体直営で経営されていた時代に比べると、来館者は5倍に増え、経費も抑えられています。博物館の運営がどのように変化し、市民とどのようにして繋がってきたのかを、市職員と市民との両方の立場で携わってきた著者が語ります。
 経費を抑えるためだけに指定管理者制度を導入する自治体もありますが、問題も多く挙げられています。施設の意義を正確に捉え、地域や市民と連携して目標を達成するためのノウハウが、この本には詰まっています。

(K.S)

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