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おすすめの本


No.498 平成24年8月
 
  
『もらい泣き』 『またやぶけの夕焼け』
冲方 丁/著  集英社

 「泣く」という感情は、ひどく複雑であり、難解です。怒りと違って・・・。
 これは、作家・冲方丁が実際に聞いてまとめた「泣ける話」の連続コラムです。誰もが何かしら葛藤と和解したり、感銘を受けた経験があります。
 それらの秘められたエピソードは、その人の記憶や人生に光り輝くものとなり、永遠の宝物になっています。
 厳格な祖母の金庫にあった、意外な花丸のおはなし。視力薄弱の子どもが父親に送ったプレゼントとは・・。
 思わずホロリ、感涙のショートストーリーです。

(Y.M)

高野 秀行/著  集英社

 著者の少年時代を描いた本で、70年代、自然に囲まれた東京の又木(通称マタンキ)で繰り広げられる真剣な遊びの数々。探検・復しゅう・プロレス・野球・虫捕り・極秘基地・・・
 主人公が所属する軍団の『隊長』であるカッチャンの思考と行動がとてもブッ飛んでいて、隊員達は困惑しながらもついて行くが、次第に影響を強く受け、皆の心はひとつになってゆく・・・という内容。
 読みながら、ああ、男の子に生まれてこんな風に真剣に遊んでみたかったな、と羨ましくなる。
ゴー!ゴー!マ・タ・ン・キ!

(A.M)
『海賊とよばれた男 上』
『海賊とよばれた男 下』
『夏雷』
百田 尚樹/著  講談社

 戦後、焼け野原となった日本。
 多数の人が戦争で亡くなり、生き残った人達も衣食住が不足し、働く場所もなく生きることが大変だった時代。仕事がなくても、誰1人の首を切ることもなく会社を存続させた人がいました。
 戦前より会社を興し、社員のため、消費者のためそして国のため、自分の信念を貫きとおした男。
 現在の出光石油の創始者、出光佐三。
 戦後は、米国や英国のメジャー会社に牛耳られた日本の石油業界に風穴をあけ、今の日本経済復活を牽引した人物です。世界を敵に回してもひるむことなく、自らの信念を貫きとおした気骨あふれる男の波乱にみちた人生にせまります。 

(U.A)

大倉 崇裕/著  祥伝社

 探偵を辞め、便利屋をしている倉持のもとに、山田という男が現れ、槍ヶ岳に登れるようにしてほしいと言い出します。ただし、山田個人についての詮索はしないこと。過去の苦い経験から山登りをやめていた倉持は、報酬を聞き依頼を受けることに。
 目的や、山田がどういう人間なのかも知らされないまま、トレーニングを積む二人。
 しかし、目的の槍ヶ岳に登る直前、山田が姿を消し、行方を捜す倉持の元に山田の遺体発見の知らせが入ります。
 山田はなぜ死んだのか?そしてなぜ槍ヶ岳に執着したのか?落ちぶれた元探偵が事件を追う山岳ミステリーです。

(S.S)
『戦争と科学者
世界史を変えた25人の発明と生涯』
『五郎丸の生涯』
トマス・J・クローウェル/著
藤原 多伽夫/訳  原書房


 遥か昔より人類は多くの戦争を経験してきた。
 そして、多くの科学者が戦争の為の発明をしてきた。
 最初は自然物に手を加えていた発明も、やがて技術力の進歩により重火器、生物兵器等多くの敵に損害を与える兵器を生み出すに至った。もちろんそれらに対抗する為の防護服等も発明されている。
 本書ではノーベルの「ダイナマイト」、ダヴィンチの「ガトリング砲」等、世界史に影響を与えた25名の科学者の発明と生涯を紹介する。

(Y.E)

三浦 明博/著  講談社

 自ら命を絶とうと決意した老人、あこぎな仕事とわかっていながらそこにしがみついて暮らしている青年、心から天職だと思える仕事に就いた女性など、彼らの前に現れた一匹の秋田犬・五郎丸との出会いによって、それぞれが人生の活路を見出していきます。人間の事情で飼い主が変わる中、時に飼い主の心にそっと寄り添い優しい気持ちにしてくれたり、時に命を張って飼い主を守ろうと勇敢に立ち向かう五郎丸。
 さまざまな人間や家族とのかかわりを通して五郎丸の生涯を浮き彫りにした連作短編小説です。

(Y.O)

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