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おすすめの本


No.493 平成24年5月
 
  
『日本語を使う日々』 『左京区恋月橋渡ル』
吉田 戦車/著  小学館

 私達が口から発する日本語。毎日使うものだから、発言の中にある単語を意識して使うことはなかなかありません。
 作者はそんな日々の中に埋もれていく単語を取り上げ、由来を知り、使い方を膨らませて言葉遊びのようなエッセイを書き上げています。「しょっぴく」や「小手調べ」等、何気なく使っている言葉に思わずクスリとしてしまう一冊です。
 漫画家である著者の挿絵を見ながら、今日貴方が無意識に使ったかもしれない言葉についてお楽しみ下さい。

(N.Y)
瀧羽 麻子/著  小学館

 男ばかりの寮に住み、大学院でエネルギーを研究する山根は、1人で花火を楽しむようなちょっと変わった理系男子。研究の日々で徹夜も多く、女性とは縁のない生活を送っていた山根の前に、ある日「姫」のような女性が現れます。
 実験の息抜きに訪れた下鴨神社で、雨の中、楼門に立つ女性に自分の傘を渡して駆け出した山根は、その女性に恋をしてしまいます。しかし彼女が本当に「姫」という呼び名がふさわしいような人物だと知り・・・。
 理系男子が初めて悩んだ恋の行方とは!?

(S.S)
『幻想電気館』 『まさき君のピアノ』
堀川 アサコ/著  講談社

 人前が苦手という古風な女子高生スミレは、新学期の自己紹介で、思い余って自分が小さい頃からの不思議な体験を告白し、それが引き金で不登校になってしまいます。家にもいられず、ぶらぶらしていた時迷い込んだのが映画館《ゲルマ電気館》。映写技師に一目ぼれしたスミレは、アルバイトを始めます。しかしそこはただの映画館ではなく、なぞがたくさんつまった場所だったのです。
 そんななか、レイトショー映画「走馬灯」で不思議な体験をしたスミレでしたが、次の日そのスクリーンが破られているのが発見されます。
 スミレは、犯人を見つけ出し原因をつきとめることができるでしょうか?

(U.A)
橋本 安代/著  ブックマン社

 東日本大震災で避難所となっていた女川小学校で、ラジオ体操をしようということになりましたが、まだ電気が通っていません。そこで手を挙げて「ぼくがピアノ弾けます。ラジオ体操を弾いてもいいですか」と声を上げたのはまさきくんでした。自閉症で時々大声を出している子が、わけもわからずに言っているだけと思った人もいました。その日から毎朝ラジオ体操を演奏することが、まさきくんの日課となりました。
 そして、リクエストを受けて色々な曲を弾き、避難所生活の人たちを元気づけました。まさきくんと家族のことを母親が綴ったノンフィクションです。

(N.K)
『エス』 『TOKYO初夜ものがたり』
鈴木 光司/著  角川書店

 映像会社で働く安藤は社長から、USBメモリーを渡され、今度の特番で使える映像か解析をしてほしいと依頼をされる。内容はインターネットにアップされた『中年男性の自殺を中継した動画』だという。
 依頼を受け、解析を進めていくなか、映像が不気味に変化していく事に気付く安藤。何者かに導かれるようにその映像を観てしまった婚約者の茜。彼らを襲う不気味な現象と全てに関わる謎の女性。2人は映像の謎を解き明かし、輝く未来を手にする事が出来るのか。
 鈴木光司が書く新作ホラー小説。

(Y.E)
梯 久美子/著  角川書店

 進学や就職のために、大きな志を持って、あるいは都会の暮らしに憧れて、多くの人が故郷を離れ東京へ旅立ちます。地方から上京してきた人たちは、これから生活拠点となる東京での最初の夜をどんな気持ちで迎えるのでしょう。
 地方で生まれ育ち、東京で才能を開花させた今を時めく作家、漫画家など11人が上京初日の様子を思い出し、ほろ苦くも、情熱に満ちた青春時代の生活までも赤裸々に語っています。

(Y.O)

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